「なぜクルマを運転する機会が減ったのだろう」 レーシングドライバー 中嶋一貴さんのコラムがすばらしい

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フランス、バスク地方、アイノア郊外のロン・ポワン(ラウンドアバウト) -2011年4月撮影

僕がここ数年間ずっとヨーロッパ旅行が好きな理由、ヨーロッパばかり行っている理由は、「ヨーロッパでの運転が楽しいから」です。

そんなヨーロッパドライブドライブを通してずっと感じてたびたびこのblogで主張していたこと(参考:ヨーロッパドライブ)を、大手新聞のコラムが取り上げてくれたことは大変嬉しいです。

なぜクルマを運転する機会が減ったのだろう レーシングドライバー 中嶋一貴 :日本経済新聞 http://s.nikkei.com/TtRip0

中嶋さんがおっしゃっている通り、ヨーロッパドライブのよさ、ヨーロッパのドライブ環境の素晴らしさは、

「車は走って動くもの」という前提で道路が作られていること

が最大の要因で、確かに実際に走っていてもその精神を感じます。

その精神の象徴の代表といえるのがラウンドアバウトですが、中嶋さんの、

ラウンドアバウトは円の中心に近い車が先に行きたい方向に行く優先権を持つという仕組みなのですが、車が他にいなければ止まらなくてもいいので自由に動けます。運転手の主体性に任されているという状況には感動しました。

という表現は、ラウンドアバウトの利点を非常に適切に表現していると思います。

特にフランスでは、このラウンドアバウト(フランス語ではロン・ポワン)が特に発達していますので、地方に行けばほとんどノンストップで次の目的地まで行けるのです。

もちろん徐行することはありますが、びっくりするくらい長時間動き続けることができます。そしてそれほど疲れることはありませんし、何よりも楽しく運転できるわけです。

中嶋さんのこちらの主張:

日本では「乗用車がなかなか売れない」「若者のクルマ離れが深刻だ」とよく言われます。景気が悪いので、仕方がない部分もあるでしょう。でも、原因はそれだけなのでしょうか。車が国内でもっと売れれば、景気も上向くはず。そのためには、世界有数の自動車産業を持つ国として、クルマを取り巻く環境やドライバーの意識がもっと成熟する必要があると思います。この連載では欧州での数年間の活動を経て感じることを、皆さんにお伝えしたいと思っています。

正論だと思います。

今後のこちらの連載に期待したいです。

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