マルチなことを1次元的に話す技術(制約付き)

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※ちゃんと”日記”も書いておかないと、毎日twitterに占領されてしまうからね。

この前も同じようなことを書いたお話。前回はどちらかというと旅行記ネタ、今回はちょっと仕事での話、仕事してまた思った話です。

今、本社のとある部署に依頼された仕事があって、一応今月でもって調査終了、今週末に最終報告をする予定です。何でも先方は部長さんなどの役職の方も出席されるため、わりと重要度は高い報告会ではあります。

さて、この報告会用のプレゼン資料でかなり悩んでいます。そもそもテーマが漠然としすぎて難しいこともあります。あまり詳しくは書けないのですが(その「道」の人はなんとなくわかってしまう気もすしますが)、簡単に言うとこれまで使っていた株式ポートフォリオのリスクモデル、デファクトスタンダード化しているリスクモデルから新しいリスクモデルへ移行する際の影響度を調べる、という調査でして、これが何をもって「影響」とするのか、それがどのようなものなのかすらわかっていない、それを定義することから始めたわけです。

さらに、新しく移行する「モデル」というものが、いろいろと癖があって。

まず、外国企業の作ったシステムであり、まだ日本ではそんなに普及していないから、マニュアルは中途半端でわかりづらいし、日本語サポートすら十分ではないわけです。一応、日常会話であれば問題なく日本語が話せるアメリカ人ではあるのですが、専門的なこととなるとやっぱり日本語は無理、一方僕も日常会話なら英語は何とかなるけれど、深い議論になった時は英語だとかなりきつい。それでも二人の「日常会話力」がそこそこだったため、どうにかしてその新システムの使い方をマスターし、それで初めて、何をもって影響を語るのかイメージすることができました。

で、この辺で話がタイトルに関係してくると思われるわけですが、この「影響」の定義、そしてそれを推し量る「数字」、これがとっても多角的と言いますが、高次元情報を含む、要するに、いろいろな概念や数字、そして各種条件などを同時多発的にとらえておかないと到底理解できないものなわけです。作成している自分自身、このイメージを脳内で「確定」するのに、とっても時間がかかりました。

殺風景なオフィスの机に座っててはアイデアも出るわけはなく、それはもう外での作業を利用してそのあたりの喫茶店(プロントとかたまにデニーズ)にこもってボーっと考えることも多々あったわけです。

パワーポイントでのプレゼン資料、そしてレポート、これはどうしても1ページ目から順次説明をしてく極めて1次元的な表現方法なわけです。まあ、パワーポイントならばちょっと工夫すればページめくりを繰り返す直線的な方法だけではないマルチ次元な手法もできなくはないです。しかし、おそらくそんなプロジェクタやPCなどを使った報告にはなりません。

わかりやすく、ということで説明する情報を思いっきり減らしてシンプルに、と行きたいところですが、これまたそうもいかないことも多々あります。

前回書いたお話は、結局自分のプライベートな話ですから、いくらでも時間をかけることができますし、そしてこれといった制約もなく工夫ができるわけですが、こうしたビジネスの場では、どうしても「制約条件」が関わりますので、それを踏まえた「マルチなことを1次元的に話す技術」が求められるのです。

ただ、きっと自分の中でも整理できていないということも、こうした「課題」の難しさの一つの理由でもあると思います。確かに分析をもっと繰り返して、ベストな数字を出すことは十分可能でしたが、それを表現できないのでは、仕事として意味がないわけです。理解が自分だけで閉じているからです。こういうのはなんですが、やっぱり自分はかなり理解してきたわけです。もっとも当たり前のことだと思いますが。

実は、単に「難しく考えすぎ」といわれると本当にそれだけなのかもしれません。そういえば仕事に「自己満足」とか「(自分自身で)納得」というのにこだわり過ぎるのはよくないんですよね。

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