デルフィの次に向かったのは、メテオラ。
メテオラとは、ギリシャ中部にある断崖絶壁の地形に厳格な修道院が点在するエリアで、ユネスコの世界遺産、複合遺産に認定されているところです。
ギリシャ中部は険しい山岳地帯に囲まれているため、決して交通の便がよいところではありませんが、それでも観光のメッカとして有名なところです。
ご覧の行程、248km3時間32分かかる距離ですので、この日は向かうのみです。
途中ラミア付近で強い雨に見舞われたものの、順調にドライブを続け、ほぼ予定通り3時間30分ほど、ギリギリ夕暮れ前にメテオラに到着しました。
今日はメテオラの麓の街「カランバカ」に泊まります。
カランバカは小さな街ですが、さすがギリシャを代表する世界遺産メテオラがあるだけあって、この時期でも観光客でごった返していました。シーズンだともっとすごいんでしょうね。
本日宿泊予定のホテルはこのような感じです。
部屋の窓からはメテオラの岩岩を見ることができます。ちょっと天気が心配。明日は回復するかな…。
ホテルにはレストランがなかったので、夜ご飯は少し街の方までいき、夕食をいただきました。こんなジャンキーなものしかありませんでしたけどね。
翌日、朝方は雲がまだ多かったのですが、予報は晴れ。明らかに回復していく様子がわかりました。
それではいざ、メテオラへと向かいます。一旦カランバカの街を通り過ぎ、街の裏側から回りこむように向かいます。
5分ほどでこのような景色が目の前に広がってきます。
たしかにこれは物凄い絶景!
メテオラには大小あわせておよそ6つの修道院があります。
まずはじめにメテオラで最大の修道院「メガロ・メテオロン修道院」へとむかいます。上の写真はその修道院へと向かう途中でクルマを停めて撮影したものです。
興奮しながらの撮影を終えてクルマに戻ってくると、ボンネットににゃんこがくつろいでいました。
このポジション、随分気に入っているようだったので、どかすのもちょっと申し訳ない気がしてしばらく様子を見ていました。なかなかどかない…。
でもその間に随分と空も晴れてきました。
ようやく猫が移動してくれたので、ふたたびクルマを走らせてメガロ・メテオロン修道院へと向かいます。
ちなみに駐車場はあまり広くない上観光バスが多く狭いのですが無料でした。
この一見隔離されている修道院にどうやって行くのか謎でしたが、ご覧のとおり普通に階段がありましてそれを登るだけでした。
その階段を登って修道院へと向かいます。階段から眺めることができる修道院「ヴァルラーム修道院」は、残念ながらこの日は休館日。
入り口でチケットを購入して修道院内部へ。
内部はこのように案内看板は英語表記もあり親切な設計にはなっていましたが、そうはいっても厳格な修道院ということで、撮影禁止箇所は多いです。
修道院内の礼拝堂の雰囲気ですが、厳かというよりかは怖い、不気味という感じでした。
正教会なので偶像はないのですが、柱に刻まれた彫刻やイコンなどはあります。
しかしそれらは大変美しく精巧なものなのですが、天井や壁一面に描かれた受難の歴史や黙示録的なものなど、どちらかというと残酷なテーマが多かったです。
カトリックでは味わうことのない雰囲気で正直戸惑いましたが、とても印象的で忘れられない経験となりました。
一方で、撮影できるのは、中にはとテラスからの眺め。これは言うまでもなく素晴らしい!
それにしてもテラスから眺めると、如何にこの場所が断崖絶壁の上に立っているのかがわかります。
メガロ・メテオロンの次に向かったのは、クルマで5分ほど離れたところにある「アギオス・ステファノ修道院」。
こちらへ向かう道からの景色も最高でした。
もちろんクルマを停めて写真を取りました。
アギオス・ステファノ修道院は、メガロ・メテオロン修道院と比べると小規模ではありますが、建物は綺麗で印象的、そして立地もいいため、メガロ・メテオロンよりも眼下のカランバカの街を一望することができます。
こちらの修道院もやはり厳格であり神聖であるため、主要箇所の写真は原則撮影禁止でした。
しかし、とても雰囲気の中庭は撮影することができました。
天気にも恵まれ、貴重な体験もでき、幸せいっぱいの思いでメテオラの地を去ります。さあてここからは南に向かって再びロングドライブです。(続く)