訪問日時:2015年4月27日
世界一チェックが厳しいというテルアビブ、ベングリオン空港、4時間前には空港に、という噂は本当でした。しかし、イスラエル側は出入国時ともにノースタンプ、さらにトルコ側でのスタンプもなしであることも判明。
ちなみに「入国スタンプは今はもう押されません」といった入国に関してのお話はこちらを。
※この情報は[highlight]「2015年4月27日時点」[/highlight]のものです。
空港まではタクシーで移動。
ホテルチェクアウトは9時過ぎ。面倒なのと中途半場に300シュケル近くが残っていたので、中途半端に残さず使い切るためにホテル目の前。200から300シュケル程度と聞いていたのですが、運転手に聞いてみると400シュケルとのこと。「200じゃダメ?」「だめ!」「ごめん、300シュケルと小銭しかない。これで何とかしてくれ」「わかった」、これで交渉成立。物価が上がった成果はわかりませんが、やっぱりネットの情報はあてにならないですね。おそらく新市街側からの値段なのでしょうか。新市街側は西側にありますから、確かに少しだけだけどベン・グリオン空港に近い。[highlight]いずれにしても旧市街ヤッフォ門付近からベン・グリオン国際空港をタクシーで行く場合は最低300シュケルは必要だ(2015/4/27時点)[/highlight]ということです。
関門1:チェックインカウンターに並ぶのは3時間30分–3時間前から
エルサレム旧市街ヤッフォ門からおよそ1時間弱でテルアビブ郊外ベン・グリオン国際空港に到着。お札は300シュケルのみ、小銭は不明、全部持って行かれました(笑)。まあ事前にそういうことにしたけど、ホント持って行くんだな。
ちょっと早く着きすぎたのか、空港はガランとしていました。物々しい雰囲気は特になく、また出発ロビーに入るだけであれば特段チェックを受けることもなくすんなりと入れました。あら、意外に楽勝?
しかしこれは序の口。これからいよいよ始まります[highlight]「世界一面倒くさいと言われるこの空港の出国手続き」[/highlight]が!
とりあえず噂やガイドブックでは4時間前に来るべし、と書かれたので、心配症な私はさらに1時間前早い5時間前に到着。出発は15:30で現在10:30、これなら余裕だろう、と思っていたのですが、実は全く意味がなかったことが判明。[highlight]チェックインカウンターのあるエリアに並べるようになるのは、出発時間のジャスト3時間前![/highlight]列に並ぼうとすると、チケットを見せろと。そして、まだ早すぎるからそのへんで時間を潰してこい、と。外国人は、特に日本人は出国までものすごく時間がかかるって聞いてるからはやくチェックインさせろ、と主張するも一切聞いてもらえず。
待機、といっても出発ロビーはおろか到着ロビーにもほとんどお店はありません。ちょっとしたカフェがあるのみ。
しかし、1時間30分後のちょうど正午12時、つまり出発の3時間30分前に何気なく再び訪れたところ、すんなり通してくれました。ということで、さすがに5時間前は早すぎたけど、4時間前がベストというのは理にかなっています。
関門2:チェックイン前のインタビュー、10分程度(※英語力に依存)
さあいよいよチェックインできるぞー、と思ったら甘かったです。カウンターの前に何人もの係官がいて、チェックイン前にインタビューを受けることになっているようです。それを突破しないとチェックインできません。幸いなことに[highlight]イスラエル美人な方[/highlight]が僕の担当でしたが、厳しかったです(涙)。これが普通なのでしょうけれど。
初めに、「今回のイスラエル訪問の目的」、「過去の渡航歴」を聞かれます。あまり(彼らにとって)馴染みのない国のスタンプが押されているとここはどこかと聞かれます。僕は台湾、クロアチア、モーリシャスについて聞かれました。このあたりはスタンダードな質問なので、簡単な英会話さえできれば十分クリアできるかと思います。
続いては、不審な持ち物はないか、荷物のパッキングは自分で行ったのかという質問。これも普通の空港でも聞かれる質問なので特に問題なく対応出来ました。
しかし、一番困ったのは、[highlight]「パッキングはいつどこでして、その時から荷物はどこにあったのか、目を離さなかったか」[/highlight]と言う質問。旅慣れている、英語に強い方ならすぐわかるのかもしれませんが、基本、when and whereだけで片付けられるんで難しかったです。即座に、自分で朝詰めてそれからはずっと自分が持ち続けている、といえなかったので、係官が困惑し「そこで待ってろ」と言われて5分ほど待機、するとなんと日本語の質問ボード(というのかな?)を持ってきてくれました。というかだったら最初にそうしてよ、とは思いましたが、いずれにしてもこれでどうにか各種質問攻めはクリアできました。
関門2(勝手に命名してしましました)を突破すると、[highlight]機内に持ち込まずに預ける荷物にはご覧のバーコードタグ[/highlight]が付けられ、
さらに[highlight]パスポートの裏には「黄色いバーコードのシール」[/highlight]が貼られます。
関門3:チェックインできるのは3時間前–2時間半前から
さて、ここまでだいぶ時間がかかっていますが、まだチェックインはしていません!
関門2を突破し、荷物とパスポートそれぞれにバーコードタグ&シールをゲットすると、ようやくチェックインカウンターに並ぶことができます。しかし、どのカウンターに並べばいいかは3時間前–2時間半前にならないとわかりません。僕の場合は、少し早めに関門2を突破したので、カウンター付近で20分ほど待たなければなりませんでした。まだ待つのかよー、と思いましたが、いずれにしてもそのうちカウンター場所が判明します。そうすればあとは通常の空港と同じようにチェックインすることができます。ここはとてもスムーズでした。
関門4:世界的にみても非常に厳しいとされるセキュリティチェックゲートへ(30分–40分程度)
まずはじめに言っておきます。[highlight]チェックインを済ませたらすぐセキュリティチェックに向かうべき[/highlight]です。全部手続き終わったあとは中でフードコートも免税店もあるのでとにかくセキュリティチェックに急げ!です。
とにかく一番の難関はセキュリティチェック。手荷物はシンプルにして正解でした。電気製品は全てカバンから出させられます。財布にコインがあると財布ごと外に出せと言われます。コインまで外に出されてた人もいました。僕は財布を出すだけで許されました。
荷物は出されたもの全てもちろん全てX全チェック。しかし、これだけで済まないのがこの空港。X線探知機通過後は、[highlight]さらに一つ一つの荷物を謎の棒みたいな探知機で詳細に調べます[/highlight]。取り出した全てのデバイスはもちろんのこと、カバンの全ポケットまで開いて隅々まで調べます。
ただし、基本的なデバイスなら特に問題はないはずです。デバイスの扱いも比較的丁寧ですが、そこは外人さんなんで多少ずさんなところもたまにあるので、傷つきやすいものは持ち込み要注意かもしれません。僕はMBPの扱いが気になった程度でしょうか。
さて、この棒、先方にマカロンっぽい円盤形の物体があり、これは取り外しが可能。何度かチェックするとこの円盤形の物体を取り外し、係員うしろの機械の中に入れる。そして数秒待つと緑色のランプが点灯。再びその円盤を棒に取り付けて再びチェック開始。僕の時は合計2回取り外しチェックをしていました。いずれも緑色のランプ点灯で問題がなかったようです。ここまでくると、ちょっと呆れるというか哀しくなってきますね。
結局、いろいろ待たされたけど、順調なら一人当たり5分から10分程度で終わるチェックだったと思います。ただし、並ぶ時間が20分–30分(※タイミング、時期に依存)くらいでしたので、[highlight]トータルの経過時間は最低限30分–40分は見ておくべき[/highlight]だと思います。
関門5:パスポートコントロール(これは余裕!)、これにて完了!
ようやくセキュリティチェックをクリア、しかし、出国審査はこれだけではないです。最後はパスポートコントロールがあります。ところがこれが意外とあっさりしてました。特に質問されることもなく、全く会話なしにピンクのカードを受け取ります。[highlight]これが出国スタンプの代わり[/highlight]になります。
つまりパスポートにはスタンプは押されません。[highlight]「ノースタンププリーズ」という必要はありません。[/highlight]入国時と同じ形式。入国時はブルーでしたね。
ここでは入国時にもらったカードはどうやら提示の必要がなかったみたいです。
ちなみにこのピンクのカードを受け取ったら、[highlight]カバンにしまわず手に持ったまま先に進んだ方がよい[/highlight]です。すぐ先に自動ゲートがあり、先ほどもらったピンクのカードのバーコードをスキャンさせる必要があるからです。スキャンさせるとゲートが開き、ようやく免税店エリア、各ゲートに自由に行けるようになります。これで全てが完了です。
ということで、チェックインカウンターに並び始めてからちょうど2時間あまり。3時間前には空港にいなければという噂は本当でした。
出発ロビー内部
ここまでくれば後は搭乗ゲートに向かうだけです。そして中はいたって普通の空港の雰囲気です。
お腹が空いていたので軽めの昼食。なんとお寿司があったのでチャレンジしてみました。すごく美味しかったです。もっと食べればよかったです。今やお寿司は世界的には常識、たくさんの方で賑わっていましたよ。
こちらがメニュー、いろいろな種類がありました。
そして時間が来ました。いざ搭乗。これでようやくイスラエル脱出です。
無事にイスタンブールへ、そういえばトルコ出入国スタンプは?
テルアビブ離陸は予定よりも1時間も遅れたものの、無事にイスタンブールへ到着。出発時と同じサビハ・ギョクチェン空港に到着です。ちょうど到着が夕方19時ころで、他の便と重なったせいでしょうか、パスポートコントロールはとても混雑していました。
ところで、そういえばイスラエルへ向かうとき、トルコ出国のスタンプはどうなっていたっけな?やばい、思い出せない…。これ、とても重要なこと。何故ならば、トルコを出国した次に行った国の入国が
結論は、[highlight]「イスラエルへ向かった時には、トルコ側の出国スタンプは押されなかった、そして、再入国時にも押されなかった。」[/highlight]でした。なぜかはわかりませんが、助かりました!どうやらトルコから空路でイスラエルへ向かう場合は、トルコ側でもイスラエル側でもスタンプは押されないようです。
実は預けた荷物も詳細にチェックされていた!
無事、イスタンブールのホテルに到着。そういえば預けたトランクの中身は無事かを確認していなかったので、部屋に入った直後に開いてみたところ、やはり物凄いチェックをされていたということが判明。荷物をあさられた形跡あり。そして、このような紙がトランクに入っていました。
今更わかってはいましたが、ここまでやるかーイスラエル。幸いなくなっているものはなさそうで安心しました。
その後、ホテル近くで夕食。
夕食後、軽く近くを観光して就寝。
さあいよいよ次の日からはモロッコです。(イスラエル編終わり、モロッコ編に続く)