あらためてドイツって紅葉がとても美しい国だと実感。
訪問日時:2015年11月1日、天気:快晴
フランクフルトへ向かう途中にあるカッセルへ
いよいよ旅の最終日。この日から11月、夜にフランクフルトでベルリン・フィルのコンサートを聴き、翌日の便で日本に帰ります。しかし、予定が決まっているのはここまで。実はこの日の夜のコンサートまで何をするのかは一切決めていませんでした。
そこで、前日の夜、当日の朝にかけてガイドブックとにらめっこしながら検討した結果、前泊のパダーボーンからフランクフルトに向かう途中に「カッセル」という街があり、その郊外に[highlight]「ベルクパルク・ヴィルヘルムスヘーエ」[/highlight]という17世紀に作られた素敵なバロック様式の公園があるらしく、しかも世界遺産にも選ばれているということなので、この日の午前はまずここを観光することに決めました。
広大な敷地に美しい紅葉のかを散歩
パダーボーンからはクルマで1時間もかからなかったと思います。日曜日朝のアウトバーンは車も少なくとても走りやすかった、おまけに快晴。ホテルをゆっくりと出たし途中で給油したにも関わらず、とても早く着いてしまいました。といっても朝の10時着。
駐車場は公園の周りに点在しているようです。多くは無料のところのようですが、公園の規模の割にはあまり広くはなさそうでした。なお、公園の上の方、ヘラクレスの塔の方には大型の駐車場があったようです。後述しますがヘラクレスの塔まで登るには、かなりの階段を上がる必要がありますのでクルマ先にここまできておくのも一案だったと思いました。
まずクルマを降りて感じたのは寒いということ。まだ11月になったばかりですが、日本の冬くらいのイメージ。しかし天気はいいので歩いているうちに暖かくなってきました。結局途中からなかに着ていたセーターを脱ぐことになりました。
はじめは適当に公園内を散歩。とにかく紅葉がとてもきれい。この旅であらためて気づかされたのはドイツの紅葉の美しさ。ここも例外ではありませんでした。ただし、これまではどちらかというとクルマの中から、あるいは街中から紅葉の山々を眺めていただけでしたが、ここでは紅葉の中にはいって直接体験する感覚だったので、より新鮮で気持ちが良かったです。
今回の旅行、過去ここまで満喫したことはないくらいの紅葉を体験できたのではないでしょうか。
「レーヴェンブルク城」:ドラクエっぽいお城だけどハリボテのお城
さて、この公園内にはいくつかの施設やモニュメントがあります。その1つがこちらのお城。
よく見ると立派そうなのですが実は意外と小さい。実はこのお城は中世のお城を後世になって再現したい目的で作られたもので、言ってみればハリボテみたいな飾りに過ぎないのです。
それでもなんだかこじんまりしててかわいいし、すごくドラクエで出てきそうなお城みたいでなかなかよかったです。
ところどころに公園内の地図
ところでこの公園は、とても広くて迷いそうになりますが、ところどころにこのような地図があるので、それを確認しながら今いる場所とこれから行く先の道を把握して先に進みました。
「ヘラクレス塔」: 公園のランドマーク
続いて向かったのは、公園のシンボルとも言える「ヘラクレスの塔」。ここは、公園内の最も高い丘の上にあります。そしてその下をカスケード(人工的な階段上の滝)が流れています。この滝は今の季節だと水は流れていませんでした。
下からこの塔を目指すとかなりの段数の階段を登る必要があります。とても良い運動になりました。結局、塔は工事中だったので中には入れませんでしたが、塔近くの高台から眺める景色は最高でした。眼下に見えるのがカッセルの街でしょうか。紅葉が相変わらずきれいです。先ほど見てきたレーヴェンブルク城も見えました。
「ヴィルヘルムスヘーエ城」:中は見ず
さて、一通り広大な敷地を一周、時間も2時間以上経過していましたので、これで観光はもういいかなと考え、最後に公園入口にあった「ヴィルヘルムスヘーエ城」は外から眺めて満足することにしました。
ところが、この記事を書いていて判明したのですが、この城の中には良い美術館があったみたいです。フランスやオランダのバロック絵画が多く展示されているとのこと。しまった…。またやってしまった。どうしてもたくさんの場所を訪れたいがため、こうした名所を逃してしまいます。それはそれで旅の醍醐味。また来ましょう。
素敵なホテルでランチビュッフェ
と、素敵な美術館があることが(あとから)判明した「ヴィルヘルムスヘーエ城」を横目に駐車場へ戻りながら今後の計画を考えると、実は夜はコンサートがあるので夕食をゆっくり時間がなく、したがって、お昼をしっかり食べておかないといけないことに気が付きました。そんなとき目の前にとても素敵なホテルがありそこでランチビュッフェをやっているのを発見。ということで、ここでしっかりめのランチを取ることにしました。
高級なホテルなのでビュフェもとても立派。メニューは豊富、お肉は目の前で選択すると焼いてくれるし、そしてデザートもたくさん。
いいところを選びました。
素晴らしい紅葉とおいしい食事をたっぷり満喫できたカッセル滞在。さあフランクフルトを目指します。(続く)