ドイツと飛び地巡り2015年秋 第5回:リヒテンシュタイン・ファドゥーツを旅する

ドイツと飛び地巡り2015年秋
ドイツと飛び地巡り2015年秋

訪問日時:2015年10月26日 天気:晴れ

いよいよファドゥーツ観光開始です。

リヒテンシュタインについて

はじめに、ヨーロッパの小国「リヒテンシュタイン公国」について簡単におさらいします。以下では、Wikipediaを参考に加工して書きます。

まずは場所はこのあたりです。

南北に25キロメートル、東西に6キロメートルしかない非常に小さい国(世界で6番目に小さい)です。面積は160km2。このサイトによると、東京23区(621 平方km)の4分の1程度、アメリカ合衆国で1年間に消費されるピザの合計面積(450 – 500 平方km)の3分の1程度だそうです。

国家元首はリヒテンシュタインの男子世襲制で決まった公(侯)、強大な政治的権限があるそうで、そのため「ヨーロッパ最後の絶対君主制」と言われたりもします。もっとも、現代的な、立憲政治、法の支配が確立されているので、国民は他のヨーロッパの人たちと同じように自由に暮らせます。

リヒテンシュタイン家は、もとはドイツ南部のバイエルン・シュヴァーベン地方のドナウヴェルトを発祥とするドイツ系貴族で、14世紀頃より神聖ローマ帝国ハプスブルク家に仕えるようになりました。そして、1719年 神聖ローマ皇帝カール6世が、リヒテンシュタイン家が買収したファドゥーツ伯爵領とシェレンベルク男爵領とを併せてリヒテンシュタイン公(侯)領とすることを認可、これがリヒテンシュタインの始まりとされています。

リヒテンシュタイン家は、ヨーロッパでも最も財産を持つ貴族でもありました。その領地は、ここファドゥーツ周辺にとどまらず、オーストリアやチェコにも広がっていました。オーストリアの領地は今でもリヒテンシュタイン家の所有なのですが、チェコの領地に関しては、第二次世界大戦後、チェコ・スロヴァキアが社会主義国家となったことで、当時の政府に没収されてしまいました。ということで、長らくチェコ・スロヴァキアとは敵対する間柄だったとのことです。でも最近は関係が改善されつつあるようです。

ところで、リヒテンシュタインの正式名称はドイツ語で「Fürstentum Liechtenstein」といいます。ということで、略称はこの頭文字をとって「FL」。クルマのナンバーもこのようになっております。ナンバープレートもその色合いがかっこいいですねー。

通貨はスイスフラン(CHF)。しかし、ユーロも使うことができます。ただし1CHF=1EURと単純換算されるので、ユーロを使うと若干損する感じでしょうか。また、リヒテンシュタインはシェンゲン協定には2011年に加盟しているので、国境を接している国を移動する際は基本的に入国審査等はありません。

観光案内所で地図をゲット

リヒテンシュタインの説明が済んだところで、実際の観光について書いていきます。ホテルからファドゥーツへ移動し、中心地のいくつかの駐車場にクルマを停めました。駐車場はたくさんありました。パーキングチケットせいなのですが、僕らが停めた駐車場にある機械でなぜかチケットが買えない。仕方がないので、放置してそのまま観光に向かいました。なにかあったら諦めよう。

さて、早速観光開始、と行きたかったのですが、どうもモバイルWiFi(ドイツでプリペイドSIMをカイましたが、ドイツ以外にも行くので、ヨーロッパ周遊プランで借りていました。)がつながらないようなので、トリップアドバイザーなどのアプリでオススメ場所を調べることができなくなってしまいました。あとは地図。ある程度事前調査はしていたけれども手元に全くなにもないのは不安。

まあそんな時はとりあえずインフォメーションだ。中央広場に行き市庁舎を発見。そこの正面が観光案内所でした。

そして、地図をゲットします。これがあれば十分観光ができそうです。イラスト的な地図はなんかとっても素敵。

これでようやく観光開始できるようになりました。

入国スタンプをゲット

最初に目指したのは、この「Liechtenstein Center」です。

ここへ来た目的は、[highlight]「リヒテンシュタインの入国スタンプ」[/highlight]をゲットすること。5CHFでこんな感じでパスポートに押してもらうことができます。

カラフルでおしゃれなスタンプ。王家のオーラ感じますね。ちなみにリヒテンシュタインは2011年からシェンゲン協定に加盟しているため、このスタンプは正式なものではなく、はあくまでも観光的な記念のもの。でもこの国きたぞーって証明になるからうれしいかったです。

なお、ここの建物にはおみやげが売っているので、買い物も楽しめます。

リヒテンシュタインといえば「切手」

続いて、Liechtenstein Centerのすぐ隣りにある「切手博物館(Postage Stamp Museum)」へと向かいました。

リヒテンシュタインといえば切手が有名だとか。でもどちらかというと記念切手を印刷、販売するのが主体だったとか。

ヨーロッパの郵便といえば「ポストホルン」ですね。実際に使われていたものなのかな、それが飾られていました。ヨーロッパのどこの国でも郵便のマークといえばホルンですからね。

入場料は無料。とても閑散としていて、客は我々しかいませんでした。ただ、おみやげで売っている切手は確かにどれも素敵でついつい買いたくなってしまいます。

そう、切手といえば、目抜き通りにこのようなものが。

どうやら中国を意識している模様。この街、やたらと中国人観光客が多かったのですが、なにか関係があるのでしょうか。

街中を散策

切手博物館を出てからは、しばらく目的なく街を散歩することにしました。

こちらは歩行者専用エリアの一番端にあった「聖フローラン教会」。ハプスブルク家に仕えていた帰属なのでカトリックだと思います。

ファドゥーツ城へ、街を一望できる丘へ

続いて、ファドゥーツの街を見下ろす丘、お城のある場所を目指しました。お城には入ることはできませんが、近づくことはできるので、そこから街を一望することにしました。先ほど地図を入手した市庁舎のある広場に一旦戻り、そこからお城を目指しました。

いろいろな看板をたよりに坂道を登ります。

時折、美しい眺めを見つつ休憩、これを繰り返して上を目指します。

そして、ようやくお城に到着。お城の前の道は非常にきれいに整備されていました。山々の紅葉がとても美しかったです。

近くで眺めたファドゥーツ城は、思ったよりも力強く立派だと思いました。下から眺めたイメージとはまた違いました。

繰り返しになりますが、お城には一般の人は入れません。

お城のある高台からの美し異眺めを堪能、これでおおよそ市内中心地については、見るところは見れたといったところ。

なお、他にもいくつかミュージアムがありましたが、しまってたいたもしたので、行くことができませんでした。また、財宝博物館もあったのですが、ここは謎のコインをどこかでゲットする必要があったのと、財宝にはあまり我々興味が無いので、省略することにしました。

一旦、再び市庁舎広場に戻り、軽く昼食を済ませてから、駐車場へ。最後にもう一つあの大事な目的地を目指します。

王家のワイン

その最後にそうです、大事なおみやげポイント、ここです。昨晩のんだ美味しいワインをぜひ買って帰らなければいけません。

リヒテンシュタインは小さい国ですから、ワインは原則輸出はしていません。ということで、直接訪れて買うしかないということです。

そうです、これです。昨晩見たエンブレム。かっこいいです。

ワインの販売所から眺めるファドゥーツ城。だんだんこのお城に愛着が湧いてきました。

さて、建物の中へ。相変わらず客は我々のみ。試飲もいろいろできるようでしたが、昨晩飲んでるし、この後の予定のこともあるので、サクサクと用事を済ますことにしました。

やはりピノ・ノワール種のものが多かったし昨晩も飲んでいるので、まずはそれを中心にセレクト。そして、残りはメルローやリースリングをセレクト。合計6本のワインをゲットしました。これでも合計で15,000円程度でした。

持って帰るのは大変そうですが、よいおみやげをゲットできました。

さあ、これでリヒテンシュタイン観光は終了です。次なる目的地は、スイスのサンクトガーレンへと向かいます。(続く)

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