訪問日時:2017年4月28日、午後12時頃
ここもまた僕が抱くポルトガルのイメージを体現した街。ポルトガルの首都リスボンから1時間ほど北にあるこのオビドスは、小さい街ながら白く美しい壁、ときにアズレージョで彩られた小さな家々が連なる、城壁に囲まれた美しい街です。今回は北部方面からこの街へ向かいました。
この街の歴史はローマ時代に由来、しかしローマ支配の時代が終わると異民族の侵略などでしばらくはキリスト教の支配下にはありませんでしたが、いわゆるレコンキスタが本格化、すなわちムーア人支配が終わると街の再建がなされ、この街が非常に気に入った王妃イザベルの時代(1282年頃)から1834年まで、代々の王妃の直轄地として栄えたということです。
到着はちょうど正午すぎということ、そして快晴であったこともあり、多くの観光客で賑わっているにもかかわらず、市街直ぐ側の駐車場スペースは大変少なく、駐車には苦労するかな、と思いましたが、運良く1台分スペースを見るけることができ、難なく到着と同時に駐車することができました。
ということで城壁をくぐり早速街の中へ。はじめにこちらの城壁をくぐります。くぐる際「ポルタ・ダ・ヴィラ」と呼ばれるメインゲートをくぐります。ここのアズレージョが大変美しくて有名なのだとか。
そして中へ。とても人が多い!今回、ポルトガルに来てここまで人が多かったのははじめてかな。
ちなみに日本人や中国人観光客も多かったです。ポルトなどでは確かにアジア人観光客を見かけましたが、ポルトであってもこの街ほど多くはありませんでした。やはりリスボンから近いということが影響していたのでしょうか。
さて到着がちょうど正午ということで、観光する前にランチタイムにしました。基本的にはメインストリートは1つ、このおみやげ屋さんが多く連なるとおりに、いくつものレストランがあります。そのうちいつものようにざっとトリップアドバイザーでよさげなお店をチェック。選んだこちらのお店、とても美味しかったです。ポルトガルではよくタコが出てきますね。生ではありませんがとても新鮮で柔らかく美味しかったです。メインは詳細は忘れましたが、おそらく子羊かなにかのお肉にオレンジソースがかかったものだったと思います。
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食後にあらためて街を散策。建物をただ眺め写真を撮るだけでも十分楽しめました。
丘の頂上にあるカステロ、現在はポサダとなっているようです。一部の城壁は登ることが可能なので、カステロ側、そして街の入口側の2箇所から街を眺めるのが大変おすすめ。
特に入口側の城壁から眺めた街が美しかったです。2017年度の「地球の歩き方」の2ページ目の写真は、この光景のものです。
そして最後に街の中央にあるサンタ・マリア教会へ。この教会の内部のアズレージョは必見。
ただし、お昼時は午後2時までシエスタにつき教会が閉まってしまいますので、観覧計画要注意です。僕もランチを取ったとはいえ、午後2時まで待つのが少々面倒でした。諦めようかなと思ったのですが、ちょうどこの日到着予定の妻が少々飛行機のトラブルに巻き込まれて、その関係でiPhoneで連絡などをしていたら、いつの間にか午後2時を過ぎていたため、中を見ることができた次第でした。
ヨーロッパの美しい村、小さな街巡りが特に好きな僕にとっては非常に満足度の高い街でした。(続く)