訪問日時:2017年4月27日、午後2時頃
7月にベルギー・ワロン地方へ旅行していたため、更新がかなり遅れておりました。頑張って再開します。
2泊3日のポルト滞在を終えて、次に向かったのはアルト・ドウロと呼ばれる地域。ポルトガル北部の内陸地帯に位置している、ドウロ川上流に相当するエリアです。ここはワインの生産で大変有名なエリアであり、ユネスコの世界文化にも認定されている場所です。ポルトでその良さに目覚めたポルトワインのブドウもここで栽培しています。
なお、このドウロ川はさらに上流に行くとスペイン領にも達していまして、スペインではデュエロ川と呼ばれ、この川沿いもまたワイン生産がさかんです。ここへ来る前に訪れたスペインの最も美しい村
参考サイト:Puebla de Sanabria(プエブラ・デ・サナブリア)スペインの最も美しい村巡り No.24 ★★★★☆
ポルトからはクルマで2時間くらいのところにある、アルト・ドウロ地区の中心にある「ペソ・ダ・レグア(Peso da Regua)」という小さな町へ。目的はこの付近の景色を眺めつつ、街にある「ドウロ博物館」へ行くことです。場所をいつものようにグーグルマップで確認しておきましょう。
途中、アラマンテという小さな街に立ち寄り、そこでランチを頂いたあとで再び高速で東へ。レーグアの博物館についたのは午後2時でした。この博物館、特に駐車場などは用意されていなかったので、車はドウロ川沿いのスペース、もしくは街中の開いているところに停めるしかありませんでした。しかし、思った以上に観光客が多いのか、どこも車が満車状態。しかし、運良く街の路地裏に一台だけ停められるスペースがあり、そこに停めることができました。
小さな街なので、駐車した場所から博物館までは徒歩2分程度。この博物館のテラスからの眺めがとても美しかったです。これぞまさに見たかった、写真で撮りたかった光景でした。
これはポルトの街でおみやげで買ったサンデマンの畑でしょうか。
さて、この街にあるポルト・ワイン博物館では、ポルトワインについての歴史や製造過程などを勉強することができます。下の写真の左手が博物館です。さらに1杯ポルトワインを試飲することができます。これは楽しみです。
展示はパネルが中心。ポルトガル語と英語の説明書きがあります。展示内容はそこまで多くはなく、十分に広くで心地いい空間でした。
ポートワインは、ぶどうの発酵の過程で、まだ糖分が残っているところでブランデーを加えることにより、程よい甘い香りと味わいを残しつつもワインの風味を併せ持つワイン。アルコール度数は普通のワインよりも高めで20%前後。このため、通常のワインよりも保存が効くというメリットもあります。
こうした独特の製造過程から、様々なフレーバーが生まれるようです。博物館にはその展示がありました。これらの香りを楽しむことができました。この展示が最も印象に残りました。(わかりやすいですしね笑)
例えばこれはキャラメルの香りがするポートワイン。右にあるポンプを押すことで香りを楽しむことができるという仕組みです。
最後に頂いたポートワインの試飲も大変よかったです。こんな素敵なホールで試飲。
お客さんは僕以外にあと1人だけでした。博物館内にはもう少し人はいましたが、それでも10人はいなかったと思います。クルマでしか来れない場所の旅行ってこんなものです。
ポートワインに目覚めたのは今回の旅行で得られた最大の収穫。今思えばもっとお土産で買って変えればよかったなあと思う次第です。なお、このあとは街にあった小さな酒屋さんで地元産のワインを数本購入。世界的に有名なポートワインの産地を満喫し、次なる目的地へと向かいました。(続く)