2017年7年 ベルギー・ワロンの旅編、イントロダクション

2017年 ワロン地方巡り
2017年 ワロン地方巡り

2017年7月の海の日の週に、1週間ほど休暇を取り、ベルギー南部にあるワロン地方を旅してきました。

「2017年4月 スペイン西部とポルトガルの旅」編がまだ終わっていませんが、忘れないように次の旅行記のメモを準備しておきます。

最大の目的はワロンの最も美しい村巡り

リュクサンブール州にある美しい村の一つ「ヴェリス(Wéris)」
ロレーヌ地方、フランス国境に近い美しい村の一つ「トルニュイ(Torgny)」

ワロン地方の最も美しい村(Les Plus Beaux Villages de Wallonie)です。この協会の発足は1994年ということですから、実はフランスの最も美しい村協会に次ぐ歴史を持っているといえます。ワロン地方とはベルギーの南部に広がる地方。フランスに近いエリアであり公用語はフランス語です。フランス語が使えるので楽しみですね。

参考記事:この夏からベルギー・ワロンの最も美しい村巡りをはじめます | my lifelog yuu-koma.jp

たった1回の旅行で登録全30箇所の村を訪問することができました。当初はリエージュ付近の4つの村には訪問する予定はありませんでしたが、ワロン地方はそれほど大きくはないこと、そしてひとつひとつの村の規模がフランスやスペインの美しい村と比較して、1週間ですべてをまわることができました。

ワロンの最も美しい村、訪問リスト

 

村の名前(現地語)

 

村の名前(日本語)

 

州、地域名など

 

Aubechies

 

オーブシ

 

plateaux limoneux hennuyer

 

Montignies-Sur-Roc

 

モンティニュイ・シュル・ロック

 

plateaux limoneux hennuyer

 

Ragnies

 

ラニー

 

plateaux limoneux hennuyer

 

Mélin

 

メラン

 

Hesbaye

 

Celles

 

セレ

 

Condroz

 

Chardeneux

 

シャルドゥヌー

 

Condroz

 

Crupet

 

クルペ

 

Condroz

 

Falaën

 

ファレン

 

Condroz

 

Mozet

 

モゼ

 

Condroz

 

Sosoye

 

ソゾワ

 

Condroz

 

Thon-Samson

 

トン・サムソン

 

Condroz

 

Clermont-sur-Berwinne

 

クレモン・シュル・ベルヴィヌ

 

Pays de Herve

 

Limbourg

 

ランブール

 

Pays de Herve

 

Olne

 

オルヌ

 

Pays de Herve

 

Soiron

 

ソワロン

 

Pays de Herve

 

Barbençon

 

バルベルソン

 

Fagne-Famenne

 

Fagnolle

 

ファニョル

 

Fagne-Famenne

 

Lompret

 

ロンプレ

 

Fagne-Famenne

 

Ny

 

ニイ

 

Fagne-Famenne

 

Sohier

 

ソイエ

 

Fagne-Famenne

 

Soulme

 

スルム

 

Fagne-Famenne

 

Vierves-sur-Viroin

 

ヴィエルヴ・シュル・ヴィロワン

 

Fagne-Famenne

 

Wéris

 

ヴェリス

 

Fagne-Famenne

 

Gros-Fays

 

グロ・フェ

 

Ardenne

 

Laforêt

 

ラフォレ

 

Ardenne

 

Mirwart

 

ミルヴァール

 

Ardenne

 

Our

 

オウル

 

Ardenne

 

Chassepierre

 

シャッスピエール

 

Lorraine

 

Nobressart

 

ノブルサール

 

Lorraine

 

Torgny

 

トルニュイ

 

Lorraine

ワロンの最も美しい村、全体的な感想

とにかく訪問しやすい

フランスの最も美しい村とは対照的に、ワロンの最も美しい村は比較的密集したエリアに点在するため、家々の特徴、やはり石造りの家が多いのですが、明るいグレーの色彩とした石がほとんどでした。

建築様式が似ている

さらにどの村にも必ずある教会、その教会の様式は多くの村で共通していたようにも感じました。ただし、リエージュやロレーヌあたりでは少し違いが見られました。しかし、例えばワロンの村のなかで最も南に位置している、ほとんどフランス領に位置するトルニュイなどは、他のワロンの地域の家とは異なる色彩感があり、非常に印象に残りました。どちらかというとフランスの最も美しい村を訪れているかの感覚に陥りました。

村の規模は特に小さい

村の規模ですが、非常に小さいところがほとんど。フランスの最も美しい村よりも更に小さかったと思います。逆に小さすぎるがゆえ、やや見応え不足なところもありました。

道路が広いのが残念

まず村の規模が小さい割には村を走る道路の幅が広いため、村にある建物の密集度をほとんど感じなかったこと。これは結構がっかりさせられました。道が広いので普通にクルマが走るのです。

フランスやスペインと比べると歴史が浅い

もっともこうした道路が広いのは、ワロンの村がスペインやフランスの村とは異なり、その村の由来が中世からではない点が大きく影響していると考えられます。中世時代に出来た村は、防衛目的意識が強いため、城壁に囲まれていたり、バスティード形式だったりするので、いわゆる「旧市街」的な雰囲気の村となります。しかし、ワロンの村はそこまで歴史が古くはないため、あまり中世感を感じません。

建物が現代風

さらに、よく村はメンテナンスされていますが、それが逆に現代的な雰囲気を醸し出してしまうという欠点もあったかと思います。普通の住宅地、そんな印象も強かったです。フランスの最も美しい村でも、地元の人が普通に住んでいることが多いわけですが、それでも昔ながらの石造りの構造がより保たれ、いい意味で古さを感じさせてくれました。こうした体験を求めるならワロンの最も美しい村巡りは、おすすめできません。

それであっても美しい

それでも美しかった村は、そこそこあったと思います。今後、いつものように少しずつ紹介していきたいと考えています。

世界遺産を含む観光地も訪れてきました

世界遺産:ワロン地方の主要な鉱山遺跡群のひとつ「ボワ・デュ・カジエ (Bois du Cazier)」

今回訪れた世界遺産は次の3箇所。(※リスト番号はベルギーで訪れたことのある世界遺産の数)

03.トゥルネーのノートルダム大聖堂 -(2000年)

04.ワロン地方の主要な鉱山遺跡群 -(2012年)

05.ラ・ルヴィエールとル・ルーにあるサントル運河の4つのリフトとその周辺 (エノー州) ?(1998年)

うち2つは、産業革命関連の世界遺産です。最近は、中世、バロック時代の歴史的建造物よりも、近現代産業関連遺産の方により興味を持っています。

その他の訪問や食事・オーベルジュなど

出所:Instagramより

それ以外にも、本当かどうかは知りませんが、世界一小さな街として知られるデュルビュイに3泊、またミシュランガイド一つ星に選ばれたオーベルジュにも2泊。今回はベルギーのフランス語圏なので、食事もとてもよかったです。このあたりのご報告もいたします。

さて、いつ更新し終わるのやら。

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