元旦の夜はプラハで!
ウィーンで新年を迎えた我々はその日の午後の電車でウィーンを出発、チェコの首都プラハへと移動し、その夜、プラハ市内でチェコフィルハーモニーのニューイヤーコンサートに行ってきました。
ウィーンフィルのものと比べると知名度は劣るものの、チェコフィルもヨーロッパ屈指の実力を持つオーケストラとして名高いです。
チケットですが、ウィーンフィルほどプレミアはついていませんので、直接公式サイトから購入することができます。あまり使い勝手の良いサイトではありませんが英語もあるのでなんとかなるはずです。値段もウィーンフィルほど高くはないです。もちらん早めに購入した方がよいでしょう。僕は5月に手配していました。
チェコフィルのニューイヤーコンサートも元旦だけでなく大晦日も同じプログラムで演奏されています。流石にウィーンフィルのように3日間続けてはないようですね。
さて、我々がプラハ中央駅に着いたのは午後5時。コンサートは夜8時からですが旧市街に手配していたホテルへ向かい、少し腹ごしられすることを考えるとかなり慌ただしくなってしまいました。プラハ旧市街は大変入り組んで、そしてタクシーが入ることもままならないため、駅から20分ほど歩いてホテルへと向かいました。
途中、プラハで一番賑わう旧市街広場を通過。新年のプラハ、ウィーンとは比べ物にならないくらいの人手。広場にはたくさんのクリスマスマーケットの屋台が。どうやらプラハのクリスマスマーケットは有名なのだそうで。というわけでこんな中をトランクを引いての通過ですから、結局ホテルまで30分くらいかかってしまったと思います。
無事にホテルにチェックイン。すぐに着替えて近くのお店で腹ごしらえ。幸い夕食で混み合う時間の前ということもあって、空いていて注文も早く来て助かりました。
その後、コンサート会場であるルドルフィヌムへ移動、ホテルからは徒歩7分。会場にはおよそ30分前に到着。すでに多くの人で賑わっていました。
記念のプログラムも購入。とても美しいデザイン!
ちなみに本日のプログラム。かなりベタな選曲!ですがこれもまたニューイヤーらしくてよいのかもしれません。とはいえ一曲もチェコの曲がありませんね笑。
開演20分前にホール内へ入ることができました。ここの大ホールは「ドボルザークホール」と呼ばれています。思ったよりも小ぶりのホール、いかにもチェコらしいデザイン、素敵でした。
どうやらテレビ中継も入るようです。
そして開演時間となりました。指揮者が印象的!あのドゥダメルと同郷のベネズエラ人若手指揮者ラファエル・パヤル。アフロヘアーが印象的過ぎました。
一曲目は華やかなリムスキーコルサコフのロシアの謝肉祭。非常に指揮者のキャラクターにあった曲。オケの演奏も素晴らしい!
2曲目はグリーグのピアノ協奏曲。なんでこの選曲?しかしいい演奏。ピアニストは地元チェコの人みたいでした。
ここで休憩となります。後半はヴァイオリン三昧。まずサン=サーンスのロンドとカプリース、そしてカルメン幻想曲。まあなんてベタな組み合わせなのでしょう!ソリストはチェコフィルのコンサートマスターの人。すごくジプシー感ある音色、そして完璧なテクニックに魅了されました。
フィナーレはボレロ。ダイナミックレンジがすごかった!これがチェコフィルの実力か。感動しました。
アンコールは1曲だけ。ヒナステラの曲を。指揮者の母国の作曲家だから選んだのでしょう。曲名は不明でした。素晴らしい演奏でした。
短めのプログラムかと思いましたが気がつけばゆうに2時間を超えていました。ホールの響きも素晴らしかった。
幸いこの日のプラハは晴れ、そして気温もさほど低くなく、もちろん寒かったですがフォーマルな格好にコートだけでも十分に寒さを凌ぎながらホテルへ帰ることが出来ました。
新年音楽イベントは後もう一つ。ウィーンでのこうもりです。