訪問日時:2016年4月29日午前10時
美しい村巡りが急遽、世界遺産セゴビアの街へ
4月29日になりました。この日からは前日から現地入りした妻との2人旅となります。当初この日の予定は、4つの美しい村巡りの予定でしたが、美しい村はとても小さいため、4つめぐったとしても時間が余りそうだな、と計画時から薄々感じていました。まあその時はその時で、と思ってまずはこの日最初の美しい村を目指していました。
まずはバラハス空港を出発(前日は空港側に宿泊)、高速道路で北上、そして高速を降りて西へと向かう国道へ入った時、「セゴビアまで50km」という表示を発見、しかも向かおうとしていた美しい村と同方向、さらにはその美しい村までは20kmちょっと。ということでは、30km弱さらに進めばセゴビアに行ける。地図で示すとこのような位置関係(黄色のマーカーがセゴビア、青いマーカーが美しい村)。
セゴビアといえば、非常に古い街、古代から人が住んでいたとされ、ローマ時代にも発達した街、そしてカスティーリャ王国の主要な街としても位置づけられており、現代においては、ローマ時代に築かれた水道橋が現存されており、また、カスティーリャ時代に造られた街の中心に有るカテドラル、そして美しいお城として非常に有名な「アルカサル」など、歴史指摘資産も豊富。1985年にはユネスコ世界遺産にも選ばれている大変魅力的な街です。僕は過去にこの街に2回も訪問したことがあるのですが、ここは何度でも訪れたい街のひとつ、ましてや妻は行ったことがないということ。ということで、この日の最初の観光地としてセゴビアを選んだのでした。
セゴビアの入口にそびえ立つ立派な水道橋
セゴビアには10時頃に到着。街の入口に大きな地下駐車場あり。ここに車を停めて観光開始。入口にはご覧のように立派な水道橋が見えます。
もちろん過去に幾度と無く修築されてきたとはいえ、ここまで見事にローマ時代の水道橋が残っているのは、ヨーロッパ広しといえども、このセゴビアと南フランスのポン・デュ・ガールしかないそうです。近くで眺めると迫力満点。
水道橋をくぐり旧市街地へと入っていきます。
マヨール広場へ
水道橋のある入口から街の中心マヨール広場へと向かいます。さすがマドリードから日帰りで来れる距離であること、そして、世界遺産でもある有名観光地とあって、目抜き通りには観光客が溢れ、そしてお店も多く、とてもにぎやかでした。特に昨日は美しい村巡りで全くと言っていいほど観光客にあっていませんでしたので、逆に人が多くてびっくりしたくらいでした笑。
そしてマヨール広場へ到着。この日もとても良い天気です。
セゴビア大聖堂へ
セゴビアのランドマークでもあるセゴビア大聖堂は、このマヨール広場に面しています。
16世紀に建てられたこのカテドラルは、長さ100m、高さ50m、外見は独特の様式ですが、内部はラテン十字の形と典型的なカテドラルの形となっています。
内部には聖歌の経典?でしょうか、それらがいくつか飾られていました。スペインではこうした古い時代の経典が聖堂内部に展示されているケースを良く見かけます。以前はなかったような気がします。
なお、当然ながら内部はとても涼しいです。この季節のスペインはまだそれほど暑くはないのですが、夏場など暑い時は大聖堂内はとてもよい休憩スポットになりますよね。トイレがあればなおよしですが。(最近は備えているところが多いのかもしれません。)
アルカサル
最後の訪問はアルカサル。ここもセゴビアの象徴でもあります。なかはそんな大したところではない(失礼!)なのですが…。大きくないですからね。
お城からの眺めはまずまず。正面中央に見えるのは「ラ・ベラ・クルス教会 」といって、テンプル騎士団によって作られた教会なのだとか。
内部は普通でしたが、外見の美しさはヨーロッパの中でも随一、、というと言い過ぎ?でも素敵なのは間違いないです。
この写真は、城内鑑賞を終え、一旦駐車場に戻り、撮影ポイントへ車で向かった後、撮影したもの。やはりこの位置からの写真が一番いい。
でも、先程まで晴れていたのに、お昼の12時を過ぎると急に曇りだしてしまいました。ちょっと残念でしたね。
さて、急遽決まったセゴビア観光はこれにて終了。こやはり見どころが多いセゴビアは、我々のようなせっかちな観光であっても3時間弱かかったと思います。当初の予定通り美しい村巡りへと向かいます。(続く)