一見普通のカーナビアプリのように見えるが…
ちょっと気になって入れたこちらのiPhoneアプリ。どうやら車に関係してそうなSNSだということでとりあえずいれてみたのですが、これがなかなか奥が深そうなんです。
Free GPS Navigation with Turn by Turn – Waze | http://world.waze.com/
基本はGoogleマップを利用したカーナビのようです。しかもgoogleマップではありますが、俯瞰図的なマップで表示することができるために運転しながらとても見やすい。
ルート検索はGoogleマップのルート検索を利用しているようです。
ただ残念ながらまだ日本語対応がイマイチなので日本語による検索はできることはできますが精度があまりよくなさそうです。検索地がみつからなかったりもします。
スピードに合わせて自動的に広域詳細が切り替わる
実はこのwaze、いろいろと奥深い、賢い機能が組み込まれているみたいなんです。
最初に使っていて賢いなあって思ったのは、「スピードに合わせてマップの詳細広域が自動的に切り替わる」こと。
停まっていたり一般道を走っているときはだいたいこのような感じで詳細の地図が表示されるのですが、
例えば高速道路に入った時のように運転しているスピードが早くなると自動的に広域の地図に切り替わるんです。
この切替えが予想以上にスムーズで心地いい。いろいろなカーナビ、カーナビアプリは世に幾つかありますが、こうしたマップの詳細広域を適切に、自動的に、そしてスムーズに切り替える機能があるものってあまり記憶にないです。
ということでまだまだ日本で利用するには言葉や機能でまだまだ不十分なところはありますが、簡易的なカーナビとしてはかなり使えるアプリではないでしょうか。
走ってポイント、ポイントに応じてアバターが成長
と、ここまでは単にカーナビとしての利用価値があるというお話でしたが、実はこの”waze”、どうもそれだけではなさそうなんです。
まず、走行距離そのものがポイントとなっている。ポイントがたまるキャラ=アバター(avator)が”レベルアップ”していく、はじめは”baby wazer”からスタートするのですが、始めてからある程度の走行距離を運転すると次のアバターにレベルアップします。
こうしたポイント制ってなんとなく位置情報アプリの代表である”foursquare”に似ていますね。ただ例えばfoursquareでいうところの”バッジ”や”メイヤー”に該当するような要素があるかどうかはよくわからないです。
foursquareの面白いところは単なる位置情報SNSだけでなくこういったゲーム性があるところですが、このwazeはどうなのでしょうか。ちなみにfoursquareとの連携も設定できます。それでまかなえるってことですかねー。
GPSロガーとしての役割
どうやらこのwaze、利用している間は自然と「GPSロガー」になるようです。ログ情報はインターネットを通して自動的にサーバーにあっぷされます。そのログをGoogle Earth用のkmlファイルに落とせるようです。
ただこのログ、時々アップされていなかったりしますし、ウェブ版のインターフェースが非常に見づらいので、現時点ではあまり使えなさそうです。
本質はリアルタイム交通情報SNSか?
さらにこのwaze、まだまだなにかありそうなんです。というのは走っている途中で車がゆっくりな速度になると、なにやら現在地の場所の交通状態を投稿するウィンドウが自動的に立ち上がって「何か」を投稿できるようなんです。
投稿後にはこのようなウィンドウが立ち上がります。
これ、当初はなんだかよくわからなかったのですが、改めてwazeのウェブサイトのガイドツアーを見てどういうことなのか少し理解できました。
英語なので半分もその本質を理解できなかったのですが、どうやらwazeユーザーが車を走らせながら、交通渋滞にあったりトラブルがあったりしたときに、このアプリを通して自動的に立ち上がるウィンドウにある「何か」を投稿することによってリアルタイム交通情報をSNS的な利用でもって把握することができる、そんな仕組みらしいです。
こんな発想があるんですね。非常に驚きました。
まだ可能性がいっぱいありそうで把握しきれてません
ということでざっと使っていてもまだよくわかりませんし、ガイドツアーを見てもやっぱりなんとなくでしか理解できていない…。なにやら物凄い奥深さ、未来を感じさせるアプリだと思いました。
とはいえ、日本においては、現時点では非常にユーザーが少ないですしそもそも車を乗る人自体が減ってきていることを考えると、このwazeが描くSNSの世界観が日本で実現されるには非常に障壁が高いといえるでしょう。
いずれにしても、いろいろと時代を先行きしているようなところもあるので、現時点での僕の理解力ではその全容や可能性を把握できずうまく説明できません…。
こんな中途半端なレビューで申し訳ないのですが、もう少し使いながらこのアプリについて勉強してみたいと思います。