画一的ではない関心、多文化。旅行とテレビ無し生活であらためて感じたこと

essay

※スペイン、バルセロナで目撃した欧州金融危機関連のデモ

今回のGWの旅行で、急遽トリノに泊まることにしたときのできごと。その日は5/7でしたが、とあるtwitterのフォロワーさんから、

「街はやっぱりユベントス一色ですか?」

といったリプライをいただたいたのですが、そのときは正直「??」って感じでした。

どうやらこういうことだったらしいんです。

サッカー=ユベントスが優勝、長友のインテルはダービー制す | スポーツ | Reuters http://jp.reuters.com/article/sportsNews/idJPTYE84601420120507

いや全くもってトリノの街はそんな雰囲気を感じなかったです。

たしかにホテルが街の中心からちょっと外れたところ、それでも歩いて10分もしないで王宮にいける程度の距離でした。食事がてら街の中心、その周辺を歩いたわけですが、1日立っていたとはいえまったくそんな優勝を祝うような雰囲気はありませんでした。

さてさて場所を変えて今度はバルセロナ。

今回の旅行の一番の目的でもあったF1観戦。ホテルはバルセロナの繁華街がそろうグラシア通り側に取りました。さぞかしF1一色なのかなって思ったらまったくそんなことはありませんでした。

それどころか一切F1に関するものすら見当たらないような状況。街を歩いていてもチームのユニフォームを着ている人も全くといっていいほどいませんでしたし…。

駅でもそう。

さすがにサーキットへ向かう電車が発着するホームにはF1観戦者はいましたが、ホームに溢れかえるほどいたのは最終日の決勝の日のみ。前日の予選ではちらほら観戦者がいる程度。

翻って日本。

ここ数日のニュースといえば菊地直子容疑者逮捕、そして香川のマンU移籍でしょうか。

テレビではどう報道されているのかわかりませんが、かなりのウェイトで報道されているのでしょうね。

うちからテレビが消えてももう数年以上たちますが、テレビが家になくなってから特に思うのはスポーツニュースに疎くなったということ。

スポーツニュースって、よほど関心が強くて取りにいかないとわからないものなんですよね。

twitterで流れていた情報なのできちんとしたソースを確認しているわけではありませんが、なんでも某局のワイドショー的番組で菊地直子容疑者がよくいっていたという焼き鳥屋を取材したそうです。

そこで「どのようなものを注文していましたか?」「タレでしたか塩でしたか?」とインタビューしている映像が流れたそうです。

それにたいして「アホか!」「くだらない!」「もっと他のことを報道すべき」的な意見を述べているひとを目撃しました。

きっと日本人はみんなが同じ話題をしたがる傾向が若干強いのかもしれませんね。

だからテレビや新聞の影響が思っていたよりも大きいのかも。

いずれにしても肯定的であろうと否定的であろうとその話題をしたがる傾向にある、そんな気がします。

別に日本でもまちなかで同じようなニュース一色で盛り上がっているわけではないのですが、ヨーロッパというのはそれが特に顕著なのかもしれません。

以前、ドイツのW杯が行われた時、普段のドイツ、中世の街が残る静かな街、クラシック音楽、開催期間中はサッカー一色でこんなイメージじゃなくなるのではないかななんて勝手に行きもせず想像していましたが、実は案外、普通の、普段のドイツだったのかもしれません。

そういう意味で、今回行ったバルセロナはいつもどおりのバルセロナで安心しました。

そこは多民族、様々な階級の人があふれるヨーロッパ。これがスタンダードなのかもしれない。

おそらくこれからのロンドンもオリンピックで盛り上がる部分はあるでしょうけれど、普段のロンドンも維持されるんじゃないかなあと思っています。

あっと別に行く予定はありあせんが…。

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