訪問日時:2013年5月6日午前11時頃
フランスの世界遺産で最も人気のあるスポットといえばと、やはり「モン・サン・ミッシェル」ですが、こちらのカルカソンヌも負けていません。実はこちらの訪問は生涯2回目。2010年に訪れています。
前日まではコルシカ島にいました。コルシカ島アジャクシオから夜の便でフランス本土マルセイユへ。マルセイユの空港で1泊しました。
選んだホテルが安くホテルにレストランがなかったため、空港で夕食を食べようとしたのですが、日曜日の夜9時過ぎだったこと、そもそもこの空港自体にお店が少なかったこともあるのか、開いているお店がファーストフードくらいしかありませんでした。
しかも激混み。
でもなかなかボリュームあって美味しかったです。
一夜明け、マルセイユ空港でこの旅2回目のレンタカーを借ります。コルシカ島でしょぼいクルマは懲りたのと、こちらは2週間ほど借りることになるので、少しクラスを上げてみました。
すると、見事にフォルクスワーゲンのゴルフをゲット。
ゴルフは2回目です。素晴らしい車、問題なしです。
マルセイユ市内にはよらず、クルマを借りてそのまま西へと向かいます。実はこの日の夜に、トゥールーズで友人に会う予定だったので、一気に移動することにしました。コルシカ島からトゥールーズへ飛ぶこともできたのですが、時間的な効率を考えるとこの方が早かったんです。
そしてやってきたのがカルカソンヌ。今回もいい天気!空が青い!
相変わらずおみやげ屋さんも楽しい。
もちろん城郭内も見応えがあるのですが、街中もなかなか素敵なんですよね。おもいっきり中世。
どうしてここまでカルカソンヌがおもいっきり中世なのかは理由があります。
中世の頃のこの地方、オクシタニアと呼ばれていたのですが、このあたりではカトリックからすると異端であったカタリ派が主流でした。土地も肥沃、そんな地域の支配を企む北フランスとイングランド、そして異端の撲滅を狙うローマ教会と利害が一致したことにより行われた「あるbジョア十字軍」。
カルカソンヌもその征伐の対象となっていました。
ところが、カルカソンヌが攻められる前に、カルカソンヌの南東にある「ベジエ」というオクシタニアの街がこのアルビジョア十字軍に徹底的に攻略され、カタリ派であろうとなかろうとその住民が大量に虐殺されたのです。
その次に狙われるのは間違いなくカルカソンヌ。強固な城壁で囲まれたカルカソンヌは、確かに難攻不落の城でしたが、十字軍側の兵糧攻めにあったこと、そしてその直前に行われたベジエの大虐殺、カルカソンヌはムダな抵抗をやめて即降伏することにしました。
占領したカトリック側はこのカルカソンヌがとても強固な城郭ということもあり、占領後はここを一拠点とすることに決めたのです。
ということで、大きな戦闘もなく陥落したために、昔のままの光景が維持されたのです。
ちょっとした運命で、将来世界遺産になるかならないか、歴史のロマンはとっても面白いですね。
さあそんな城郭内部ですが、多くの観光客でにぎわっています。さすが世界遺産。でも日本人は少ないかな。
本当に人が絶えない人気スポットです。
お城の地図とかイラストが場内いたるところにあるわけですが、これもまたとても情緒ありますよね。
城から眺める景色も素晴らしい。今日は天気が良いので、南の彼方にはピレネー山脈を見ることができました。
城内のいたるところには様々なカタリ派的な彫刻が。やはりカトリックとは雰囲気が違う。素朴な感じがします。
ひと通り城内を散策。少し外に出て写真撮影。
お腹が空いたのでここで昼食。名物の「カスレ」をいただき14時くらいにカルカソンヌを出発。
15年前に訪れたことのあるトゥールーズを目指します。(続く)