Conques(コンク)再訪 – フランスの最も美しい村巡り2017 No.1-★★★★★

2017年9月スイス・フランス
2017年9月スイス・フランスフランスの最も美しい村フランスの最も美しい村巡り

訪問日時:2017年9月20日、1泊

前職退職有給消化で約3週間ほどスイスとフランスを周遊したのですが、その行程の中でフランスの最も美しい村巡りを開始した2010年ぶり、7年ぶりに訪問してきました。今回からしばらくのあいだ、このときに訪問した村々をご紹介いたします。

アヴェロンの至宝「コンク」へ7年ぶりに訪問

最初の村はアヴェロン県にある「コンク」です。前回コレーズ県とドルドーニュ県を中心に再訪問したとお伝えしましたが、ここはやや離れたアヴェロン県というところにあります。しかしこの県も美しい村の宝庫です。そのなかでもコンクは最も美しい部類にはいる村だと言っても過言ではないでしょう。

https://www.yuu-koma.jp/?p=3521

7年前に訪問したときは夕暮れ時、動画を撮影しながらのコンク入り。村の景色が見えた途端あまりの美しさに感動し興奮した様子が当時撮影した動画にも残されていました。

コンクという名前は、コンクの場所が貝殻(Coquillage)の形をした谷の斜面につくられたことがその名前の由来となっています。コンクが最も栄えたのはこの地に大修道院ができた11世紀から12世紀にかけての頃です。ちょうど一致します。価値のあるロマネスク建築の主要作品がつくられた時代と一致します。

コンクの魅力はなんといっても石灰岩質の黄色と灰色がかった赤い色の石でできた建物が旅人魅了します。また、コンクにあるサント=フォワ修道院付属教会 (abbatiale Sainte-Foy)は世界遺産「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の構成資産の一つにもなっています。サント=フォワ修道院付属教会 (abbatiale Sainte-Foy)はこの街のシンボル。大変美しいロマネスク様式のこの教会の美しさはフランス国内でも特に美しい教会のひとつとして名高いです。

7年前と比べて変わったこと、変わったこと

変わったこと

まずは観光客の多さ。コンクは7年前も巡礼者で賑わう美しい村として有名でしたが当時見渡した限りではおそらく多くは個人旅行客だったように思います。ところが今回訪問したときは団体客が多く見られました。そしてどのホテルでもほぼ満席近くだったように思います。

7年前の当時ホテルはサント=フォワ教会正面のホテルに予約なし当日飛び込みだったにもかかわらず問題なく泊まることができました。しかもとてもいい部屋で高くない。(このあたりのホテルにしては高いのでしょうけど。)

ちなみにここが当時泊まったホテル。右側のところです。

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今回はこちらでした。値段は高かったのですが居心地はまずまず。7年前のほうが良かったです。

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日本人の観光客も増えているなんていう話も聞きます。いまやコンクは地球の歩き方でも掲載されたり、もしかするとJTBなどのツアーで、コンクから近くはないですが、同じくアヴェロン県を代表するフランスの最も美しい村「サン・シルク・ラポピー」と合わせたツアーなどもできたと聞いております。

ちなみにこちらサン・シル・ラポピーです。ここまたフランスの最も美しい村を代表する村です。

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それから駐車場。当時は村のメインストリートを過ぎたあたりに普通に路上駐車できたと思います。無料だったと思います。ところが今は村の中には駐車することができず、村の入口手間にあるロンポワンもしくは、村の外側、村を見下ろすところを走っている道路をぐるっと回って村の上側の入り口(出口)のところにももう一つ大きな駐車場がありました。

村の人が朝9時から18時まで監視していて、その方に何ユーロか支払います。 最初に紹介した村の入り口ロンポワン付近の駐車場には大型の観光バスが停められるスペースがあったよう記憶しています。団体客はこの駐車場を利用するみたいですね。とはいっても村に至るまでの道の幅は結構狭いし坂道も急なのでバスが登れるのはすごいというか…。

変わらないこと

それはなんといってもこの光景。ところどころ2010年のときの写真と混ぜてご紹介してしまいましょう。

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ここからの光景最高です。

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しかし7年前とは撮影場所が違っていました。いかにもクルマを停めて撮影できるスペースが当時もあったのですが移動したのでしょうか。

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いつみても美しい…。いつまでもこのままであってもらいたい。

コンクでの出会い

さて7年前、コンクのホテルで夕食を食べていた時のことです。周りのほとんどが欧米人の観光客である中で、僕以外にもアジア人の観光客が1組だけいました。僕よりも年の上のご夫婦で隣の席でした。日本語が聴こえてきたので日本人だとすぐわかりましたが、「へえここに来るなんて珍しい日本人もいるのかー」程度に思ってこちらからは特段話しかけることもせずに淡々と食事をしていたところ、向こうの方から話しかけてきました。

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「現地の人か?」「一人できているのか?」「普通の会社員なのか?」などなど。全く悪気も気兼ねもなく根堀り葉掘り質問してくるのですが、こちらもこちらでほとんど会話なしでの旅行をしていたので嬉しくもあり、またもともと話し好きでもあるのでいろんな話をしてしまい、意気投合しました。

特に印象的だったのが、もちろんここにはクルマで来ているという話をしたところ、一人で地図を見ながらマニュアル車で一体どうやって運転できるのかさっぱりわからないと。そう、まだ当時の美しい村巡りドライブは、いまでは当たり前に使っているGoogle Mapsナビがリリースされておらず、紙の地図、ミシュランの地図をいろんな方向に折り曲げながらそれを見つつ運転しなければ行けない時代でした。田舎に行くと地名も小さく分かりづらいため、運転しない助手席の人であってもナビをするのは大変だったのです。それをすべて一人でこなすことに大変驚いておられました。

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2010年はモバイルWi-FiであるMiFiのレンタルが開始された年(現在のイモトのWi-Fiの全身です)でもありましたので、海外でスマホが使えたのですが、このころはまだ海外パケ・ホーダイがなかった時代です。イマココなう懐かしいですね。がしかしこれはナビの代替にはならずご覧のように助手席にたくさんの地図を置いて都度拾っては見つつ運転していました。さらには積極的に動画も撮っていた。ほんといそがしかった笑。

と、そんなことを思いながら、当時とは違うホテルでの夕食を。正直、7年前は何をいただいたのか覚えていませんでしたが、食事の光景と状況だけは今でもはっきり覚えています。

こちらのご夫婦とはその後、旅行の行程がだいたい同じだったことでサルラの街でもう一度お会いして一緒に食事を。さらに2014年、これもお互いフランス旅行中にトゥールーズで食事を一緒にしました。それ以来お愛していませんが、今でも大切なヨーロッパドライブ好き仲間です。

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