小休止、といってもちょっとひとやすみするのは旅行記の執筆です。
続ける理由
ようやく2年間溜まっていた旅行記を書き終え、ようやく2019年まで戻ってこれました。といっても4月のイタリア記はこれからとなります。
この2年は生活環境も変化したこともあって、執筆ペースが落ちていました。
ところで、よく直接の知人から聞かれることは「いつまで旅行をしているのか」ですが、もう一つあるのは「記憶力がいいね」です。
写真やSNS、そしてグーグルマップのタイムラインなどのおかげでもありますが、確かに平均的に記憶するのは得意な方かもしれません。子供の頃から暗記はまあまあ得意な方だったと思います。
それが正しいかどうかはともかく、少なくとも確実に自信を持って言えることは、自分の行動記録をつける癖が長年にわたりついている、つまり過去に何をしたのか記録することに慣れていることでしょう。
こうしたブログを書き始めたのは2005年から、さらには個人的に日記をつけ始めたのは1994年からなのでもう25年にもわたって自分の行動を記録し続けています。もともと日記をすすめられたのは、高校時代に友人に日記を書くと国語力があがるよ、と助言されたからです。
しかしながら、もはや個人のブログという形での小規模な情報公開(含む承認欲求)は、古い形となっておりますが、それでも、
- 記憶の整理、できるだけ思い出を思い出せるようにしたい
- すべての投稿はデータベース化されており、これらはすべて自身のデータとして保存している、SNSサービスが終了してもすべて手元に残しておきたい
- 文章を書く能力、ひとに何かを伝える力の訓練を続けていきたい
- 歴史と文化の勉強を続けたい
- とりあえず長続きさせることはそれだけでも価値がある
と考えていますので、記録方法はいずれまた変わるでしょうが、少なくともしばらくの間は続けていくつもりです。
読書
唐突ですがこれでは内容が少なすぎますので、読書のことでも書いてみます。「国語力」の話も少ししましたので。
読書は専らKindleで行っています。めったに紙の本を買うことはなくなりました。現在のKindleのスクリーンショット、上位9冊はこちらです。仕事、プログラム、語学関係は除きました。
個別の本についていくつか書く前に(といっても未読多いですが笑)、まずいつ読むのか、ですが、主に帰りの電車の中、そして旅行中の飛行機内が圧倒的に多いです。機内ではまず映画は見ないです。あまり好きではないからです。また読み方ですが、一冊づつ読むのではなく、気分でまわし読みするスタイルです。なんでしょう、飽き性だからこういうスタイルなのでしょうか笑。
たまにはAmazonアソシエイトを活用したいので、いくつか読み終えた本を中心に感想をつづってみます。
ホモ・デウス
ボリュームといえばまず「ホモ・デウス」でしょう。
長かった…、こちらはほぼ飛行機内で読みましたが、読み終わるには2回旅行に行ったと思います笑。もちろんですが前作「サピエンス全史」も完読しております。小麦や牛を見る目がかなり変わります笑。
話は戻しまして「ホモ・デウス」ですが、やや冗長すぎる記述も目立つのですが、相変わらず筆者の洞察力の深さには驚かされます。最近の中国とアメリカの貿易戦争の根幹にも関わる知財戦略の覇権争い、特にAI技術に関する進展における個人情報の取扱などを見ると、民主主義の限界も感じることもありますから、あながち彼の考える方向も間違っていないのかと思ってしまいます。結構恐ろしいことです。
イランとアメリカ
歴史関係では、最近のイランとアメリカ問題をしっかりと理解するためにこちらの「イランとアメリカ」を読みました。
出版が2013年、当時のアメリカ大統領はオバマでしたので、やや古いのですが、現在の問題を理解する上で大変よい知識が身につきます。オバマがオモテとウラで全く違う対応をしていたという事実も僕は知りませんでした。もっとも印象に残ったのが本の最後の記述です。
二千五百年以上も昔にバビロンで開放されたユダヤ人の子孫と、開放したキュロス大王の子孫とを争わせてはならない。
この内容を理解するには、少なくとも旧約聖書、そして古代オリエントの歴史を知っておく必要があります。同様に興味深かったのは、「実はイランの一般人はイスラエルに対して敵意を抱いていない。イスラエル(ユダヤ人)の一般人も同様である。」ということです。どの程度真実なのか、根拠があるのは不明なのですが、確かに長い過去の歴史を踏まえると納得の内容です。
ただやはり少し2013年は古いせいか、アメリカのシェール革命が地政学的に与える影響や、その現状、そして今後の展開についての記述がもっと欲しかったところです。この本はぜひともアップデートしてもらいたいなあと思います。
ディープラーニングと物理学
比較的最近出版された本です。少し仕事にも関係しそうな本でもあります。
ディープラーニングの本はあちこちにありますが、単なるプログラミング方法の内容、たとえばpythonのtensor flowやkerasの使い方ばかり。しっかりと理論を理解したいと思うと、ニューラルネットワークの基礎的なことを説明する本はよく見かけますが、どうもしっくりこない。とはいえ、原論文を読むのは少々しんどいので、サクサクと読めるものがあるといいなと思っていて偶然に発見した本です。
こうした考え方自体がそもそもだめな気がしますが、でも実際あったぞー、といってもまだ読みかけです。「サクサクと読める」、「しっくりくる」、といい、という表現はあまり汎用的に使っていないかもしれない。自分にとってはかつて勉強した物理の視点を通して理解できるといいな、そんな意味で利用しているかもしれません。そしてまさにそんな待望の本が「ディープラーニングと物理学」だったわけです。
統計学、機械学習然り、理論物理を知っていると、人とは異なる視点、平たく言えば偏屈な感じの考え方?になってしまうかもしれませんが、表面的なものではなく、歴史的な背景も踏まえて理解が深まるので、こうした理解の方法は悪くはないと思っております。
とかいておるのですが、まだ読み始めたばかりです。実際しっくりくるのかは、これから読んでみて考えてみたいと思います。
物理と機械学習については、今年はじめに以下のカンファレンスがあったようですので、暇な時に公開されている資料などを覗いてみたいです。
いつ暇なのだろうかは、置いといて。この内容なら会社で見ても怒られなさそうですが、残念ながらgoogleサイトの閲覧ができないんですよね…。
あとは話題となっているビジネス書が少々並んでいる程度です。全然読んでいないもの多いですが、これらはそんなに読むのに労力必要ないので、スキマ時間に読みこなしていこうと考えおります。
以上、めったに書いたことがない読書の話題でした。
読書のことについてはもっと書いてもよいですね。どちらかというとここではなくSNS、特にFacebookでシェアするのがよいかと。自分だけの趣向で本を選ぶとどうしても偏ってしまうからです。身近にいる家族(まあ妻ひとりですが)と「今何読んでる?」的なコミュニケーションをするのも有効でしょう。
次回以降はいつもどおり旅行記に戻る予定です。