アルプスへ向かう山道でまさかのパンク! – 2023フランス旅行記番外編

フランス旅行2023年8月
フランス旅行2023年8月

Date and Time (Original) – 2023:08:05 17:40:00

人生始めてのパンクはフランスのアルプスへ向かう山道の途中で。

ドローム県とイゼール県の境界近くにあるフランスの最も美しい村の一つ、Châtillon-en-Dioisから、ドローム県とイゼール県の県境の峠を超え、グルノーブルへ出発して10分ほどにある小さな村を出る途中、対向車を避けようとしてやや右側(フランスの車は右側通行)によりすぎてしまったのか、なにかやや大きめの石らしきものを轢いてしまったか、あるいはタイヤかサイドバンパーをぶつけてしまったのか、車右前方から激突音がしました。

ああぶつけてしまったのかなあ、と思ってから30秒か1分ほど立った直後、急にこれまで車を運転していて体験したことのない減速感があり、慌ててハザードランプを点灯させて車を停止させました。そんなに急停止したわけではありませんでしたが、後ろには車が走っていなかったのと、登り坂でそこそこの曲道でスピードが出ていなかったのは幸いでした。

Google Maps Static Image

地元の人の車が突然目の前に

車を降りて、車の右前方を確認してみると、右前方のタイヤに大きなキズがあり、空気が完全に抜けていることがわかりました。これは運転できない、どうしよう。。

一体どうすればいいのか途方にくれていたとき、1台の車が目の前に停まり、中からおじさんが出てきて「どうした?」と話しかけてきました。どうやらこのあたりは国立公園の区域らしく、彼らは定期的にそこをパトロールする人たちのようでした。

ということで拙い英語とフランス語で、右前方のタイヤの状況について説明。すると「レンタカーの契約書はあるか?」と聞いてきたので、それを見せると、そこに記載してあった24時間のロードサービスの番号に電話をしてくれました。しかし、この日は土曜日、しかももう夕方の18時近く、まったく電話が繋がりません。

ますます不安になる我々、すると今度は「少し待っていろ」と言われ車に戻り何処かへと去っていってしまいました。しかし、数分後に再び我々のもとに戻ってきて、「ここから近くの街Mensにあるロードサービスを呼んだので、1時間ほど待つと迎えが来る」と知らせてくれました。そして、そのロードサービスの名刺をくれました。ありがたい、まずは一安心。

レッカー車で近くの街Mensに移動

車を止めた道路は、山道へと向かう細い道でしたので、問題なく車はすれ違える幅はあっても、路肩などはないので、車に備わっていた黄色いジャケットと赤い三角形のマークをこんな感じで車から少し離れたところにおいて、助けが来るまで車の交通整理などしながら1時間ほど待機していました。その再、何度も、いやほぼ毎回、通過する車のドライバーから「どうしたんだ?」「助けは必要か?」と聞かれましたが、こちらは「うん、OKだ。車が動かないけどすでに助けを呼んでいる」と伝えるのですが、それにしても本当にヨーロッパの人は困っている人に積極的に話しかけるんだなあって、改めて感心させられました。

さてさて、たしかに助けてくれたパトロール隊のおじさんは「1時間後に助けが来るよ」と言っていたが、いかんせんフランス人の言う1時間ですから、我々は2時間くらい待つ覚悟でいたのですが、驚いたことに(失礼!)本当に1時間で助けが来てくれたのです!長身の髭の生えた若いお兄さんがものすごいレッカー車でやってきました。一旦、近くの村まで戻りUターンしてくると、慣れた手付きで車をレッカー車まで引き上げてくれました。そして我々もそのレッカー車に乗って、正直、どこかよくわからない謎の近くの村まで、彼の運転で向かうことになりました。

ちなみに人生でレッカー移動は過去4回、うち3回はヨーロッパ、人生初レッカー移動はイタリアのアマルフィーでした。もう15年以上前の話です。

プジョー・シトロエンの修理工場で元通り

一体どこに行くのか、本当に車は直るのか、不安は依然解消されないままではあったものの、ドライバーとしては峠運転が回避できてよかった、なんて思いつつ、パンクした現場からおよそ40分くらいで、そのロードサービスがあるMensという街に到着。どうやらここはプジョー・シトロエンの修理工場だったみたいです。借りていた車はシトロエンだったので、本当にそれほど遠くない村に修理工場があったのは幸いでした。

結局、前方右側のタイヤ以外は車に一切損傷はなかったので、タイヤを交換するだけで車は元通りに、交換する時間も10分もかからなかったと思います。

さて、一体どのくらいの請求額か、心配でしたが、蓋を開けてみるとレッカー移動とタイヤ代合計で427ユーロ、VAT含めて511ユーロほど。相変わらずVATは高く痛い出費とはなりましたが、一方で、ほぼ想定通りの値段でもあったので安心しました。

予定変更も無事運転再開、グルノーブルへ

車も元通りで無事に運転可能、残念ながらアヌシーにはたどり着くことはできず、予約していたホテルも当日キャンセルにつき宿泊費全額負担にはなってしまいましたが、このMensから1時間弱でグルノーブルの街へ到着し、そこで無事に宿も見つけることができました。夕食が取れたのは結局夜10時ころ、ほとんどのお店はしまっていましたが、ホテルそばにあったイタリアンがまだ空いていたので助かりました。安いイタリアンとワインでしたが、とても美味しく感じました。

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