La Bastide Clairence(ラ・バスティード・クレランス)再訪- フランスの最も美しい村巡り2016 No.2 -★★★★☆

フランスの最も美しい村
フランスの最も美しい村フランスの最も美しい村巡り

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訪問日時:2016年5月2日、午後4時頃

さて、今回も前回と同じくフランスの最も美しい村巡りのお話です。2014年に新規登録された美しい村ナヴァラン訪問の次に向かったのは、同じくピレネー=アトランティック県にあるLa Bastide Clairence(ラ・バスティード・クレランス)という美しい村。先ほどのナヴァランよりも西側にあります。同じ県に属していますが、このあたりはいわゆる[highlight]「フレンチバスク地方」[/highlight]となります。

ここも新しく追加された村なのか、いえ違います。僕が2010年にフランスの最も美しい村巡りを始めたころから既に登録されていた村です。「全制覇」と豪語しているくらいですから当然この村にも訪れたことがあります。

にもかかわらずなぜ再訪したのか。実は2011年に訪れた時、諸事情により不幸にも観光することができなかったのです。

以前の訪問記録:https://www.yuu-koma.jp/?p=7309

フレンチバスク地方には3つの美しい村があるのですが、このラ・バスティード・クレランスは、写真で見る限りでは特に美しい村だっただけに大変残念な思いをしました。観光はできなかったとはいえ現地に足を運んだということで訪問したとしていましたが、やはり真の意味で全制覇というためには、しっかりと観光して写真もとっておかなければいけない。

そう思ったのが再訪の理由です。幸い新規に追加されたナヴァランからも1時間弱の距離でしたので、今回あわせて訪問をすることにしました。

さて、この村の歴史を公式ガイドブック等や公式ウェブサイトから自分なりに読解してご紹介。

この村は8世紀頃よりも人々が入植していたようですが、正式なはじまりは14世紀初頭。1312年にナバーラ王ルイス1世(のちのフランス王ルイ10世)によって新しく作られました。ナヴァーラ王国はそれまでの間、現在のサン・セバスティアンを中心とした沿岸部を支配していたギプスコア王国によって、海へのアクセスを遮断されていたのですが、1250年になってようやくバイヨンヌ湾に注ぐアドール川を通して船による交通が認めらたことをきっかけに、その支流である「アラン川(フランス名:La Joyeuse)」の港となるこの地に街を築いたのがはじまりとされています。(参照:公式サイト

さて、村に到着後、メインストリートか少し脇道に入ったところにやや小規模な駐車場を発見。ここにクルマを停めてから観光開始。

小さな村なので、見どころは村の真ん中を走る通りと教会くらいです。白い壁を赤い縁に彩られた家々はとても美しいです。この辺りの建物の特徴と言えるでしょう。

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宿泊施設やカフェ、レストランはこの通り沿い似くらいしかありません。1、2軒くらいです。

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もし宿泊するならば、夜遅くの到着であればよいですが、あまり早い時間に着いてしまうと退屈かもしれませんね。ゆっくり過ごしたい場合は別でしょうが。食事はきっと美味しいと思います。

商店、おみやげ屋さんは程々にありました。

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その他、アトリエなども散見されましたので、アーティスト等が古い家々に住みながら活動しているようです。こういうストリート上にある作品は彼らが作成したのでしょうか。

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さて村の教会は「ノートルダム教会」というそうです。なんといっても印象的なのはまずはその入口にたくさんある墓石でしょうか。床に埋め込まれています。普通に石畳の床のようですが、さすがにこの上を歩くのは躊躇してしまいます。しかし、一部はその上を歩かないと…。できるだけ縁を歩きながら先に進みました。

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よく見るとここにもやはり第一次世界大戦のモニュメントがあります。

教会内部は、あまり他の地域には見られない独特のデザイン、これは、以前同じエリアの美しい村アイノアのものととても良く似ていました。

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これらの村が属するピレネー=アトランティック県は東側が「ガスコーニュ地方」、西側が「フレンチバスク地方」なのですが、この双方の文化の影響を受けたデザインとなっているとのことです。

ちなみに交通表記ですが、地名はフランス語とバスク語の併記となっています。これは他の地方でもよくある光景ですね。

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一度5年前に訪問していたのですが、ようやくゆっくりと観光できました。これで、すべても村を実際に歩いた、ほんとうの意味での完全制覇と言えると思います。これでようやくフランスの最も美しい村巡りが終わったんだなあと実感しました。感無量です。

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