訪問日時:2019年5月2日、16時頃、1泊
3日連続の美しい村での宿泊。マルケ州中部の山間にあるマテリカという村へとやってきました。街自体の歴史は古く、紀元前1世紀ころには人々が定住していたそうで、その後ローマ帝国のもとで拡大していったということです。
この日はこの村に泊まることにしました。本当に田舎の小さな村ですので、宿泊費はこの度一番のやすさでした。駐車場は、最初は探すのに苦労しましたが、村の北西側に、すごくわかりやすい場所に、広くて無料の公共駐車場があり、比較的村の中心からも近かったので、そちらを利用しました。
まずホテルにチェックインするために荷物を持ってホテルへと向かいます。地方の村、美しい村ということですが、思った以上に市民は多かったと思います。観光客もほどほどにいたのではないかと思います。それにしても街の中はどうも工事中のところが多いと思いました。ホテルへ向かう途中に村役場や教会があるエンリコマッティ広場を通ってきたのですが、このスフラッジョ教会も修復中で中に入ることはできませんでした。
なぜ修復箇所が多いのか、翌日に判明しました。実は、このあたりは2016年8月24日に起こったイタリア中部地震で被害を受けたのだそうです。ここマテリカは震源からはそこそこ離れてはいるものの、被害はここにも及んでいたようです。翌日もう少し南側にある美しい村めぐりをするのですが、そちらの方はさらに被害が深刻でした。
とはいえ修復は一部の古い建物のみであり、街は普通に活気に溢れてよい雰囲気でした。ホテルチェックイン後、そして翌朝、少し街を散策。
こちらはお世話になったホテル。
ローマ時代からの街ということで街の下には昔の遺跡がごろごろしているようです。ホテル前にもご覧の通り。
中央の教会は内部見学ができなかったものの、マテリカの村にあるもう一つの教会「サンタマリア教会」は中を自由に見学することができました。
さてこの街は「ヴェルデッキオ・マテリカ」というDOCワインがあります。ヴェルデッキオという品種はマルケ州を代表する品種、とても軽くてフルーティー、ややミネラル感の強さを感じる、表現は良くないですが、やや安くて手頃な味わいのする辛口ワインです。ただヴェルデッキオは海側と山側では味わいが違うようです。山側だとミネラル感が比較的強め、山側だと果実味が比較的強めになります。
マテリカのヴェルディッキオは山あいにあるので、軽めの辛口ではありますが少し果実味がしっかりした感じの仕上がりとなっています。
ということで手軽で美味しいワインということで、いくつかお土産を買っていくことにしました。どうやら郊外に大きめのワインショップがあるということで、夕食前にサクッと車で買いに行ってきました。本当に安く、こんな大きな瓶(5リットルくらい)でも11ユーロ。コスパは抜群のワインです。これ買って帰りたかったけど流石に重くて無理でした笑。
夕食はホテルのレストランにて。
もちろん地元のヴェルデッキオ・マテリカワインを注文。0,5リッターにしましたが、1リッターでも4ユーロとびっくり
食事は昨日とは打って変わってカジュアルでスタンダードなものにしました。オリーブオイルを自由にかけて食べるスタイルはマルケでも健在(前日はすぐウンブリア州)。
山間のいきづらい地方の村でしたが、思った以上に人も多く活気に溢れた素晴らしいところでした。マルケの山側にも美しい村が点在しているのでドライブしていて飽きることはありません。