ナポリタンとドリアは日本のフレンチの原点!?偉大なるサリー・ワイル氏

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少し前の8月23日のこと。妻と一緒に以前所属してたオーケストラの演奏会を聴きに横浜に行きました。演奏会は午後から、開場は通常の演奏会よりも早めなので、11時からランチをすることにしました。

場所は、横浜でもとっても有名なホテルニューグランド

ホテルの外観はこちら。

写真:ホテルニューグランド公式サイトより

そして、選んだお店はこちらのコーヒーハウス ザ・カフェ

写真:ホテルニューグランド公式サイトより

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どうしてここを選んだのか

それは、このホテルが[highlight]「シーフードドリアとナポリタン」の発祥の地[/highlight]だからです。

一ヶ月ほど前、ファミレスで何気なくシーフードドリアを頼んだ時、妻と「これってきっとイタリア含むヨーロッパにはない料理だよね?」という話になり、その場で検索して調べてみたところ、この横浜のホテルニューグランドで生まれた料理、つまり日本が発祥であることがわかりました。

【ザ・カフェ】 ホテルニューグランド発祥の伝統料理(公式ホームページ)より

このホテルのサイトによると、シーフードドリアは、このホテルの初代料理長「サリー・ワイル」さんが、体調を崩した外国人客のために、 何か喉の通りの良いものをと考案した料理だとのこと。そしてナポリタンは、2代目料理長「入江茂忠」さんが考案したものなのだとか。

そこで、ちょうど8月23日に横浜へ行く機会もあったことから、行ってみようということになりました。

もう一つの理由

実はこのドリアの事実を知る前に、[highlight]ナポリタン[/highlight]もここが発祥という話を聞いたことがあり、このナポリタンについてもいつかここで食べてみたいなあとずっと思っていました。しかし一方で、ドリアやナポリタン目的わざわざ行くのもなんだか時間がもったいないなあと思っていたのも事実。ということで、ずっと行く機会を逃していたんです。

にも関わらず、この演奏会を聴きに行くタイミングで、行きたいという気持ちが急に高まったのか。実はそれにはさらなる理由がありました。

それは、かつて僕がこの日に聴きに行くオーケストラに所属していた時、あるこのオケの熱狂的なファンが、[highlight]「演奏会に行く前にホテルニューグランドでナポリタンを食べる予定だ。ここはナポリタン発祥の地。日曜日が楽しみだ」[/highlight]と、2chに書き込みをしたのを見かけたんです。

このオーケストラは、アマチュアにもかかわらずチケットを一般発売しているのですが、とても人気でして、抽選に受からないとチケットが入手できないときもありました。そのため、そのレアチケットがヤフオク等に出品されて高値がつけられていたこともあり、時折、団の内外から問題ではないか等指摘されることもありました。

当時、僕はそのオケで運営をやっていた関係で、このような外部からの評判や意見をモニタリングする一環として2chも見ていました。そんな折、先ほどのファンの方の書き込みを発見したんです。

なんだか、この書き込みが、とてもほのぼのとしてずっと強く印象に残っていました。そして今回、シーフードドリアを調べたきっかけで、このことを再び思い出したというわけです。

今は所属していないオケの演奏会へ行くタイミングでこのホテルニューグランドへ行くのも面白いかも。そう思い、訪れることを決意したのでした。

こちらが発祥の料理を満喫

そして、いよいよ当日。現地に到着したのは10時40分くらい。本当は事前に11時くらいに予約しておきたかったのですが取れませんでした。予約の枠はどうやら少ないようです。しかし、この時間ではお客さんはあまりいなかったため、無事に入ることができました。そして、迷わずシーフードドリアとナポリタンを注文。それがこちらです!

「シーフードドリア」

非常に見た目はオーソドックスなドリアでしたが、やはりホワイトソースしっかりとしていておいしかったです。シーフードも冷凍のものではなく、新鮮なものを使っていたと思います。

「ナポリタン」

こちらも見た目はオーソドックスですが、味はこれまでイメージしていたナポリタンとは大違いでした。しっかりとしたフレッシュなトマトの味を強く感じました。僕は基本的にナポリタンはあまり好きではないのですが、この味わいならばいくらでも食べたくなります。

偉大なるサリー・ワイルさん

さて、話は少し戻りまして、このシーフードドリアを発案した初代料理長のサリー・ワイルさん、色々と調べていくと、[highlight]日本のフレンチ料理の礎づくりにも、大変貢献された偉大な方[/highlight]だったことがわかりました。

ここでいただいたナポリタンやドリアといった西洋料理を日本に定着させたのはもちろんですが、第二次世界大戦後、サリー・ワイルさんは、ヨーロッパに戻られてからも、自らが窓口となり、彼の弟子を本場のヨーロッパで修行させるために奔走されたそうです。そして、このようにして日本から修行に旅立ち、修行して実力をつけた料理人たちが、帰国後に次々とフレンチレストランを立ち上げ、それがきっかけで日本でフレンチのブームが起こったようです。

我々が日頃何気なく食べる洋食、フレンチは、このような先人から受け継いだ大事な文化、資産なのですね。素晴らしいことです。

そんな偉大な先人に感謝しながら、美味しいひとときを過ごすことができました。

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