Date and Time (Original) – 2024:10:02 10:33:58
2024年秋のフランスの最も美しい村巡り。３箇所目の村「Bormes-les-Mimosas（ボルム＝レ＝ミモザ）」から少し日にちを置いてコートダジュールから一気にミティピレネー地区まで来ました。今回ご紹介の「Prats-de-Mollo-la-Preste（プラ・ド・モロ＝ラ・プレスト）」という村です。地中海沿いを走る高速道路A9に沿ってスペイン国境方面へ、ペルピニャンを通過しスペイン国境まであと10分くらいまで来てから高速道路を降りて、そこからは一般道で山道を上がっていくことでたどり着くことができます。まあピレネーの山道ですのでそれなりの道の細さ、カーブの多さ、勾配は覚悟していたのですが、思っていたよりは道は広く、勾配もカーブもタイトでなく走りやすかったです。ただ緩やかな勾配ということで、自転車の方、しかもガチのアスリートではない方を道中多く見かけました。ヨーロッパの田舎ドライブでは自転車が走っていることが多いので、それなりに神経を使います。
この村の訪問前日は、村から200kmほど離れたモンペリエ近郊の海沿いの街に宿泊していました。ここを朝8時過ぎに出発、休憩なく向かっておおよそ2時間程度でこの村に到着したと思います。村は城郭に囲まれた古い街、その周りにはこれといった観光客向けの駐車場はありませんでしたが、役場前のスペース等に問題なく車を停めることができました。
それにしてもよくもまあこんなところに村を、と思いましたが、やはりというかここもヴォーバンによって設計された要塞だったようですね。ここピレネー＝オリエンタル県には数多くのヴォーバン設計の要塞の街があります。この村から少し距離はありますが、やはり同じ県にあるフランスの最も美しい村のひとつVillefranche-de-Conflent もヴォーバンの設計で有名です。なお、この村は2910年4月に初めてフランスの最も美しい村巡りを開始したときに訪れた思い出の村の一つ、そしてこの村の訪問の後、その日の宿泊地へ向かう途中、この村を通過してきました。時間があれば立ち寄りたかったです。（実際は時間があったので立ち寄っても良かったです。）
Prats-de-Mollo-la-Presteの村自体はとても小さくて、観光は30分程度で終了しました。村の一番高台にある教会がとても素敵でしたが、残念ながら訪問した時間帯には内部を見学することはできませんでした。また村から更に10分程度歩いていった丘の上にも城郭があったのですが、こちらも残念ながら時間帯が悪く訪問することはできませんでした。
なお、途中トイレに行きたくなってトイレを探したのですが公衆トイレはなさそうだったので、中央広場のカフェを利用しました。ヨーロッパ観光のトイレ事情は、最近こそきれいに維持されている公衆トイレがある街や村が多くなってきたものの、それでも不便なところはまだまだ多いように思います。しかし、どんな街にも小さなカフェがありそこのトイレを利用できるので、2ユーロ程度のコーヒー代をトイレの利用料と思えば、十分ではないでしょうか。
村の詳しい説明は以下を参考にしてください。
プラ・ド・モロ＝ラ・プレストの概要
プラ・ド・モロ＝ラ・プレスト（Prats-de-Mollo-la-Preste）は、フランス南部のピレネー＝オリエンタル県に位置する、中世の趣が色濃く残る美しい村です。スペインとの国境に近く、その美しい風景、豊かな歴史、保存状態の良い建築物で知られています。「フランスの最も美しい村（Les Plus Beaux Villages de France）」にも指定されており、カタルーニャとフランス文化が融合した独特の雰囲気を楽しむことができます。石畳の道、古い城壁、そして色鮮やかな祭りが訪れる人々を魅了します。
プラ・ド・モロ＝ラ・プレストの主な特徴
- 歴史的な要塞
- 村には**ラガルド要塞（Fort Lagarde）**があります。17世紀にヴォーバンによって設計された要塞で、村を見下ろすように建てられており、防衛のために重要な役割を果たしました。
- 温泉
- **ラ・プレスト地区（La Preste）**には治療効果があるとされる温泉があり、リラクゼーションや健康を求める旅行者に人気があります。
- 伝統的な建築物
- 村は石造りの家々や狭い小道、古風なアーケードなど、中世の遺産を反映した景観が特徴です。
- 文化遺産
- 毎年開催される**熊祭り（Fête de l’Ours）**では、カタルーニャの伝統が祝われ、華やかなパレードや音楽、民族衣装が楽しめます。
- 自然環境
- ピレネー山脈に囲まれた村は、ハイキングや自然散策、野生動物観察に最適な環境で、美しい谷や森林の景色を堪能できます。
- スペインへの近さ
- スペイン国境に近く、地理的および文化的な架け橋として機能しており、村の個性をさらに豊かにしています。
- 宗教的なランドマーク
- **サント・ジュストとルフィン教会（Saintes Juste et Ruffine Church）**は、バロック様式の内装と精巧に彫刻された祭壇で際立っています。
プラ・ド・モロ＝ラ・プレストは、中世の歴史と自然の美しさを融合させた、南フランスを代表する必見の観光地です。
