訪問日時：2017年9月16日、午後12時頃
ローヌ川の流れる渓谷、その両サイドはアルプスの山々。そんな大自然に囲まれるもどことなくのどかで温暖な雰囲気のするカントン・ヴァレ。2017年9月15日から16日かけてこのヴァレ州の美しい村巡りを行ってきましたが、ここが最後です。ヴァレ州の一番西側に位置しています。
このあたりは交通の要所でもあったようで、ヴァレを貫く国道を走っていると特に北側に多くの古城、砦を目にします。今回ご紹介のセイヨンもこの砦が大変印象的な村です。西側の方はグリュイエールなどこの地方を昔から支配していたサヴォア家との関連が深い場所です。セイヨン村もそのひとつ。11世紀頃からすでに砦、城、防衛拠点としての役割を果たしていたようです。
小さな丘の上に村があります。駐車場はこの丘の麓にいくつかあるようでした。村へ行くには麓から歩いて登っていく必要があります。スイスもだいぶ南側にそしてこの日は珍しく天候もよかったので、暑かったと記憶しています。 村は小規模ながらも大変趣ある、フランス語圏ならでは雰囲気がありました。この日は土曜、思った以上に観光客がいましたね。ちょうどお昼時だったという理由もあるのでしょう。村のカフェでは多くの人がくつろいでいました。やはりみなさんワインを飲んでいいらっしゃる。いわずもがな周りぶどう畑だらけですからね！
さて、まずは村のシンボルのこの砦まで歩いて登りました。それほど高くないとはいえ坂はそこそこの急坂、疲れました。良い眺め。村の中心からは5分から7分程度でたどり着けたと思います。
その後、村の中に戻ってきてお腹も空いたのでこの村で食事をすることにしました。いろいろ歩いてみてちょっとおしゃれそうだったこちらのレストランを選択。
お店のサイトはこちらです。
Le Nouvo Bourg ：https://www.nouvobourg.ch/fr/accueil/
よく見ると入り口の看板にこちらのロゴが。
JRE (Jeune Restaurant)、そう、ちょうどこの年（2017年）の7月に制覇したワロンの最も美しい村のときに2泊したオウルという村のオーベルジュのレストランもこの連盟に加盟していました。
ということでちょっと贅沢なランチをここで頂くことにしました。すすめるがままに Menu du jour。まず食前酒、地元のセパージュArvineを。これがとても美味しい。速攻で飲んでしまった。
ということで続いて赤も少しだけ。Cornalinという品種。これはここへ来る直前に小さな村の農家で直接購入したワインのセパージュでもありました。購入時は試飲できませんでしたので、コルナランはここでデビューです。ミディアムボディーで上品ある酸味の味わいでした。
さてお食事ですが、アミューズ、サラダそしてメインの牛フィレ、いずれも絶品でした。メインはすばらしかった。デザートはなし。さすがJREに加盟しているだけのことがあります。ディナーでも訪れたい。
村も素晴らしい、そして最高のレストランもある。今思えば前日ここに宿泊すべきだった、そんなふうにも思いました。しかし天気の良い中の観光ができ大満足でした。
