訪問日時:2019年5月3日、午前11時頃
この日は精力的にマルケ州の美しい村巡り。2箇所目となるこのサン・ジネージオ、この日最初に訪れたサルナーノからは30分程度の距離でした。到着時の天候は曇り。駐車場は村の城壁の外側にあります。規模も大きくとても停めやすかったです。クルマは我々のものしかありませんでしてが。
場所はマルケ州の南部、山間にあります。
村自体は中世の雰囲気を色濃く残すとても美しいところでした。教会も村の中心にある大きなものから、12世紀頃の古いもの、バロック時代のものなど村の規模にしては多くの宗教施設があるのは、イタリアの最も美しい村らいしといえますが、それでもここはかなりの規模のように感じました。
しかし大変残念なのは、これらの教会の内部を見学できなかったことです。しかしそれには大きな理由が。地震です。
2016年8月24日、イタリアの中部地方で大規模な地震が発生したことを記憶している方は少なくないかもしれません。この2016年のイタリア中部地震ですが、震源地はマルケ州の隣のウンブリア州でしたが、このマルケ州の中部、南部の内陸部の一部も大きな被害を受けたそうです。
確かに前日泊まったマテリカでも修復している建物が目立ちました。この日最初に訪れたサルナーノの広場の教会も修復中で中に入れませんでした。
しかしここサンジネージオは特にその被害が顕著でした。ご覧の通りこのような補強が村のあちこちで散見されました。
あまりにも修復箇所が目立ったので、村のカフェで一休み中にカフェの店主に話しかけてみました。「これらの修復は3年前の地震の影響なのか?」と。ただし英語は通じず。また僕はイタリア語は話せない。ということで、試しに片言のフランス語で目の前の修復中の教会を指差しながら、Ce reconstruction est influencé par le trimbalement de tarre il y a trois ans? と言ってみたところ、どうやら通じたようでした。店主は片言ならフランス語がわかると。単語は似てますからね。
それにしても3年経ったとはいえ。これだけ古い建物、どうやって直していくのか想像がつきません。
なお、中央広場の境界、内部はこんなにも美しかったようです。残念でなりません。
とはいえサンジネージオの街は非常に心地よく、綺麗な街並みが現存している素晴らしいところでした。
何年か経過して修復もある程度済んだ頃には是非とも再訪したいと思います。