現地時間:2014年5月8日
気が付くとポンペイまでもどってきてしまいました。ここは2日目、妻を空港に迎えに行って一番最初に向かったところでしたが、その時は非常に強い雷雨、とても観光できる状態ではなく泣く泣く去った地でもありました。
7年前にも訪れています。その時は観光はできたものの雨でした。
そして今、とても晴れています。嬉しい半面、ちょっと複雑な思いです。
さて、昨日8日はというと、アルベロベッロを出発1時間ほどでマテーラという街へ。ここは世界遺産、「サッシ」と呼ばれる独特の洞窟住宅が残るエリア。
今でこそ周りには草原や麦畑が広がるエリアですが、当時は砂埃舞う陸の孤島だったそうです。当時っていつだろう?あとで調べよう。
新市街川の相変わらず汚いエリアに「珍しく」あった公共駐車場に車を停め5分ほど歩くと、サッシに到着。
はじめに眺めたサッシの景色は、「どうして洞窟住居?」と思ってしまうくらいの、古い素敵な旧市街。
よくみると2km以上離れた対岸側にも人影が。これはいかないと。駐車場に戻り10分ほど運転してその対岸の崖に。
こちらから見ると洞窟住居であることが納得。旧市街側の裏側にまだまだ住居跡が続いていました。こちらは確かに洞窟。そして貧しい苛酷な地における住居であったことを想像させられる光景でした。
強風の元、断崖絶壁からのちょっとスリリングな撮影。
さて次はどうするか。もう美しい村巡りは半ば断念しているので、そろそろネタがない。しかし、ふとルート検索してみると、世界遺産デル・モンテ城がここマテーラから1時間ちょっとの距離にあることが判明。行くところもあまりないし、次はここに向かってみることにしました。
デル・モンテ城への道のりは、まさにドラクエワールド。広大で草原と麦畑、そして低い木々しかない森、高い山は全くない。果てしなく続く地平線は360度囲む様に広がっている。
そこにほぼ真っ直ぐな一本道。
残念だったのは曇り一時雨な天候なこと。
予定通り1時間ちょっとでデル・モンテ城に到着。何もない草原に突如として佇むこの城は、10km先からでも見つけることができる。
この城、とにかく形が面白い。非常にきれいな器楽的なデザイン、端正の撮れた八角形の形はとても印象的。
しかし、その幾何学的に完璧なせいなのか、中は単調というか…。
内部には、4ヶ国語くらいで歴史的な解説がしてありました。(地球の歩き方情報ですが)簡単に触れておくと13世紀に建てられたもの、建てたのは神聖ローマ帝国皇帝フリードリヒ2世。
この皇帝、ほとんどの生涯を南イタリアで過ごしたようで、このエリアにおよそ200くらいのお城を建てたそうです。ここデル・モンテ城もその一つ。
これらの城は、サラセン人への対処としての目的もあったようですが、どうやら狩猟の宴を行うための目的、つまり娯楽目的のもののほうが多かったとのことです。
さて、次はどうする?もう行くところがますますない。とりあえず、ナポリ方面へ、その途中で、一応美しい村に登録されているヴェノーサという村、いや街へ立ち寄ることに。
ここもやはり期待はずれ。城しかない。もうダメだ。
まだ明日9日も観光しなければいけない。暑い日差しにあたりながら、いろいろ考えることに。いっそローマ行くか、と思うも結局選んだのはポンペイとナポリ。
ポンペイは雨で観光できなかった、ナポリは考えてみたらあまりじっくり見たことがない。
ということでこの日の宿泊地はポンペイに決定。
夕方ころにポンペイに。皮肉なことに雲ひとつない快晴。そして今朝も快晴。
これからポンペイ観光に行ってきます。
観光は今日で最後。
(続く)