4日目:Air Franceストに巻き込まれるも、とりあえずルルド・ポー観光 – 2014メドックマラソン日記No.12

メドックマラソンと北フランスの旅 2014年9月
メドックマラソンと北フランスの旅 2014年9月

現地時間:2014年9月14日

脚の回復は順調

メドックマラソンから一夜明けました。心配された脚の状態は、本番後のケアがよかったこともあり、多少の傷みは残るものの、さほどの筋肉痛でもなく、普通に歩くには一切問題なく、軽くならば走れる程度に回復していました。

今回の旅は、4泊6日の日程。10日の夜に会社から直接深夜便で、本番前々日早朝にフランス入り、本番翌日の14日は、アキテーヌの田舎の町でゆっくり過ごして、15日の朝の便で帰国の予定が…。

14日早朝、Air Franceからストによる欠航の連絡が…

まさに晴天の霹靂でした。14日の早朝、突然エールフランスからこのようなメールが届きました。

翌日の15日、午前中に一旦パリまで行き、パリから直行で成田へと帰る予定でしたが、まずそのパリまでの便がなくなってしまった…。

ニュースによるとパイロットによるストライキだということが判明。

エールフランス、9月15日から22日までストライキ予定 日本路線にも影響 | FlyTeam ニュース http://flyteam.jp/news/article/40534

ただし、14日朝の時点では、まだパリから成田への直行便AF276が欠航するという連絡はなかったので一安心。最悪何とか14日中にパリに移動しておけばなんとかなるだろうというわけです。

とりあえず急遽ホテルを早めにチェックアウト、ネットだけの情報では不十分でしたので、直接空港で状況を調べることにしました。

もしかすると、14日中の便でパリにいけるかもしれないので、レンタカーはいつでも返却できるようにガソリンを満タンにして空港へ。

15日早朝7:10のパリ行の便を確保!

空港へ到着したのは午前9時。思っていたほど混雑はなく、空港内にあるエールフランスのカウンターはとても空いていました。

早速代替の便はないか、できたら14日中に移動できないか聞いてみたのですが、14日の便はオルリー、シャルル・ド・ゴール両方共満席だが、15日7:10の便はあるとのことでしたので、早速手配。

この時点では成田行きAF276は運行予定、これで帰国までのルートが確保できて一安心。

安心して観光開始、念願のルルドへ

ストによる一部便の欠航という予想外の出来ことがあったものの、無事にルートを確保できたので、気持ちを切り替えて最後の1日を満喫しようと、車を南に走らせます。

そうそう、結局この日は車を返さなくてもよくなりました。当初の予定通りです。(当初は午前11時の便でパリへと飛ぶ予定でした。)

ボルドーから3時間くらいかけて、南へ。ピレネー山脈のふもとにあるルルドへと向かいます。この街、過去何度も行きたい、行きます、と言っておきながらも、結局近くを通りながら一度も訪れることができなかったいわくつきの場所。

「ルルドの泉」で大変有名であり、カトリック教徒の聖地、巡礼地となっているところです。

航空券の再手配を終えたのが10時頃、そしてルルドへついたのは13時前。

駐車場は市内に充実していましたので苦労することなく駐車完了。この日は日曜日でしたので、路上であれば料金は無料です。

食事中についにAF276欠航の連絡が…

まずは非常にお腹が空いていたので腹ごしらえ。TripAdviserで検索したところ、たまたま近くにおすすめのお店があったのでそこに決めました。

Le Cabanonというレストランです。

ほどほどの広さでとっても素敵な店内。

客は僕と8人くらいの団体さん1組。空いていました。

いただいたのはその日のランチメニュー。前菜のベーコンとシェーブルチーズのサラダ。すごく美味しい。

メインはあまりいい写真ではないけれど、ビーフのグリル。素材最高だし焼き加減も絶妙。ここのレストラン、レベル高いです!

デザートもおいしかったです。おっと何だったか失念してしまった…。すみません。

トリップアドバイザーの評価、さすがです。大満喫のランチ、、となるはずだったのに。

なんと食事中についにAF276成田行の便も欠航という連絡が…。

なぜ朝空港で連絡してこない!!こんな田舎の山奥で言われてもどうしようもないって…。

仕方ないので観光を楽しむことに

ここでは身動きしようもないので、諦めて観光を楽しむことにしました。正直、エクストリーム出社(朝8:30成田到着、そのまま出社して客先へ行く予定だった)ができなくなり、どうしたものかと不安でいっぱいでしたが。

しかし、残念なことに雨が降り出す始末。なんだかテンションだだ下がりでしたが、この街のシンボル「ノートルダム・デュ・ロゼール大聖堂(basilique Notre-Dame-du-Rosaire)」へと向かいます。

ここが建てられたのは1889年とのことですから比較的新しいバジリカということになります。1858年2月11日にこの地で聖母の出現があったとされ(カトリック教会公認だそうです)、それを記念して建てられたそうです。

比較的新しい教会ということで、内部も非常にキラキラしてきれいでした。

真ん中には、なにやらずっとお水が流れ続けている燭台?みたいなものが。これがうわさに聞くルルドの泉なのでしょうか。

そして、なかでも印象的だったのは、奥のエリアに広がるモザイクの間。聖書の物語が順に描かれているものでした。非常にきれいで印象的でした。

いろいろな言語でその場面の説明(といってもタイトル程度)がありました。

聖書の内容を知っていればモザイク画とこのタイトルでなんとなく何が描かれているのかがわかると思います。

ブルボン王朝創始者アンリ4世の生まれた城があるポーへ

続いてはルルドから1時間ほど離れたポーという街に。ここは中世から続く古い街で、特に街のシンボルともなっているポー城は、フランスブルボン王朝の創始者「アンリ4世」が誕生した城としても有名です。

ポー城は街の中心に位置しています。その中心から徒歩1分ほど離れた広い駐車場(日曜日なので無料)にクルマを停め、早速お城へと向かいました。

小規模ながらも均整のとれた美しいフォルムです。

内部はガイドツアーつきで見学ができます。おそらく英語もあったのでしょうけれど、むりやりフランス語のガイドツアーに入れさせられてしまいました。ガイドさん、何言ってるかわかりませんでしたが、美人さんだったのでまあいいや。

ただし日本語で書かれたパンフレットはいただくことができましたので、こちらを見ながらガイドさんのお話を聴くことができました。

正直、話は長いし大した大きさではないのに1時間近くも拘束されて辛かったのですが、内部は非常にきれいでした。王の寝室、大臣の控室などなど、まあその構成はおおよそヨーロッパ各地にある城と同じなのではないでしょうか。

このような装飾は、ヨーロッパ各地で数多く見たわけですが、このポー城でとても印象に残ったのが、多くの部屋に飾られているタペストリーの美しさとバランスのよさです。

普段はタペストリーでグッと来ることってないのですが、このお城のものは違いました。何か特別なものを感じました。

さて、少々長くて疲れ気味なガイドツアーの後は、城の周り、すなわち街の中心を少しだけ散歩。

日曜日なのでほとんどのお店はお休み。開いているところは数件のおみやげ屋さんとカフェくらい。

確かに日曜日ということで静まり返ってはいましたが、このポー、すごく雰囲気がいいんです。そしてこころなしかレストランも多い。それもそのはず、歴史もあるしこの辺りはやはりフランス南西部ということで、美味しい食材がいっぱいらしいのです。これはまた訪れて泊まってもいいかなあという街であること間違いないです。

この日はボルドー空港近くで宿泊

ひと通り観光を終えた後は、ボルドーへと戻ります。当初はボルドーの南50kmくらいにある小さな街に泊まる予定でしたが、Air Franceストの関係で15日の便が早朝になったため、予定を変更して空港までクルマで1分程度のホテルに泊まることにしました。

空港のホテルに到着した頃は夕暮れ時の午後8時過ぎ。

チェーンホテル、そしてこの日は日曜日ということでホテル内のレストランが営業していないとのこと、そこでクルマで数分程度でいける近くのチェーンのレストランを教えてもらい、夕食はそこでいただくことにしました。

レストランと言っても、ステーキ屋のチェーン店。わりとフランス国内ではこういったチェーンを見かけることがあります。結構賑わっていましたね。

どれを頼んだんか忘れてしまいましたが、普通のビーフステーキを。200gちょっとのものだったと思います。味はまあそこそこ。

あまり脂身は少なく食べやすかったと思います。

食事を終えて、ホテルへ。

明日はまずクルマを返却、といっても駐車場に勝手に停めて鍵だけを返せば良いだけです。しかし、ストの影響で混乱するかもしれない、いや、そもそも日本までの足をどうにかして確保しなければいけないので、なるべく早くホテルを出発しなければなりません。

念のためホテルのフロントに5時くらいにチェックアウトしたいと伝えておきました。24時間レセプションが開いているので問題無いとのこと。

ということで、シャワーを浴びてから、明日のために早めに寝ることにしました。果たして明日は無事パリへ行けるのか、そして日本へのチケットは確保できるのか。

(続く)

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