ドイツと飛び地巡り2015年秋 第3回:ドイツのアルプス巡り

ドイツと飛び地巡り2015年秋
ドイツと飛び地巡り2015年秋

訪問日時:2015年10月25日 天気:曇り時々晴れ

ガルミッシュ・パルテンキルヒェン

目的地は、ガイドブック「地球の歩き方」がすすめていた、ドイツ南部の街「ガルミッシュ・パルテンキルヒェン」にあるドイツ3大崖っぷち絶景ポイントの一つ[highlight]「AlpspiX」[/highlight]。ちなみに本日この後もう一箇所行きます。なお、最後の一箇所は行きたかったのですが天候が悪い&寒くて諦めました。(後日紹介します。)

ここで簡単に、アルプスの北側にあるガルミッシュ・パルテンキルヒェンという街のご紹介を。

まず名前が長いです。これは実はもともとガルミッシュとパルテンキルヒェンというのは別々の街だったのですが、第二次世界大戦前のこと、当時のドイツの某政府(名前伏せておきます)が、冬季オリンピックを開催させるために住民の反対を押し切って無理やり合併させたのだとか。それが長い名前の由来。

冬季オリンピックが開催、ということでここはドイツのウィンタースポーツのメッカでもあります。ノルディックスキーのジャンプ台などが有名なのかな。街を運転していてジャンプ台を見ることができたと思います。

また、音楽的な話題では、リヒャルト・シュトラウスが晩年をこの街で過ごしたようなので、名誉市民になっているようです。市内にはリヒャルト・シュトラウス博物館もあります。が、今回は訪れませんでした。これを書いている時に知りました…涙、ガイドブックには小さくしか書いてなくて気が付かなったです。

AlpspiXへ

さて、ミュンヘン中央駅からガルミッシュ・パルテンキルヒェンの街までは、アウトバーン経由で2時間弱といったところ。いや2時間もかかったかな?そして、市街地を通過して東側へ、「Garmisch Classics」なるエリアへと向かいます。まずはここにクルマを停めました。

ここにこの旅最初の断崖絶壁ポイント「AlpspiX」へと向かうロープウェイの駅があります。天気がちょっと心配な感じ。

でもとりあえず上に登ってみます。ここで往復のロープウェイチケットを購入。

30ユーロ近くもしました、結構高い。

そして、ロープウェイに乗って展望台AlpspiXを目指します。下の乗り場から上の駅「Station Osterfelderkopf」まで、登るまでの時間はおよそ5分程度だったと思います。結構近いです。ロープウェイの感覚は20分に1本くらいの割合だったでしょうか。多少はダイヤは意識しているのでしょうけれど、人がある程度集まってきたら出発するような雰囲気でした。時刻表などは特になかったような気がしますが、もしかしたら見逃しただけなのかもしれません。

Station Osterfelderkopfの標高はおよそ2,000mなので、やはり下よりもずっと寒いです。厚着をしてきて大正解でした。早速、AlpspiXへ向かいましょう。駅から徒歩1分–2分くらい、ひと坂を登る程度で着きます。入り口には、「こうやって作りました」的な案内板がありました。冷静にみると結構すごいかも。

ということで、最初の目的地へと無事到着。写真の撮り方がうまくないので、その怖さが全然伝わらないかも。結構怖いです。高所恐怖症の人はゼッタイ無理だと思います。

高所恐怖症ではない僕ですら、ここを歩くだけでも結構クラクラします。

Vine動画でもご紹介。より伝わるかな?

ちなみにこのAlpspiXの先から下を眺めるとこんな感じです。1.000mくらい格差があるそうです。

真下を眺めるのは怖いですが、正面に広がる景色は鑑賞しやすく、美しくて感動します。ただ天気が残念。眼下に見えるのはガルミッシュ・パルテンキルヒェンの街です。

ということで、あっさりと最初の目的を果たしました。近くの山をざっと鑑賞して、再びロープウェイに乗って慌ただしく下へと戻りました。

ちょうど駐車場へと戻る途中、ロープウェイ乗り場と駐車場の間にある踏切がカンカン鳴り出し、とてもローカルな電車が通過しました。バイエルン・ツークシュピッツェ鉄道です。なんとも素敵なほのぼの光景に感謝。

ほのぼののんびりもいいけど、やっぱりせっかち旅行な我々はクルマ選んじゃうかも。

ガルミッシュ・パルテンキルヒェンの街でランチ

このあたりでお腹がすいたので、ランチはガルミッシュ・パルテンキルヒェン市内で食べることにしました。ガルミッシュ・クラシックから5分ほど東の市街地へと向かい、街の中心あたりに駐車して、お店を探しました。

もちろんここでも便利、トリップアドバイザー、さすがです。ミュンヘンで買ったO2のプリペイドSIMも十分使えます。ちなみに、お店を見つけた後しりましたが、最近はAppleの地図も頑張っている模様です。もしかしたら海外でもっと活用できるかもしれない。というかよく見たら評価はトリップアドバイザーから引用してましたね。いずれにしても覚えておこう。

さてさて、トリップアドバイザーを利用して、早速先生おすすめのZum Wildschutzというレストランに向かったのですが、やはり評判のせいなのかとても人気のようで入ることができませんでした。

ということで、次に選んだのがこのGasthaus zur Schranneというレストラン。

ガルミッシュ・パルテンキルヒェンは観光地なせいか、小さい待ちながらレストランはとても多そうです。きっと宿泊しても面白かったかもしれませんね。

そのレストランではいかにもバイエルンらしい料理を適当に注文しました。スープとボリューム満点豚肉オンパレードなお食事でした。ほんとドイツ人はお肉好き。

お腹がいっぱいになりました。

テーゲルベルクへ向かうロープウェイへ、ノイシュバンシュタイン城を眺める

おそらく普通であればこのあと「ツークシュピッツェ」の展望台へ向かうのだと思います。ただし、我々は立ち寄りませんでした。時間的に厳しかったわけですが、天気の関係もあったし、あくまでも我々の目的は絶壁高所ポイントだったので、そのまま進路を西へノイシュバンシュタイン城を目指しました。

1時間ほどで到着したのは、ノイシュバンシュタイン城、ではなく数キロ離れた「テーゲルベルク」へ。ここへ向かうロープウェイから良い角度でノイシュバンシュタイン城が眺められるということで行くことにしました。ここも「地球の歩き方」に載っていたおすすめ3大絶景ポイントのひとつ。ということで早速ロープウェイに乗りとりあえず上を目指します。

確かに良い角度!なのですが、たしかに絶景なのですが、意外と多いのとロープウェイが混んでる、そしてロープウェイのスピードが早い事もあって、写真がうまく撮れない。しかも逆光ときたもんだ…。それでも何とか何枚か撮影。

と、目的は正直これだけ(笑)。実はロープウェイで上に登ると、そのテーゲルベルクという山を見ながらハイキングができるわけですが、残念ながら上は濃い霧に覆われていたので、あまりゆっくりと鑑賞することはできませんでした。

その後、再びロープウェイで下に戻り、駐車場付近からもう一度ノイシュバンシュタイン城を撮影。

これでノイシュバンシュタイン城観光は終了です。ええ、お城には行きません。混んでいるしもう夕方ですので。もともと行く予定はありませんでした。なお、実はこの日に直接お城に行った両親たちによると、猛烈に混んでいて中に入るまで4時間待ちだったとか。相変わらずの人気っぷりには驚きました。

バイエルンの紅葉の中をドライブしてリヒテンシュタインへ

一通り本日の観光目的を終えたので、本日の宿泊場所へと向かいうことにしました。リヒテンシュタイン公国です。ノイシュバンシュタイン城から2時間ちょっとの距離。時間は夕暮れ時、バイエルンの紅葉の中をドライブしてリヒテンシュタインへと向かいました。

バイエルン、夕刻のドライブ。紅葉がとても綺麗。

Yuu KOMATAさん(@yuukoma)が投稿した動画 –

本当にバイエルンの紅葉は綺麗。ここまできれいだとは思っていなかったです。なお、このあと旅行中は終始美しい紅葉を見ながらの旅となります。

まさかのオーストリア通過で…

さて、リヒテンシュタインに入るには、一旦スイスの高速を通過する必要があるので、ヴィニエットが必要です。

ちなみにこれがヴィニエット。写真は9月にイタリアに行った時に買ったもの。まだあれから1ヶ月なのでまた買うハメになるとは…。値段は同じく40ユーロ。イタリアで買ったものを再利用すれば、とも思われますがそれはNG。一回貼ってしまうと剥がしてはいけない仕組みなのです。不正防止のためなのでしょう。

ということで、このヴィニエットをどこかで入手しないといけませんでした。しかし、高速で国境を超える場合は国境警備隊から買えますし、一般道で通過する場合は、スイスに入ってからガソリンスタンドなどで直接買えますからなとかなるはずです。

とはいえ、日曜日の夕暮れ時の移動ということもあり、やっぱり不安だったので、出発前にどこで帰るのかをGoogleマップでルートを調べてめどを付けておきました。それによると、しばらく一般道を進み、スイス国境付近で高速に乗り、国境で一旦この高速を降りるみたいなので、このタイミングで適当なガソリンスタンドでスイスのヴィニエットが買えそう。しかも運良くちょうどスイスの高速道路に入るところにBP(ガソリンスタンド)がありそうなので、狙いはここ!と決めました。

これで下調べも完璧、とおもいきや、実はスイスへ入る前、10分ほどオーストリアを通過することが判明!しかも高速道路を。

地図で確認。

確かによく見るとちょっとだけオーストリアに入ってる。地図の上の方のおよそ半分がドイツ、右下がオーストリア、そして左下がスイス。湖はボーデン湖です。僕はドイツ側、アウトバーン96号線を北東の方向から南下していました。このままスイスへ入れるかと思ったら、実はボーデン湖が邪魔をしていて、わずかではありますがボーデン湖の東側のオーストリア領「ブレゲンツ」付近を通過しなければいけなくなりました。

さらにドルンビルンを通過し、アルタッハというところでアウトバーン(オーストリア)を降りて、一般道を西へ2km進み、スイス国境へと入りました。一旦高速を降りることができたので、国境(ライン川となります)を超えた直後に事前調査通りガソリンスタンドを見つけ、そこでヴィにエットを買うことができました。そして、そこからは、いま来たドイツ・オーストリアのアウトバーンと西側でほぼ並行に走っているスイスの高速道路(アウトバーン)13号線に合流し、南下、リヒテンシュタインの首都ファドゥーツに向かいます。

このオーストリア通過が実は予想外でそしてやっかい。なぜかというと[highlight]オーストリアもヴィニエット制[/highlight]なのですが、オーストリアに入ることを想定していなかったので、買うタイミングを逃してしまったんです。時間にして10分程度のドライブだったとはいえ、オーストリアのアウトバーンを走るわけですから、ヴィニエットは必要…。しかし、結局どうしようもなくただただ早く抜けることを祈りながら運転しました。

そういえばスイス・オーストリア国境でヴィニエットを買った時、「スイスなの?オーストリアなの?」と聞かれましたねー。なお、一般道での国境通過の場合は、国境警備隊はいませんので、クルマを停められることはありませんでした。

というわけで、ひやひやの国境通過でしたが、スイス側に入ってからは堂々とアウトバーンを走行、そして日はくれてしまいましたが、無事にファドゥーツのホテルに到着しました。

ホテルや食事、そしてファドゥーツについての報告は次回。

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