今回の旅の前半戦はノルマンディ観光で、その中でも主な目的は2つ。一つ目はノルマンディ上陸作成の戦地をめぐる旅、そして残りのもう一つが今回ご紹介する「ノルマンディの印象派フェスティバル」です。
ノルマンディの印象派フェスティバルとは
「ノルマンディ印象派フェスティバル(Festival normandie impressionniste)」とは、フランス北西部にあるノルマンディ地域圏を中心として、4月16日から9月26日のおよそ5ヶ月に渡って開催されていた印象派をテーマとした一連の美術イベントのことです。
このフェスティバルは、今年で3回目、つまり比較的新しいイベントのようですね。僕がこのイベントを知ったのは、このフランス旅行を企画、前半戦のノルマンディーでおすすめの場所はないかとネットであれこれ検索していたときに発見しました。
このイベント中には、ノルマンディ地域圏内で、計145個の展示会が行われ、イベントの総計は450にも及ぶそうです。
ノルマンディ以外もパリ市内、あるいはかなり離れた場所ですがジュラ県のオルナンという小さな街でも関連イベントが開催されていました。なぜジュラのこの村まで言ったのかについては、またこの旅行記のシリーズ後半に書く予定です。
今回訪れたイベント一覧
いくらクルマとはいえ、高々3日の滞在で訪問できるイベントは限られています。それでも次の会場に足を運ぶことができました。
番号 |
イベント名 |
街 |
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1 |
Bayeux |
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2 |
Cean |
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3 |
Deauville |
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4 |
Deauville |
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5 |
Honfleur |
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6 |
Jumièges |
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7 |
Le Havre |
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8 |
Manet, Renoir, Monet, Morisot… Scènes de la vie impressionniste |
Louen |
9 |
Pont-Audemer |
ノルマンディは、もともと多くの印象派画家を排出している、またこの地で花開いた会派でもあることから、ル・アーブルのアンドレ・マルロー美術館、オンフルールのブーダン美術館のように、そもそも印象派(あるいはその関連)の絵を多く所有している美術館もありますが、このフェスティバル開催のために、例えばパリのオルセー美術館やアメリカのテキサス美術館などからも主要な作品を借りてきて展示しているというケースもあります。
また、イベントの質も非常によく、著名な絵をこれでもかーと展示してあるところは、さすが本場フランスといったところです。
しかし、まだまだ知名度は低いのかもしれません。観光客はちらほらいましたが、基本的にノルマンディは田舎なのであまり多くはありませんでした。どうしてもモンサンミッシェルへパリからの日帰りといった日程となると、ノルマンディは通過されてしまいますからね。
しかし、印象派好きならば絶対に見逃せないほど大変充実したコレクションを楽しむことができるイベントですから、これからもっと知名度が上がっていくのではないかと思っています。
フェスティバル・カードを買うと割引が
このフェスティバルの主要会場では、以下のようなフェスティバル・カード(La Carte du Festival)を購入することが出来ます。
このカードはそれぞれの会場で買うことができます。一度このカード買っておき、以後、チケット購入時にこれを提示すると、このフェスティバル関連のイベントや展覧会の入場料が割り引きとなります。
なお、僕は利用しませんでしたが、Mercure、Novotelといったチェーンホテルで10%の割引を受けられる、またノルマンディ内、もしくは国鉄(SNCF)で電車やバスといった交通機関の割引も受けられるそうです。
次回以降、実際に訪問したイベント会場について、随時ご紹介していきます。(続く)