2016年7月 フランス「印象派とグルメの旅」 2-1章:ロワール地方のミシュラン1つ星オーベルジュ「La Maison d'à Côté par Christophe Hay」

2016年7月 フランス「印象派とグルメの旅」
2016年7月 フランス「印象派とグルメの旅」

訪問日時:2016年7月18日

さて今回からは第二章が始まります。第二章はグルメ編となります。2016年7月18日から5日連続、ミシュラン一つ星もしくは2つ星のレストラン/オーベルジュで美味しいフレンチを満喫してきました。

最初のミシュラン一つ星レストランはロワール地方で

今回ご紹介するのは、ロワール地方にあるオーベルジュ[highlight]「La Maison d'à Côté par Christophe Hay」[/highlight]

オーベルジュのサイト: Les restaurants de Christophe Hay

このオーベルジュは、世界遺産にも認定されているロワール渓谷、ロワール川からほど近い小さな町の中にあります。観光地としても人気が特に高いシャンボール城からはとても近いです。

僕らはブロワ方向(西側)から来たのですが、道が混んでいたせいか30分ほどかかりました。空いていれば10分程度で着く距離だと思います。

このオーベルジュの予約はBooking.comからできました。ただしBooking.comからだと宿泊のみしか予約ができないようでした。なお、直接彼らのオーベルジュが運営するウェブサイトからも予約可能です。

Booking.comからの予約はこちら:La Maison d'à Côté

駐車場はホテルの前にある広場のところに無料で停めることができました。到着したのが夕方6時30分頃だったので、ほぼ満車状態、どうにか2台ほど開いていたので事なきを得ました。もう少し早く到着してもよかったかもしれません。

ということで、今回レストランのほうまでは予約していませんでしたが、問題なくレストランを利用することができました。レストランは利用するかどうかをチェックイン時に聞かれます。対応してくれた女性の方は、多少英語は話せたもののワタクシと同様(いやそれでもきっと私以上に上手でしたが)流暢ではなかったので、時折、私の拙いフランス語も交えて雑談しつつ、夜のレストランを予約、とてもお腹が空いていたので19時30分にしておきました。

もし心配ならばポータルサイト等を介さずに直接予約するのがよいでしょう。

部屋の様子

チェックイン後、部屋に案内されて少々くつろぐことに。といっても夕食まで30分程度ですからそれほど長くは休めません。足を休める程度でしょうか。ずっと運転していただけですけどね。部屋はさほど広くありませんが、とても上品でくつろげる空間でした。値段相応の部屋だといえるでしょう。

なお部屋の前にすてきなテラスがありました。でも残念ながら使う機会がありませんでした。

レストランはホテルの隣

レストランはホテルの隣にありました。以前はホテルと同じ建物のグランドフロアにあったのですが、人気が出てきたのでしょう、拡張するために新しく隣にレストラン専用の建物を造ったそうです。

メインシェフのクリストフさん

さて、この素晴らしいオーベルジュのレストランを取り仕切っているシェフは「クリストフ・ヘイ(Christophe Hay)」さんという方です。どんな方かを以下のサイトに基づいて説明します。理解が間違っていたらすみません。以下の写真はホテルの部屋にあった本より。左下に少しだけクリストフさんの写真がありますね。

クリストフさんは、地元ロワール地方のヴァンドーム(Vendôme)の出身、高校生の頃にロワール地方のブロワという街のレストランでエリック・レスレ(Eric Reithler)という一つ星レストランを経営するシェフのもとで修行し、この道を志したということです。その後、2002年にエリックさんからポール・ボキューズを紹介され、ボキューズが監修するアメリカ・オーランドのレストラン「Le Bistrot de Paris」のシェフを5年間務めます。その後フランスに戻ってからは、パリ市内の「l’Hôtel de Sers」のシェフとなり、そして2008年にはパリ市内を中心に先進的なホテル&リゾートをプロデュースしている「Bessé Signature」のグループに参加。

生まれ故郷のロワールのこの地で腕を振る舞うようになったのはいつからかは、La Maison d'à Côtéには具体的な記述がありませんでしたが、別のサイト情報(ニュース)を見る限りでは、どうやら2014年5月のようですね。

そんなクリストフさん、数々のグルメガイドにおいても高い評価を受けている若手のシェフのようです。

ミシュラン一つ星の獲得だけでなく、Gault&Millauの2017年の6名のGrands de demain(直訳:明日の偉人、意訳すると未来の偉大なる料理人)の候補としても上がっているようです。詳しくはわかりませんが、すごく才能と実力のあるシェフなわけです。

お店にもいろいろなガイドで評価されていますという看板(というのかな?)が飾られていました。結構多いですよね。

ロワール地方、地元の食材をふんだんに使いかつオリエンタルな雰囲気を感じさせるメニュー

いよいよ本格的なグルメの旅がはじまったことを祝福して、まずはグラスのシャンペンで乾杯。そしてシャンペンを飲みながら何を注文するのか考えました。

オーダーですが、次のメニューリストの「1er ACTE(Premier ACTE)」が前菜(Entrée)に対応、「2em ACTE(Deuxième ACTE)」がメイン(Plat)に対応しているようですが、我々は右のページの上にある[highlight]季節のメニュー(Nos menus, Au fil de la saison)[/highlight]をチョイスしました。

アミューズは2品ありました。正直どのような味なのか忘れてしまいましたが、とても美味しかったことには間違いなく、この後の料理にも期待が持てたことだけはしっかりと覚えています。

その場でちゃんとメモって置かなければダメですね。

さてまずは前菜。僕は[highlight]「ミューレのマリネ(Mulet de Loire)」[/highlight]をオーダー。近くを流れるロワール川で採れた川魚。フランスではポピュラーな魚のようです。上品な酢でマリネされていて、そしてほのかにハーブの香り(フェンネル主体だがおそらくそれだけではない感じ、花の香りもした気がしました)がする絶品でした。いろいろな味や香りがしますがすべてがデリケートな寄与しかしていない感じで、それらのバランスが絶妙だったと思います。

続いてメイン。僕が注文したのは[highlight]「天然ホロホロ鳥のグリル(Pintade perle noire) 」[/highlight]でした。これもやはりほのかなハーブの味わいとタンパクで脂身は少ないながらもデリケートで上品な味わいがするお肉が美味しかったです。トッピングのお野菜、きのこも美味しかったです。

最後はデセールではなくフロマージュで。ハードタイプから白カビタイプまで。もちろん地元のものもあったとは思いますが、具体的にどのち方のものだったのかは、ごめんなさい忘れてしまいました。

特徴としてはどの料理にも優しくて心地よいハーブを使用しているところ。どことなくオリエンタルな味わいでしたが、いわゆるエスニックのような強い香りあるいはスパイシーな味わいではなく、いずれもデリケートなバランスの保たれている洗練さを感じでした。すごい技術です。

ちなみにパンについてももちろんレストランの自家製、さらにはこのバターも自家製ということです。このバターがものすごく美味しかったです!こんな美味しいバターを食べてことがなかったです。

ワインはロワールのものを

当然ワインも頼みましたよ。今回はこちらの[highlight]「シュヴルニー産(Cheverny)」[/highlight]のものを。赤ワインでした。この日の午後に訪れてきたばかり。

なお、ワインリストはこちらになります。この後行くことになるブルゴーニュのディジョンのレストランと比べると多くはないですが、よく厳選されたリストだと思いました。

先程のお食事のメニューリストと同様、このリスト自体のデザインやフォントもどことなく今風な感じですね。

ところが、この写真をよく見ると注文したワインが載っていません。というのは、実ははじめは違うワイン(何を頼んだのか忘れてしまいました)を頼んだのですが、それは切らしていたようでそのかわりこのワインを勧められましたからです。なお、ワインリストをよく見ると「クール・シュヴルニー(cour-cheverny)」のワインがあることがわかります。しかし、このワインとシュヴルニー(cheverny)とは違うAOCのようですね。さらにヴィンテージが2014年なので違っています。

今回頂いたこのシュヴルニー・ワインですが、そのセパージュは、ガメイ、ピノ・ノワール、ソーヴィニヨンブラン、味わいはロワールらしいミディアムで爽やかな感じ。ややミネラルな味わいだったと思います。ボルドーやローヌといったフルボディタイプのワインが好みの方にはやや物足りないかもしれませんが、やや冷たくして爽やかな感じでいただくにはちょうどよいと僕は思いました。

食後、シェフのクリストフさんが席までこられてお話をしてくれました。ただ残念ながら僕の拙いフランス語では満足な会話ができず、気持ちを伝えることが出来ず申し訳ない思い、そして悔しかったです。もっとフランス語を勉強しないといけないな。

日本人の方がここで修行されていました

なお、こちらのレストランで日本人の若い方が修行されていましたので、料理の説明は彼が日本語でしてくださいました。とても助かりました。ただあまり接客の経験がないようでしたので、ちょっと緊張している様子でした。でもとても丁寧な対応で感じが良かったです。

彼は以前はベルギーのレストランで修行をされていたそうですが、フランスへ旅行にきたときにこのお店を知り、シェフであるクリストフさんの料理とその姿勢に感銘して、このレストランで修行したいと思ったそうです。クリストフさんは、日本を含む東洋からのインスピレーションにも大変興味を持っているようです。

なお、食後に連絡先をお伝えしたいのですが、未だ彼から連絡がありません。こちらもこちらでブログの更新がかなり遅くなってしまったわけですが、もしこのブログ読んだらご連絡ください笑。修行でお忙しいとは思いますが、メールお待ちしております。

朝食も素晴らしかったです

素晴らしい夕食を終え就寝。翌朝もこちらのホテルで朝食をいただきました。朝食のスペースは

バターは自家製、ではないようですがとても美味しかったです。

しかしパンにハムにチーズ、いずれも美味しくてびっくり!いかにもフランスらしい朝食、夜しっかり食べているのでこれで十分です。

ここはクリストフさんがいる限りもう一度訪れたいオーベルジュです。この日から本格化したグルメ編、幸先の良いスタートを切ることができました。しかし、まだまだこんな旅が1週間続くことになります。(続く)

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