2016年7月 フランス「印象派とグルメの旅」 3-10章:最終話、パリ観光アート編

2016年7月 フランス「印象派とグルメの旅」
2016年7月 フランス「印象派とグルメの旅」

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訪問日時:2016年7月24日、25日

もうすでにこの旅行を終えてから半年近くが経過してしまいましたが、ようやくこの旅行記も最終話となります。相変わらず長くなってしまいました。

最後の締めも印象派で

最後の話題は、やはりアート。レンタカーを返却した後、パリに2日滞在しました。メインはすでにご紹介したツール・ド・フランス最終ステージ鑑賞でしたが、美術鑑賞は、この旅の最初の目的でもありました。食材関連の買い物もしたかったのですが、季節が夏ということもあるので、物は買わず、ゆっくりと観光することにしました。

ジャックマール・アンドレ美術館

まず「ジャックマール・アンドレ美術館」について。といっても最終日ではなくその前日のツール・ド・フランス最終ステージが始まる前に訪れたところです。こちらは初めての訪問となりました。内装がとても美しい美術館として著名なのですが、実はここでも今回の旅のテーマである印象派フェスティバル関連の特別展がこちらでも開催されていました。

日本語のこちらのサイトもとても参考になります。

フランス観光開発機構 公式フランス旅行情報より : ジャックマール=アンドレ美術館━邸宅美術館(パリ)

ちなみにこの美術館は最寄りの地下鉄の駅から少し離れているので少々行きづらいです。

まずは常設展から、かつてここに暮らしたエドゥアール・アンドレとネリー・ジャックマール夫妻が集めたコレクションとパリ屈指の華麗な邸宅の内装の鑑賞となります。

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特別展は撮影禁止でしたが、モネなどの書いたエトルタの絵などが一同に展示してあるなど、これまで訪れた印象派フェスティバル特別展の総復習をしているような感じでした。幸い現地で売っていた「Le journal de l’expo」という簡易的な解説書を購入したので、そちらから展示内容を簡単にご紹介いたします。

まずはエトルタに関する展示がありました。ちょうど初日に訪れたところでもあり、今回の旅の原点といえるところでもあります。あらためて最終日(実際にはその前日)に、こうしてわざわざジュラの田舎まで行ってその生まれ故郷を見てきたクールベ、そしてモネのエトルタの作品に再び触れることができて、あらためて嬉しかったとともに、もう旅の終わりなのだなあという実感まり少々寂しい気持ちもありました。

そういえばノルマンディでの描かれたモリゾーも、詳しくはご紹介できませんでしたが、オンフルールのブーダン美術館で多く見ることができたことを思い出しました。このジャックマール・アンドレ美術館でも少しだけありました。以下の写真の右上のものとなります。(ただ正直あまりはっきりとは覚えていませんでした。)

こちらの特別展も思っていた以上に見応えがありました。この印象派フェスティバル、ほんとうに素晴らしい特別展が目白押しです。今後も注目していきたいです。

ドラクロワ美術館

日付が変わって月曜日、最終日です。この日の夕方に帰りますが17時位まではパリで過ごす時間がありました。最初に向かったのは、宿泊していたサンジェルマン・デ・プレ地区のホテルから徒歩圏内にある「ドラクロワ美術館」でした。

ここはドラクロワが1857年から住んでいたアパルトマン兼アトリエ。サン・シュルピス教会から近いということでこの場所を選んだようです。

とても小さい美術館で展示作品数もそう多くはないのですが静かな雰囲気なので終始落ち着いた鑑賞ができました。日本の雑誌記者が取材にきていましたね。パリではよく見かける光景なのかもしれません。

なお、ルーブルにもいける共通の入場チケットが売っていたのでついつい買ってしまいました。どうやら2004年からはルーブル美術館所属になったようほうです。ということで帰る直前にルーブルに寄ることにしましょう。

オデオンで昼食

そしてドラクロワ美術館へ向かった次はカタコンブへと行ったのですが、25日は月曜で休館。そのため中途半端に時間が余ってしまったので、少し早めの昼食にすることにしました。友人のおすすめリストにもあったこちらのお店でランチをすることにしました。場所はオデオン駅から徒歩1分ほどのところです。

日本人に人気、ということはなにかの雑誌で取り上げられた?到着した時はまだ開店10分前でしたがすでに数組の人が並んでいました。日本人女性の5人くらいのグループが先頭にいました。日本人(まあ多分女性)に人気なのは本当なのかもしれませんね。

注文したのは骨付き子羊のグリエ、 Carre d’agneau でした。

まずまずの美味しさ。でもそれほど驚くほどではありませんでした。いい場所にあるのでもし夜に訪れる機会があれば言ってみたい気もします。その時は予約が必須なのでしょう。

さてグラスワインも注文。もう運転はありませんので堂々と飲めます。ただし天気は曇りでしたが暑かったのでお水も頼みました。炭酸が飲みたかった。

午後はモンマルトル美術館

昼食後は地下鉄で30分ほど小旅行。モンマルトルへと向かいました。ここも美術館が目的です。モンマルトルは相変わらずのダウンタウンぶりでちょっと緊張もしましたが、以前と比べるとかなりましになったような気もしました。

ただ美術館があるエリア、今回は行きませんでしたがサクレ・クール寺院がある丘は相変わらずの高台にありかつ最寄り駅から徒歩10分以上とやっぱり不便で行きづらいかったです。最寄り駅もどこだかよくわかりません。

さて目的は「モンマルトル美術館」、とても小さい美術館です。ここはかつてのルノアールのアトリエでした。たとえば彼の代表作「Le bal du Moulin de la Galette」はこの場所で描かれたそうです。

この「La Balançoire」も有名な絵の一つだと思います。これはこのアトリエで書かれたようです。今あるブランコはレプリカだと思います。

さてここでも特別展が行われていました。「モンマルトルのアーティスト(Artistes à Montmartre)」という展覧会。

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こちらの絵に写っている男性はエリック・サティのようです。モンマルトルである貴婦人にレッスンをしていたようですね。

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それ以外の展示では、絵画もいくつかありましたが、

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おそらくこのモンマルトルにあったサロン、バルに関係するポスターなどが、特にアーティストのたまり場でもあった「Chat Noir」関連のポスターやメニュー表などが展示してありました。

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正直あまり見ごたえはなかったです。もう少し20世紀初頭ピカソなどが過ごした時代を取り上げてもらえたらありがたかったのですが…。というかこの美術館もうちょっと頑張ってほしなと思った次第。いい絵は全部オルセーに集結してしまっているのかな。

最後はルーブルへ

再びパリの中心へと戻り、最後はルーブルへと向かいました。だいたいこの時点で16時くらい。ドラクロワ美術館で共通入場券を買ったからなのですが、最後に挨拶程度に来てみました。今日訪れた美術館がいずれも小規模で落ち着いた雰囲気であったのとは対照的に多くの人で賑わって、そしてうるさかったです。なんというか、とにかく音がうるさいなあって思いました。昔はここまで騒々しい思いをしたことはなかったと思うのですが…。

一番好きなイタリア絵画エリアに行きました。モナリザは相変わらずの人混みなので軽く流す程度。

エールフランス航空で帰国の途に

ルーブルを出た時はおよそ16時。そろそろホテルに戻り預けていた荷物を受け取りに戻らなければなりませんでした。帰り際にソルボンヌにある本屋さんで料理本を何冊か購入し、ホテルへと戻りました。途中雨に振られましたが予報で雨とのことだったので傘を持っていたため事なきを得ました。

そして荷物を受け取りタクシーでモンパルナス駅まで移動してからバスでシャルル・ド・ゴール空港へ。空港ではチェックイン後、免税店であれこれと買い物。そして搭乗、無事帰国の途につきました。

これにて2016年7月 フランス「印象派とグルメの旅」 シリーズは終了です。もうこの旅行から半年以上の月日が流れてしまいました。

特にこの1年以上の傾向としては、以前行っていたようなただ単に写真を貼り付けてちょっとコメントするような形式ではなく、現地のパンフレットや現地で買ったガイドブック、そして現地語(今回はフランス語)のサイトなども参考にしっかりと文章を書く形式にしたことです。そのため、ブログの更新速度は落ちてしまいましたが、自分で言ってはなんですが、そのかわり以前よりは中身のある投稿になっていると思います。

もう来週は3月、もう次のゴールデンウィークの旅行の準備も始まっています。またこのブログでご紹介することとなるでしょう。

(2017年2月、2016年7月 フランス「印象派とグルメの旅」 、完。)

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