訪問日時:2017年9月27日、午後2時頃
パリ・モンパルナスでレンタカーを返す直前に訪れたのがこちら。
ジャン・コクトーが晩年を過ごした家
パリの南、1時間位のところでしょうか、ミリィ・ラ・フォレという街にあるジャン・コクトーの家(Maison Jean Cocteau)を訪れました。ここはジャン・コクトーは人生の最後の17年間を過ごした家です。ジャン・コクトーは1889年パリ西部メゾン=ラフィット生まれ。詩人、小説家、劇作家、評論家として著名であるだけでなく、画家、映画監督、脚本家としての活動も行っていた非常に多彩な人物でした。
ジャン・コクトーは1963年になくなりますが、その後はエドゥアール・デルミ(Edouard Dermit)という人が、丁寧に保存・維持し続け、後に改修し一般公開化、現在ではコクトー作品を含む約500展もの作品と、コクトーが実際に使っていた書斎や寝室などを見ることができます。
公式サイト:http://maisoncocteau.net
ミリィ・ラ・フォレ、街自体もとても素敵でした。
パリ・モンマルトルでクルマを返さなければ行けなかったのでゆっくりできませんでしたが、あらためて散策してみたいと思いました。ジャン・コクトーの家も素晴らしかったのできっと再訪すると思います。
内部へ、意外な門番現る
こちら、訪問時間とても限定されているので要注意です。3月から10月までは14時から19時まで、11月と12月は14時から18時まで。1月と2月は閉館しています。私は午後2時頃に到着。ちょうどタイミングはよかったです。
ここで入場料を払って中へ入ります。入場料は当時の値段を忘れてしましたが、現在は7.5ユーロです。10人以上ならグループ予約もできるようですが、公式サイト(http://www.maisoncocteau.net/informations-pratiques)
からはメール予約できなさそうなので、電話になると思います。多分フランス語しか通じないでしょう。
まずは庭を見ながら実際に彼が過ごしたという建物へと移動します。
ところが…、ご覧のように大きくてとてもかわいいわんちゃんが行く手を阻んでいて、中にはいれませんでした。
しっぽがあたってドアがちゃんと開かない!でも起こしたら可哀想なので、どうにかして開くことができた入口ドアの隙間から建物に入ることができました。
まず中へ入ると、舞台装飾の間(Espaces scénographies)、書斎、寝室の展示があります。それぞれ実際に使われていたもの。ジャン・コクトーは舞台芸術にも数多く関わっていたことでも有名ですね。
それ以外にも彼の写真、そしてポスターやイラストなど多くの展示がありました。
上の階では、コクトーの絵画、スケッチ、携わった舞台の脚本やポスターなどが展示されていました。舞台の脚本にかかるイラストやポスターは見ごたえがありました。
展示数は限られてはいましたが、ファン必見です。
コクトー以外の作品の展示もあったかな?
これブランシュの絵だったかな??
これにて建物内の鑑賞は終了。 最初に入ってきたドアから再び外へと出ます。まだ寝てますよ…。ちょっとどいてくれたけど。
最後は再びお庭を鑑賞して訪問は終了。このときは僕以外には訪問客はいなかったので、とても静かにゆっくりと過ごすことができました。
実はジャン・コクトーの大ファンです
ところで、私、ジャン・コクトーの大ファン。それほどまでにコクトーについて詳しいというわけではないのですが、マントンの市庁舎の婚礼の間でわざわざ結婚式を上げたほどです。この婚礼の間、鑑賞は無料ですが、通常は撮影禁止の場所ですが、ここでの写真を自由に取れるのは挙式を上げた人の特権でした。
同じくマントンにあるコクトー美術館内も通常はNGですが、挙式者、その関係者は写真撮影ができます。
このときも10日ほどの旅行を行っているのですが、一部このブログにて記録が残っているものの完全にシリーズ化していません。
ちょっとプライベート過ぎて書きづらかったがため執筆を保留したのですが、このときも多くのコクトー関連施設を訪れましたが、そのときに一番よかったのがフレジュスという街にある「Chapelle Cocteau ou Notre-Dame-de-Jérusalem」でした。
実は私のMacBook Proのデスクトップ画像にも採用しています。
ただ街の郊外にあるので訪れづらかったです。駐車場もなく、チャペル入り口に適当に路上駐車。しかもそこから5分ほど歩く必要がありました。
コクトー最高。
街散策も含めおよそ1時間30分ほどの滞在。このあとパリに戻り約3週間近くお世話になったクルマを返しにいきました。残りは2日間パリ滞在。そして帰国です。パリ編があと少し続きます。