第一部:スペインとポルトガルの高速道路の仕組み、EASYTOLLへの登録 2017年4月 スペイン西部とポルトガルの旅

2017年4月 スペイン西部とポルトガルの旅
2017年4月 スペイン西部とポルトガルの旅

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クルマの旅では当然ですが高速道路を多用します。スペインやポルトガルでも他のヨーロッパ諸国同様、全土に高速道路網が張り巡らされているのでとても便利です。

スペインの高速は無料のところが殆ど(今回はすべて無料)

まずは簡単にスペインの高速道路について書いてみます。

今回は走った区間では、マドリード近郊以外ではなんと一切お金が変わりませんでした。昨年旅したアラゴンやカタルーニャではおもったよりかかった気がするのですがそれとはとても対照的です。どうして日本ではこんなにも高いのでしょうか。

ちなみに無料で有名な国はドイツ。言わずと知れたアウトバーンです。

道路の質

スペインは全体的によく整備された道路が多かったです。高速道路も広くしっかりしていて走りやすかったです。フランスと同程度の質だと思いましたが、にもかかわらず制限速度が120km/hなのには納得いなかいですが。

スペインにはサービスエリアがない?

しかし、今回旅した西側、エストレマドゥーラ、いわゆるサービスエリアがないことが多いのです。その代わり、一旦降りて街まで行ってくれと言われます。ただこれが時折面倒だったりします。というのは、高速を降りてからその街まで数kmあることもザラだからです。やっぱり高速道路のすぐ脇にある方が便利です。

もちろん、場所によってはサービスエリアがきちんと用意されていました。マドリード近郊などでは比較的普通のサービスエリアが多かったように思います。

ポルトガルの高速道路は「有料」です

さてここからが今回の投稿の本題です。

そう、サブタイトル通りポルトガル、有料なのです。以前は無料でしたが財政難の影響で2012年あたりから有料化されたそうです。

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といっても普通車(向こうではClass 1と呼ばれていました)ですと、1区間せいぜい1ユーロ程度と格安なので、大したコストにはならないのですが。

高速料金の支払い方がよくわからない!

しかし、問題はその高速料金の支払い方です。

リスボンやポルトといった都会の近郊を走る高速、本土の海岸線側一体のほとんどは、よくあるような入り口でチケットを受取り、降りるときに支払うタイプで、この場合はまったく問題ないのですが、内陸部、つまり東部でスペイン国境付近の場合や、比較的最近できた区間の場合は、オールETC対応となっていました。ちなみにポルトガルのETCは[highlight]「Via Verde(ヴィア・ヴェルデ)」[/highlight]と呼ばれるようです。緑の道と意味で確かにETCの機械に対応しているクルマが通るゲートは緑色に舗装されていました。

ではレンタカーにETCはついているのか、そもそも向こうのETCの仕組みはどうなっているのか。

確実に言えることは、外国で、つまり今回の僕の場合のようにスペインで借りた場合にはこのルート・ヴェールには対応できません。もしレンタカーをポルトガル国内で借りていた場合ならば、ルート・ヴェール対応のクルマを手配してもらえるという話は知り合いから(旅行中に)聞きました。

そうであれば、カードや現金で支払うゲートに行けばいいのでは、と思うでしょうが、なんとそれができないところがあり、しかも、特に内陸部や新しい区間ではほとんどETCオンリーとなるのです。

なぜなら、次の写真のように普通の高速上にこのような機械があるだけであり、通過するだけで自動的に記録される仕組みしかないからです。

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こちら、最初はスピードを計測するものなのかなあと思ってはじめはあまり気にならなかったのですが…。

ということで、最初にポルトガルへ入った時はなんかゲートがあるなあとくらいしか思わず、料金は出口で都度払うのかなと思っていたら、出口には何もなく、どういうこと?と不思議に思っていました。しかし、その後、別の区間を走っているうちに連れて、もしかして時折見かけるこの機械で自動課金される仕組みなのか、と気づきはじめ、途中の町で調べてみたところ、やはり予感的中。以下のような仕組みのようです。

また道路通行料自動徴収システム専用の高速道路もあります。そこでは通行料は電子システムによってのみ回収されます。車輌が料金所を通過するとき、レーンの入り口に設置された電子検知器により検知されます。このレーンは「ETCのみ」という表示で確認できます。このシステムが利用されている道路およびそれぞれの支払い方法に関する情報については、 http://www.portugaltolls.comをご覧ください。

Sobre Portugal como-chegar | www.visitportugal.com

しかし入国初日は時既に遅し。もうどうにもならなかったです。とりあえずこの日は一旦スペインに戻り、もうあれこれ気にせずその村で一泊することにしました。

外国人は「EASY TOLL」で支払い対応が可能に

実際この仕組に加入できたのはポルトガル入国2日目でした。正確には初日はスペインから入り、夕方には一旦ポルトガルを出てスペインへ泊まり、翌日再びポルトガルへ、北部からA24号線を入った時、偶然にも「外国人はこちら」とポルトガル語、スペイン語、英語で書かれた標識を発見。ここで、[highlight]EASY TOLLシステム[/highlight]という簡易的なETCシステムに登録することができました。

登録といっても、普通の料金所みたいな感じです。まず指示に従ってクレジットカードを挿入、すると次のようなレシートが出てきます。

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なんだか手続きはうまく言ったようですが、よくわからないのでゲートの直後にあった駐車場にクルマを停めて、そのレシートに書かれているウェブサイトにアクセスしてみました。

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ウェブサイト:Portal de Portagensより

どうやら先ほどのゲートにあった機械でクレジットカードを挿入すると、そのクレジットカードナンバーと自分が乗っているクルマのナンバープレートをそのEASYTOLLというシステムに登録できるらしく、それ以後は、先程写真で紹介した高速道路上に時々設定してある料金ゲートを通過すると、[highlight]その機械がクルマのナンバーを自動的に読み取り、高速料金が登録してあるクレジットカードに請求される仕組み[/highlight]のようです。

EASYTOLLが登録できる場所

この登録時に受領していたレシートに記載されていたサイトをいろいろ調べたところ、スペイン側から入国した場合にこのEASYTOLLに登録できる場所は次の4箇所のようです。

  1. 北西部:A28号線沿いのViana do Castelo サービスエリア
  2. 北部 :A24号線沿いスペイン国境から3.5kmの場所 ※入国2日目にここで登録
  3. 東部 :A25号線沿いのAlto de Leomil サービスエリア ※入国初日ここを見逃す
  4. 南東部:A22号線沿いのスペイン国境付近

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ウェブサイト(pdf):Easy Toll の詳しい説明 pdf より

基本は国境沿い、かと思いきや国境沿いでスムーズにできるのはおそらく2と4の2箇所で、後は国境越えて間もないサービスエリアで登録する必要があるみたいなのです。僕は、入国2日目に2のA24号線上でこの登録をすることができました。どうやら初日、東部のA25号線場にあったサービスエリアで登録ができたようなのですが、仕組みがわからずそれには全く気がつきませんでした。知らないと多分ムリだって…。

実際の支払い請求はどうなっているのか

後日、登録時に受領していたレシートに記載されていたサイトにもう一度アクセスしてみました。料金ゲート(高速道路上にある機械)を通過してから反映されるまでには、数日ギャップがあるようなのですが、たしかにEASY TOLL登録以降(24日以降)は有料区間の料金の請求きちんとされていたようです。

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しかし、登録前、つまり前日の23日分については記録されていないようでした。これって一体どうなるのだろう…。レンタカー会社から後日ペナルティー付きで請求が来るのでしょうか。また海外交通違反履歴が増えてしまうのでしょうか。今更どうしようもないので、連絡を待つ以外にありません。

ポルトガルの高速道路の質

ポルトガルの高速道路の質ですが、新し目の路線は比較的よい状態でしたが、古いところは狭く走りづらかったように思いました。特にリスボン近郊、ポルト近郊はクルマも多いのでストレスがかかりました。

また、ポルトガルの人はよく飛ばします。スピード違反が緩いせいなのでしょうか、制限速度は120km/hなのに130km/h、 140km/hくらい平気で出す人が多かったです。スペインはわりと大人しいイメージでしたが。これも9年前に走った時全く同じように思いました。どうやら変わっていなかったようです。

以下は、ポルトガルの高速道路の例としてはあまりよくないかもしれませんが、リスボン名物4月25日橋を渡っているときの動画です。いい天気に恵まれました。

4月25日橋ドライブ! いい天気! #ポルトガル #Portugal #リスボン #Lisbon

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総括すると、ポルトガルの高速道路は、はじめは料金の支払いに戸惑うことはありますが、それさえ解決すれば、あとは一部都会近郊を除けば終始快適に利用することができます。今回の投稿の内容を、今後ポルトガルドライブをされる場合の参考にしていただければ嬉しい限りです。

(続く)

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