訪問日時:2017年5月3日、1泊
自分のせいでもありますが、まさかのがっかり世界遺産でした。
全スペインにおける聖母マリア信仰の聖地
この修道院は、1300年ころグアダルーペ川の辺りで木彫りのマリア像がある羊飼いによって発見されたことが起源だとされています。1340年には、時のスペイン王アルフォンソ11世が、この聖母像に加護を祈願した直後、ムーア人の軍(イスラムの軍)を破ったということでさらにその信仰に拍車がかかり、以後、ヒエロニスム会修道士たちによって、本格的な修道院の建築と運営が開始されたということです。そして、レコンキスタ後、特にコンキスタドールによる新大陸のキリスト教化にはこの聖母像信仰が利用されたということです。
さてこのグアダルーペですが、この修道院周りに街が発展しており、その街並みは大変美しいです。
パラドールは素晴らしかった
そしてこの日は、修道院のすぐ脇にあるパラドールに宿泊することになりました。
修道院付属の建物を改築したようです。客室数は結構あるようでした。レセプションから客室までの距離が遠く、そして内部は迷路のようだったので、なかなか自室にたどり着けなかったのが印象的でした。
部屋のテラスから眺める修道院が大変美しかったです。これを眺めるだけでもこのパラドールに一泊する価値はあるでしょう。
パラドールのレストランもまずまずでした。
陸の孤島なので行くのが面倒
グアダルーペ修道院は、はじめてスペインドライブをした2008年にも行きたいと思ったところでしたが、その場所があまりにも不便なところにあるためその時は諦めたのでした。近くに主要都市もなく、かつ周りには何もなく、そして道はくねくねと続く一般道しかなかったからです。
僕はピサロの故郷トルヒーリョから2時間弱かけて向かいました。おもったよりもグアダルーペまでのルートはなだらかだったのが救いでした。
事前調査不足、人数不足で見学できず
どうも最低観光人数があるようでした。そして申込みは修道院の入口(カテドラルの左手の入り口)で行うのではなく、現地であれば前もって(せいぜい前日か、だって周りに何もないし)予約するしかないのかな。あとはメールか電話で手配するのか。ウェブサイトを見ただけではさっぱりわかりませんでした。(一応事前に見たような気はする)
Real Monasterio de Guadalupe:?http://monasterioguadalupe.com
このサイト情報によれば、毎日4回以下の時間帯で訪問できるとなっております。
Todos los días en horario de visita de 9:30 a 13:30 y de 15:30 a 18:30
(この程度のスペイン語ならフランス語とほとんど同じなので理解できる)
しかし、修道院入口の係のおじさんからは、朝から開いているみたいな雰囲気は一切感じず、一方的に見学できないから帰れって門前払いでしたからね。この日は9時30分のツアーには参加者が十分にそろわなかったのでしょう。
いずれにせよ、不確定な情報で申し訳ないです。他の情報源でしっかりと調べる必要があるということだけでも伝われば幸いです。おそらく少し前日早めに街に入り、観光案内場で事前に情報収集しておくことが大事でしょう。
ちなみに観光案内所は午前10時から。もしかすると当日でも午後のツアーには参加できたのかもしれません。しかし、こんな修道院以外に特にやることもないところで午前中いっぱいなど潰せない!ということで、諦めて次へ行くことにしました。
いずれにしても、なんだか街自体、さほど観光客を歓迎しているのかどうか疑問に思うところでした。おみやげ屋さんやホテルとか多いのに…。修道院がちょっと閉鎖的なのかもしれませんね。たしかに近年、ヨーロッパ各地では観光客急増により地元の人が迷惑しているという話も聞きますから。
もう訪れることはなさそうですが、もし裁縫するならばもっとスペイン語を勉強して、事前手配で望みたいです。