2017年4月 スペイン西部とポルトガルの旅 第3部:世界遺産編No.6 -コインブラ大学-アルタとソフィア

2017年4月 スペイン西部とポルトガルの旅
2017年4月 スペイン西部とポルトガルの旅

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訪問日時:2017年4月27日、午前10時ころ

ポルトガル北東部から入国して4日目。前日は世界遺産にも選ばれているコインブラで1泊。そして翌朝は観光。コインブラの街は良い滞在ができましたが、やはり消化不良感あり。再訪したい街がまた増えました。

大学の街コインブラ

この地は、他のイベリア半島の地域と同様、12世紀まではイスラム教徒がこの地を支配していたそうで、現在のコインブラ大学があるあたりには要塞があったようです。その後、キリスト教徒に渡ったのです。いつものパターンですね。ここに大学が設立されたのは1290年でヨーロッパ最古の大学なのだそうです。

コインブラ大学が世界遺産に登録されたのは、2013年6月22日なので、比較的新しい方の世界遺産です。しかし、それ以前よりこの大学は観光的にも有名でした。

もちろんコインブラ大学は現在でも現役大学。ということで、敷地内、敷地周辺のいたるところで学生さんを見かけます。黒いマントに黒いスーツというのが伝統的な衣装のようでして、半分以上の学生さんがこのように黒のスーツとマントを纏ってキャンパス内を歩いています。これがとっても素敵。さらにこの格好をした学生さんは観光客に大人気、そして、このように観光客向けの写真撮影にもものすごく積極的に協力してくれるのがなんともありがたいです。

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このあたりは観光客が多いところだからかもしれませんが、もちろん、普通のカジュアルな格好をした学生さんも多いです。

ちなみにこの日はとても良い天気でしたが、4月末といえども午前10時前ってまだまだ肌寒い感じです。写真に写っている皆さんの服装を見ればなんとなくおわかりかもしれません。

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一番の見所は、王宮のある建物です。なかでも最大の見所は図書館です。

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ここは事前予約は必要ありませんが、チケットを買うときに入場時間が指定されます。指定の時間に図書館の入口にいきましょう。なお、内部は本の保存の関係なのでしょうか、撮影禁止です。

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特に内部ではガイドツアーなどはなく、自由に閲覧する感じですが、このように各国語(ポルトガル語、スペイン語、フランス語、英語だったでしょうか)による解説パネルがあり、これを自由に見ながら内部を見学するというスタイルでした。頑張ってフランス語の解説資料(A4一枚程度)を手にとって見学してみました。

南ヨーロッパ諸国では多くのところでフランス語があるのはよいことです。フランス以外を旅しながらフランス語に触れられるのは、フランス語を勉強している身からするとありがたいことです。

内部は撮影禁止だったので、その解説資料の写真撮影はできなかったのですが、スマホにわずかながら残っていたメモによりますと、この図書館が出来たのは1717年ころ。木製の作りなのは、図書館内が外気の変化にさらされないため。こうすることで1年中本の保存良い温度や湿度が保たれるとのことです。ただ唯一の悩みは「虫」対策だったそうです。これはどうしていたのかはちょっと読み取れませんでいた。

美しい図書館ではありますが、正直なところそう見ごたえがあったかというとイマイチ。間違いなくスイスのザンクトガレンの図書館のほうが美しかったでしょう。

続いて見学したのは、大学内のチャペル「サン・ミシェル礼拝堂」です。こちらは撮影可でした。中へ入るには礼拝堂の入口をノックする必要があります。ノックすると中にいる係の人がドアを開けてくれます。

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ここは差杖可能だったので、解説資料の撮影ができました。

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それによりますと、この礼拝堂ができたのは16世紀、なにかトラブルもあって17世紀にこの場所に移されたようです。もっともこの時期には大学のあちこちで工事していた、とも書いてあります。礼拝堂のオルガンは1737年の作品だそうです。

大学内の他の見どころで有名なのは学位授与式等で利用されるという帽子の間でしょうか。地球の歩き方にも掲載されています。僕が訪れた時は上から眺めることしかできませんでした。

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講義室、実際に現在でも使われているのだと思います。カフェテリアなども同じ敷地内にあるので、明らかに観光客だとわかりますが、普通に利用できそうでした。トイレは大学の敷地内のものを利用していると言う感じだったでしょうか。

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せっかく学術的な場所なので科学博物館に行ってみようともいましたが、敷地の場所を間違って理解していて見つからず断念。まあちょっと面倒になってきてまあいっかなッと思ったのが本音だったかもしれない。

ホテルとレストラン

さてコインブラの街ですが、大学があるエリアはかなり高い丘の上にあります。

また、泊まったホテルが質自体は普通のビジネスホテル並でしたが、ロケーションがとてもよかったです。まず駅の目の前であること。公共交通機関で行き来する人でもアクセスはとても楽。また、車の人も近くに公共の駐車場が2つもあって、どちらもそう高くなく収容台数も多かったです。もちろん市内は結構狭く混雑するので運転には気を使います。

泊まったホテル(booking.com):ホテル オスロ(Hotel Oslo)

ホテルの場所の地図も載せておきます。

さらにこのホテルのよいところは、屋上のテラスからコインブラの街が一望できる点。

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ただし、写真撮影は夕方がオススメ。朝だとごらんのように思いっきり逆光になってしまうので。街の全景を撮影するならやはり逆光でないほうがいいですね。天気が良いと空がとても青く映るので。チェックインしたときにこんな素敵なテラスがあることにすぐ気がついたらよかったのです。

レストランもよかったです

そしてレストランですが、コインブラ市内にはよさげなレストラン多そうでした。ホテルほど近く、ホテルから少し旧市街側に向かった一角はどうやらレストランが多くこの街で一番の評価のレストラン街みたいになっていました。こちらのレストランは始まるのが20時過ぎなのが普通ですが、すでに開店前に行列ができているレストラン、そこはどうやらこの街で(TripAdvisor的に)ナンバーワンの評判のようです。

そこには入ることはできませんでしたが、さらにホテルの近くにあった路地にあるこちらのレストランに行くことにしました。ざっとこれまたTripAdvisorで調べたところこちらも大変評判がよいのようです。

レストランのサイト(TripAdvisor):A Cozinha da Maria

店内の様子。

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メニュー一覧。

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ここでは地元のワインを飲みながら、コインブラの郷土料理「シャンファーナ」をいただきました。ものすごいボリューム(結構あるけど大丈夫かい?)でしたがとても美味しかったです。

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地元のワインも満喫しました。どんなものが出てきたのかはメモし忘れました。

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なんだか一部消化不良な滞在とはなってしまいましたが、それも毎度のこと。正直、たった1回の訪問では満足の行く観光ができるものではありません。ポルトガル中部の大西洋側は雰囲気もすごく良いので、将来また再訪することでしょう。その時はまたこのホテルを撮って夕方にコインブラの街を撮影したいと思います。(続く)

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