訪問日時:2017年4月27日一泊、28日午前
スペイン西部からポルトガルへ、ポルトへ向かいそこから南下する旅は続きます。だいぶリスボンに近づいてきました。コインブラから南へ、この日はバターリャという小さな街に泊まることにしました。
目の前のホテルに宿泊
バターリャのホテルは前日にコインブラのホテルにて手配済み。修道院の真正面のホテルなのにもかかわらず、40ユーロほどのお値段ととてもお得。しかも最近改装したみたいなのでとてもきれいで快適!
泊まったホテル(Booking.com):Hotel Lis Batalha Mestre Afonso Domingues
ただし駐車場はタダではありませんでした。通常の路上駐車扱い、つまりパーキングメーター制。ですが、ヨーロッパの多くの場所では夕方の6時から翌日の朝8時までは無料となります。普段であれば朝イチで出発するので事実上タダといえますが、翌朝観光をしてからこの街を離れるため、忘れずに朝チケットを発行する必要がありました。詳細な値段は忘れてしまいましたが、おもったよりも高かったような気がしました。
ということで本当に目の前にこんな光景が広がっているのですがゆっくり見るのはまた明日。
併設のレストランもまずまずでした。すごくよかった、というほどではありませんでした。
でもポートワインは美味しかった!ただしポルトとはちがって有料。
ちなみに、このバターリャという街、いや街なのかな、この歴史的な修道院があってこその街なので、正直、修道院の周りにしかホテルや飲食店がありません。村ですね。そのせいもあってかホテルが安いのでしょう。
翌日朝一番で観光
翌朝はホテルの目の前にあるバターリャ修道院を早速見学。早速団体客がどこからともなくやってまいりましたが、それでも僕は一番乗りでした。
簡単なここの歴史を。修道院建設は、1386年から。ポルトガル国王ジョアン1世が、バターリャ近郊で行われたアルジュバロータの戦いで、カスティーリャ王国軍に勝利、その勝利を聖母マリアに感謝するために建設が開始されたということです。建設は2世紀に渡ったそうです。
世界遺産にも選ばれていますが、その登録は1983年ですから、いわゆる老舗世界遺産と言えるでしょう。
まずなんといっても最も印象的なのは建物全体を象徴付けるカテドラル、ここは無料です。ここには、ポルトガル王やその王族の墓もあるそうです。
まず入り口左手に「創設者の礼拝堂」があります。ここにはポルトガル旅行中何度もその名前が出てくるジョアン一世の墓が最も中心にあり、
そのまわりにはエンリケ航海王子などの墓があります。周りにあるので実物自体は見ましたが、現地ではそれが何を意味するのか理解していなかったので写真がありません。無念!
この礼拝堂、ポルトガルにある後期ゴシック建築の傑作として名高いようです。僕もヨーロッパ旅行経験から数多くのカテドラルを見てまいりましたが、確かにこの大聖堂はとりわけ美しいと感じました。
さて修道院内へ入るためには、大聖堂入り口入ってすぐ右手あたりで入場料を払わなければなりません。特にパンフレット的なものはいただけませんでした。修道院内、まず大聖堂左奥の入り口から入ります。最初に目に飛び込んでくるのは「王の回廊(Claustro Real)」。
マヌエル様式とゴシック様式を見事に組み合わせた回廊は、大変美しくその光景は感動的でした。
その回廊に面した場所に惨事会室があります。現役の軍人さんが警備をしているのですが、その警備員さんが守っているのは、ガイドブックによると無名の兵士だそうで、少々仰々しくも思ってしまいましたが、神聖なる空気は感じ取ることができました。
王の回廊を抜けると、左手にお土産屋さん兼博物館があるのですが、ここはかつて食堂だったそうです。
そしてさらに奥へ進むと「アルフォンソ5世の回廊」が見えてきます。ここは正直普通でした。
そのあとの見どころは未完の礼拝堂。ここはアルフォンソ5世の回廊裏手から一旦修道院内を出て向かいます。非常に豪華で立派な雰囲気を漂わせていますが、いかんせん天井もなく未完です。
規模こそさほど大きくはありませんが、美しい宗教建築が好きな方には必見のスポットだと言えるでしょう。9年前にも実は訪れたかったバターリャ、その念願がようやくかなって感無量でした。
次はこの地からさほど離れていない、これまた世界遺産に選ばれているアルコバサへと向かいます。(続く)