ボジョレー地区宿泊、リヨン風ポットとボジョレーワイン、2017年9月スイス・フランス旅行記 No.10

2017年9月スイス・フランス
2017年9月スイス・フランス

訪問日時:2017年9月19日

前回でスイス編はようやく終了、今回からフランス編です。スイスは10日間、そしてフランスは9日間滞在でした。9月11日にスイスフランスに入ったのは9月19日の夕方のこと。スイスのレマン湖畔ローザンヌからジュネーブを抜けて一気にフランスのローヌアルプへとやってきました。

ボジョレーは美しい!ヌーヴォーだけじゃない

この日の宿泊場所はリヨンの北から北西にあるボジョレ地区と決めていました。ローザンヌを出発したのが午後3時くらい。ボジョレに着いたのは午後8時頃。夕暮れ時でした。スイスと比べると日の入りが遅く感じました。

さてボジョレなのですが、どうも日本では例のボジョレヌーボーの印象が強すぎていろいろ間違った形で知られているのがどうしても許せないと長年思い続けておりました。ここは個人的にフランスの中でも好きなエリア、村や町がとても美しいのです。こちらがこの日宿泊した街の中心。といってもとても小さな村なので、ほんと市庁舎と家が数件しかありません。市庁舎の隣がこの日のホテルです。

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宿泊したホテル:Hôtel le Savigny, Logis

内部(レセプションと食堂があるエリア)も。

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部屋の写真は撮ってなかったです。

あとは広大なブドウ畑。おっとその写真がない…。

ボジョレーは美しい!そう思うきっかけを与えてくれたのが2011年に「ワン」という美しい村への訪問でした。当時はこの村のある場所がボジョレ地区とは全く知らずに訪れていました。その当時、あまりにも周りにぶどう畑がある多いこと、カーヴが多いこと、そして何よりあたりの家々の壁があざやかな明るいオレンジ色であることに感銘を受け、あらためてここはどこだと調べたところかの有名なボジョレー地区だったことを知ったのでした。

美しい村のご紹介:Oingt(ワン)- フランスで最も美しい村巡り2011 No.38 -★★★★★

こちらがそのワンの村です。

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おそらく日本人でボジョレーを知らない人はいないでしょう。でも結局ボジョレーヌーヴォーのみなのが悲しい。きっと具体的な場所も知らないひとがほとんどなのでは。あらためて地図で。ここです。マーカーはこの日泊まったホテルがある村。

リヨンの少し北側になります。そして割とフランス内では東側に、スイスに比較的近いです。

リヨン風のポットとボジョレーのワイン

ボジョレーといえばもちろんワインですが、ヌーヴォーなんてまあ地元じゃ飲まない、のでしょうか、そんなものリストにもなかったような気がします。ですが小さなレストランつきのホテルなので、ワインを注文しても基本ハウスワインしかない感じでした。それがまたよいのです。しかし、いわゆるガメイ特有の甘いベリーのような味わいは健在、ハウスワインといってもヌーヴォーのような爽やかな味わいではなく、しっかりしていてパワフルでした。これが本来のボジョレーのワインだと思います。

さてさてこのワイン、面白いのはこんな瓶で出てきたところです。

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リヨン風のポット(Le Pôt Lyonnais)というそうです。46センチリットルですからいわゆるボトル1本よりは少なめ。このポット、このあたりの独特の計量だったようで時代とともにその容量が変化していったとのこと、それが瓶の裏に解説されていました。中世の頃はASNEEと呼ばれ93リットル入るものだったそうですが、16世紀にポット(Pôt)と名前を変え容量が2,08リットルに。さらに17世紀には1,04リットル、そして現在の46センチリットルになったのは1843年だそうです。どうして正確な年号がわかっているんでしょうね。

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しかしこのポットの瓶、普通のボトルと同じ大きさではないか、と思ったのですがよく底を見てみると分厚くなっている笑!これで46センチリットルに調整しているのか!なんという適当な発想。

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ちなみに5年ほど前、モンペリエの街へ行ったときにもこの瓶底が分厚いボトルが出てきたことがあります。何といういい加減さと当時は思ったのですが、もしかするとあのときのボトルもリヨン風だったのかもしれません。全然リヨンから離れてますが笑。ただこのリヨン風ポット、1ボトルよりも量が少ないので十分に私一人でも飲み干せる量で助かりました。スイスでは5デシリットルという計量があってこれもまた非常に助かりました。それでも飲み過ぎって突っ込まれそうですけど笑。

いずれにしてもボジョレーについて、ヌーヴォーしか思いつかないという狭く偏った知識を払拭させたい、という思いは引き続き発信していこうと思っています。

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