訪問日時:2017年9月15日、午前10時頃
ベッリンツォーナは、スイスの南部、イタリア語圏であるスイス・ティチーノ州の街、谷あいにある大変古い街です。中世の時代につくられた、大変美しい強固な城と城壁が今でも残る世界遺産に選ばれている街です。
ベッリンツォーナの街は、周りは山々に囲まれ、北東には、ザンクト・ゴットハルト峠 (St.-Gothard) やヌフェネン峠 (Nufenen) といった主要な峠があり、南西側は、開かれた地形、ロカルノの街、マッジョーレ湖があることから、古い時代から交通の要所として重要な拠点となったきました。紀元前5500年から5000年頃にはすでに人類が定住を始めており、ローマ帝国が君臨した時代にはすでに要塞ができていました。現在見ることができる城や城壁は、13世紀から15世紀頃につくられたものだそうです。
この街には3つの城があります。街の南側に位置し、最も大きく街に近づくときに一番最初に見えてくる「カステルグランデ城」、旧市街側の中にある「モンテベッロ城」、そして街の北側、郊外に旧市街を見下ろすように建てられている「サッソ・コルバロ城」。いずれかの城でチケットを買うときに、3つのお城すべてを鑑賞できるチケットを購入できます。
どの城も徒歩で行ける圏内にありますが、サッソ・コルバロ城は旧市街からそこそこの距離があります。旧市街から30分以上かかるのでしょうか。一方で、カステルグランデ城とモンテベッロ城は10分以内で移動できます。
駐車場はまずまずの充実さ、特に旧市街の周りには多く見られました。ですが利便性を考えいつもの通り旧市街へと向かいます。さすがにど真ん中のものは大変混雑していました。世界遺産でありかつこれだけの規模とロマンあふれる中世の城を一望に鑑賞できるのは、ヨーロッパ広しといえどもそうありませんので、大変人気のある観光地のようです。
僕は今回はモンテベッロ城を最初に訪れ、続いてカステルグランデ城。サッソ・コルバロ城は行かず、訪れた城もしくは旧市街から眺めただけでした。
モンテベッロ城は僕が停めた駐車場(ほぼ旧市街のど真ん中の地下駐車場)にありました。どの城も高台にあるので坂道や階段を登っていかなければなりません。しかし、旧市街地にあるわけだし、また昔の建物なので現代人からすると大した規模ではなく、階段もそこまで段数が多いわけではありません。モンテヴェッロへ向かう階段から中央の大聖堂を見下ろすことがでできました。
最初に訪れたモンテヴェッロ城の様子。中はちょっとしたミュージアムになっていました。内部は確か撮影禁止だったと思います。
モンテヴェッロ城もカステルグランデ城も高台にあるので、お互いの城からそれぞれ別のお城がとてもよく見えます。これらの光景は壮観で感動的です。まずはモンテヴェッロからカステルグランデを。内部や城自体の形などはモンテヴェッロに分があるかなと思いますが、遠くからの外観はカステルグランデで間違い無いでしょう。最も大きくて迫力がありますね。
続いて訪れたカステルグランデ。ここも内部はミュージアムだったと思います。中の写真がないな、撮影禁止だったのでしょう。よくある武器の展示だったかな?いかんせんもう訪れてから1年くらいたっているのすぐ思い出せません。こちら側の方が人が多かったです。
今度はカステルグランデから見たモンテヴェッロ。
旧市街もよく見えます。
到着は10時過ぎでしたが僕にしてはゆっくり回ったせいもあって気がつくと正午前。旧市街地中心にある大聖堂内を鑑賞した後、ランチにすることにしました。
この日予定が決まっていたのはここベッリンツィオーナまで。あとはなんとなく峠を越えて再び数日前までいたドイツ語圏に移動するくらいしか予定を立てていませんでした。食事処はイタリア語圏ということもあって街の中に充実していそうでしたが、やはりイタリアンということで適当に入ったお店がなんとパスタのファーストフードチェーンみたいなところでした。
しかしここが非常に良かった!パスタは複数の生パスタから選択、ソースも数種類、僕はチーズとベーコンが他プリのジェノベーゼソースをチョイス。お皿ではなくかごに撥水性の高い紙を敷いてその上に料理を乗せるというとてもエコロジーなスタイル。味もとても美味しかったです。
このチェーンスタイルは日本でも流行るのではないかなあ。パスタ的なチェーンと言えばもうだいぶ昔になりますが、フランスで何度かお世話になったことがありますね。このところ見ませんがなくなってしまったのか…。
壮大な中世のロマン漂うベッリンツォーナ。旧市街も美しい。スイス・イタリア語圏訪問の際の必見スポットに間違いないです。