訪問日時:2019年3月19日、20日、21日
この旅行で最も印象深かったリフ島のレポート。前回からの続きです。
ニューカレドニアの本島からロワイヨテ諸島へと移動。初日に滞在したウベア島から小型機でリフ島へと移動してきました。リフ島はロワイヨテ諸島のなかで一番大きな島ですが、到着して驚いたのは、観光客が全然見当たらないことでした。ウベア島から直で移動するのが我々だったことも驚きでした。それだけマイナーな島なのでしょうか?
大きいので2泊滞在しました。そのおかげで、天候がいまいちだったことが唯一の残念な点ではありましたが、多くの場所を訪れることができました。
見どころはたくさんあります!
リフ島もウベア島同様この地図がありました。宿泊したホテルで入手しました。
表面は地図、確かにウベア島よりも大きいことがよくわかります。それでも道はシンプルですけどね。
裏面はホテルやレストラン、観光地、ツアーなどの情報がいっぱい掲載されていました。これもウベア島の地図と同じ。ぜひゲットしておきたいアイテムです。
白いビーチがありえないくらい白くて美しい「ロンゴニビーチ(La Plage de Luengoni)」
南の島、ニューカレドニアといえば、なんといっても白く輝くビーチにエメラルドグリーンの海でしょう。ここロンゴニビーチはそんなニューカレドニアを代表する美しいビーチです。島の南東に位置しています。
ウェの街から南へ向かい15分程度で到着します。なお我々が宿泊していたホテルはロンゴニとウェの街のちょうど中間にあるので、10分弱で到着する距離だったと記憶しています。近いです。
島の東側を走る幹線道路をただ南に向かうだけでよいのですが、ビーチへの近づき方がよくわかりません。とにかく個人宅がずっと続くのでどこから入っていいのかさっぱりわかりませんでした。「ここがロンゴニビーチ(La Plage de Luengoni)です」といった看板はいっさいありません。おおよそこの島は全般的にここが観光スポットです的な表記はほとんどありません。
しかし、しばらく運転しているうちにここかも!という入るポイントを発見。「Hukekep」と呼ばれる街?集落?でして、このような分かりづらいですが看板が目印です。
ここからビーチの近くまで近づくことができます。かなりビーチの近いところまで車で近づけます。ロンゴニビーチは島に到着した日の16時頃、そしてその翌日の同じく16時頃に再び訪れました。貴重品は社内に、必要最低限のもののみを持っていざビーチへ!
まず驚いたのが初日はなんと人がゼロ!貸し切りだぁ!時間帯が遅かったせいか、それにしてもなんと贅沢な。少々雲も多かったですが、気温は夕方であっても30℃近くまであり十分に海に入ることができます。
さてここロンゴニビーチの最大の魅力はその砂の質でしょう。
確かにエメラルドグリーンの海はウベア島でもたっぷりと満喫しましたが、このリフ島、そしてこのロンゴニビーチの砂はまるで別世界のものでした。色の白さはもちろんですが、きめ細かすぎるせいなのでしょうかまるで小麦粉かあるいはバニラアイスのような「感触」なのです。砂の上を歩くと独特の粘り気を感じるのです。
あまりにも感動的だったので、翌日も訪れてみることにしました。初日は島に到着したばかりで水着を着ていなかったので、ただビーチを歩くくらいでしたが、この日はいつでも泳げるよう水着を着て行動していたので、今度は海に入って泳ぐことができました。夕方だったせいか、あるいは天候のせいか、やや波が強かったように思います。
このビーチは東に面しているので、写真を撮影するならば午後がよいのですが、海水浴をするならば午前あるいは午後イチくらいがよいように思います。
深い森を抜けてそこは誰もいない美しい海、この島で1番の収穫「ペングビーチ(La Plage de Peng)」
リフ島で一番よかったと、我々が思ったのはこのペングビーチ。
ビーチの美しさでは、特にきめ細かい砂はロンゴニには少々劣りますが、ここペングビーチもとても美しい。そして静かで穏やかです。昼間の時間帯に行ってもほとんど人がいませんでした。というのはここへのアクセスはかなり難しいからです。ウェの街とこのあとご紹介するドゥルールの街を結ぶ幹線道路から脇道に入り、さらにそこから森を抜けて進まないと行けないからです。
まず幹線道路からペング湾へ行く道が見つけづらい。似たような道がいくつもあり、かつ「ペングビーチはこちら」という案内看板は一切ないからです。カンで突き進むしかありません。
しかしペングビーチにたどり着く道はこんな感じの道。鬱蒼とした森をとにかくすすみます。
とある情報では「舗装されていない道に沿って深い森を進む」とあったりしましたが、少なくとも我々が行ったときは、道は舗装されていました。確かに狭いですが問題なくクルマを走らせることができます。
このような道を5分ほど進むとようやくビーチに到着します。意外と長く感じました。本当に道があっててよかった。到着したのは午後の1時頃、2組ほどのご家族がいましたが、ほとんど貸切状態。雲は少し多かったですが時折、あるいはコンスタントにうっすらと日が差しており、そしてもちろん気温は30度を超える暑さだったので、全く問題なく海水浴ができました。
これだけ砂が白いとサングラスは必須。
ペングビーチの砂もロンゴニと同じようにまるでバニラアイスのような柔らかくて気持ちいい粘り気がありました。ペングビーチがロンゴニに勝る点といえば、小さな湾であるため、波がとても静かで穏やかであること。そして遠浅であることです。
この日のこの時間は風もなく穏やかだったからかもしれませんが、本当に波が静かで優しく、ただ海面に浮かんでいるだけ(仰向けになって浮く)でも、まるでウォーターベッドで寝ているような感覚になりました。
海水は一切濁りがないので1メートル以上であっても余裕で底が見えます。底もきめ細やかな白い砂、裸足で全く問題なく海の中に入れます。これはロンゴニも同じ。ビーチによっては珊瑚のかけらが大きくて裸足では危ないエリアもありますので。
我々はせっかちなので1時間ちょっとで切り上げましたが、ピクニック気分で1日のんびり過ごすには最高の環境でした。
悪くはないけど他のビーチと比べる今ひとつな「ドゥルールビーチ」
ドゥルールビーチは、前述のペングビーチの前に行きました。ここも白い砂浜が美しいのですが、狭いのと岩場が多いので、ロンゴニやペングと比較するとやや感動度に欠けます。
しかし海水浴をするには問題なかったです。景色はバラエティあって面白かったかもしれないです。天気が悔やまれるばかり。
混んでなければシュノーケリングが楽しいリフ島の天然のプール「ジネック湾」とその周辺
リフ島の北西に位置するジネック湾は、天然のプールLa Piscine Naturalle とも呼ばれ、人気の高い観光スポットです。大人から子供まで幅広く楽しめるシュノーケリングが大人気のスポットです。シュノーケルの道具はホテルから無料で借りることができました。
滞在2日目と最終日の2回に渡って行きました。最初に訪問した時驚いたのが、これまでせいぜい数組しか見なかった観光客、この日、この場所にはなんと大量のオーストラリア人観光客がいたことです。
どうやらこの客船で来たみたいです。ニューカレドニアはフランス語圏なのですが、この時は英語圏と化していました笑。
この場所にはビーチはもちろんのこと、天然のプールと呼ばれる「」があり人気があります。この天然のプール、この日は本当に大盛況、びっくりするくらい混んでいます。リフ島人気あったのかー、と驚く一方、さすがにこの混雑の中で中に入るのは気がひけると思い、ただ眺めるだけにしました。
しかもよく見たら入るのに有料…。
ところが翌日再び訪れると観光客はひとりもいなくなり、そしてお店も全てしまっているという驚くべき様相の変化でした。観光客は我々だけ。そして昨日は有料だった天然のプールは無料、入りたい放題でした。ただ残念なことにこの日は飛行機で本島に戻る日でしたので、海に入るのはやめておきました。足を少しつけるくらいでした。しかし美しかった。
その他、ここには教会が2つあり、訪問初日はいずれも賑わっていました。
私有地?酋長の家も近い絶壁「ジョキンの絶壁」
最終日、リフ島を離れる日に訪れました。最終日はようやく晴れ間が広がったため、この湾は信じられないくらい美しい輝きを見せていました。海に入るにはどうやら私有地から行くしかなさそうでした。
ここには民宿があるのでもしかしたらここへ泊まると海の近くまで行くことができ、そして海に入れたのかもしれません。
(民宿の写真とか)
なおこの地殻にはリフ島の酋長の家があります。ツアーに申し込むと見学できるのだとガイドブックには書いてありました。我々は外から眺めただけでした。
(酋長の家)
お土産が買えるけどイマイチ「メゾン・ド・バニラ」
とりあえずガイドブックに載っていたので訪れていました。空港の近く、とてもわかりづらいところにありました。施設はそれなりに立派ですが、観光客は誰もいませんでした。栽培園を見学できるようでしたが、見学はしませんでした。
森の中に佇む無人の灯台?
人がいれば登ってロンガニビーチを一望できるとガイドブックに書いてあるので行ってみることに。がしかし入り口がどこかわからない…。
しかし、なんとか幹線道路からこの灯台へ向かう脇道を発見することができました。当然なにも案内板はありません。
道路は舗装されていませんでしたが、しばらくは奥まで進むことができました。しかし、途中からは道がかなり狭く坂もきつかったため、途中でクルマを降りて歩いてあるかどうか不明な灯台を目指して歩くことにしました。
森の中を進みますが、道は意外と広くしっかりしています。一部を除けばクルマで十分行けるくらいの道幅でした。
そして行き止まり、ここに確かに灯台らしきものがありましたが、実際使われているのか。いずれにしても誰もいないし、鍵もかかっていて登ることはムリでした。
島最南端の断崖絶壁「ゾドルの絶壁」
ロンゴニビーチから更に南に15分ほど行くと行き止まりになります。ここにはゾドルの絶壁と呼ばれるスポットがあります。
車を停めるとどこからともなくおじさんがやってきて、この辺の敷地に停めていいぞ、と行ってきたのですが、なかなか引き返さずお金を欲しがってきたので、めんどくさくなってつい5フランほど渡してしまいました。路上駐車にしておけば取られなかったのかな。
この絶壁は天然の防波堤の役割もしたそうです。第2次世界大戦のとき、この島を占領しようとした日本軍がここを突破できず、結果、島を占領することはできなかったと、絶壁入り口の看板に説明書きがありました。ニューカレドニアと日本の関係は、また別の投稿で詳しく書く予定です。
(追加情報)宿泊施設について
リフ島にはネット(Booking.comやロワイヨテ諸島のサイトなど)で予約可能なホテルは2つしかないのですが、上でご紹介したロンゴニビーチやジョキンの絶壁といった近くには民宿があります。情報はこちらの地図の裏に掲載されていました。
地球の歩き方にもあり。民宿は基本ネット予約はなく、電話での受付のみ、そして空港への送迎もないところが多いので、かなり上級者向けの宿泊となります。しかし絶景を満喫するのにはロケーションは抜群であること間違いなしです。
これでロワイヨテ諸島のレポートは終わり。再びヌメアに戻ります。(続く)