2019年4月イタリアNo.7:世界遺産、サン・サルヴァトーレ聖堂、クリトゥンノの小神殿(イタリアのロンゴバルド族:権勢の足跡)

2019年4月イタリア
2019年4月イタリア

訪問日時:2019年5月4日、午後12時頃

イタリアには数多くの世界遺産があれどここはかなりマニアックでまず行く人は少ないと思われるスポットです。場所はウンブリア州スポレートという街の郊外。

古代から中世へと変遷する建築様式を伝える重要資産

ロンゴバルド族とは6世紀ころから8世紀ころまでイタリア半島を支配したゲルマン系民族です。

彼らはイタリアを支配するとキリスト教に改修し、イタリア中に多くの宗教建築物を築きます。この建築様式が、ローマ建築、ビザンティン建築、北ヨーロッパのゲルマン人の様式の特色やキリスト教の精神性が融合されており、古代から中世へと変遷する建築様式をよく伝えているということで非常に希少価値をもっているとされ、2011年にユネスコ世界文化遺産に認定されました。

この世界遺産は複数のしさんから構成されています。今回の旅行ではウンブリア州スポレート周辺にあるサン・サルヴァトーレ聖堂、クリトゥンノの小神殿の2つを訪れました。しかし正確には、見ることができたのはクリトゥンノの小神殿のみ。以下で述べます。

サン・サルヴァトーレ聖堂、墓地をさまようも近づけず…

スポレート郊外にある、ロンゴバルドのエリートたちを対象とする都市のバシリカの好例として、構成資産に含まれた聖堂。美しい村ノルチャを出発し次に訪れたのがこちらでした。グーグルマップで場所は特定でき近くに来ることができたのですが、聖堂へと向かう最後の道が土砂崩れか工事中かなにかで封鎖されており、近づくことができず。

どうにかすぐ近くのガードレール裏側あたりによいスペースがあったのでそこに駐車はできたものの、肝心の大聖堂へと徒歩で向かう道を見つけることができず…。

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ただどうやら聖堂の敷地内だと思われる墓地は空いていたのでそこから近づけないかと試みたのですが、この墓地がとにかく広くて広くてやはり聖堂にたどり着けない、聖堂らしき建物は見えたのですがどうしてもそこにたどり着けないのです。

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ところがこの墓地、大きな墓、まるで家のような墓が多く、まるでひとつの街のようで面白かったのです。

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一体なぜこんなに立派な墓地なのか。と不思議に思いながらも楽しんでいたのですが、ふと周りを見るとお昼時のせいか周りにはだれもおらず、墓地の管理人さんが墓地の門を閉めてしまうかもしれない、そうなると墓地から脱出できなくなる、と不安になってきたので急いで墓地をあとにしました。

クリトゥンノの小神殿

一方もう一つスポレートの北にあるクリトゥンノの小神殿には行くことができました。この神殿はスポレートからアッシジへと向かう道路の途中にあるのですが、非常に見つけづらい場所にあるのと、スポレートから北上して向かうと道路の反対側にあり近くのスペースに駐車することができません。

この駐車スペースへは、道が大きく交通量もそこそこありそうなので、北側からスポレート方向へと南下しておかないとまず入れないと思います。本当に見つけるのが難しいのでもし行く場合は注意が必要です。

さてどうにか駐車スペースへとクルマを停め、案内看板に従って神殿へ。一応入り口に小さな小屋がありここで入場料を払い中へ入るのですが、本当に係の人はいるのか不安になりそうなくらい人の気配がしません。しかし、近づいてみると営業しており、入場料3ユーロを払って小神殿を見学することができました。

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この小神殿、規模は小さいのですが、確かにどことなくギリシャ風だしローマ風だし、しかしながらそのどちらもない不思議な感覚がしました。

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外見は神殿のようですがこちらはれっきとしたキリスト教建築です。内部の中央にはキリストのイコンがはっきりと描かれています。

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考えてみると神殿のような建物にキリストのイコンが描かれているというものは見た記憶がありません。

ウェブでは見つけることができなかった構成資産がまだまだ存在

神殿の対面には世界遺産となっている「イタリアのロンゴバルド族:権勢の足跡」の全登録資産を説明するパネルがありました。

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このパネルから、日本語のウィキペディアには掲載されていない構成資産が結構あることがわかりました。なかでもウェブでは見つけられなかった構成資産でかつスポレート周辺にも数件あることが判明。しかし先程のサン・サルヴァトーレ聖堂、そしてここクリトゥンノの小神殿以外は、スポレートからかなり距離のある郊外であり、Googleマップで見た限りですが道も険しそうだったので、これらの資産への訪問は諦めました。

なお、ウンブリア州以外にもこの世界遺産の登録遺産が存在します。北はウディーネ、南はプーリアまで幅広く広がっています。もし近くに行く機会があれば立ち寄ってみたいです。ロンバルディア州の登録資産は規模が大きく見応えがありそうです。今回の見学したスポレート周辺のものは、構成遺産の中でも一番小さい部類のようです。

非常に地味な世界遺産でしたが、満足度はとても高かったです。

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