訪問日時:2016年4月25日午前10時頃
美しい村が集中するエリアを行く
スペインに到着して3日目。この日はオール美しい村巡りの日。
というのは、バレンシア北側から北東にかけて、スペインの最も美しい村が続くからです。
この日は5箇所の村を訪れました。ひとつだけマーカーの色が違うところが今回紹介する「Puertomingalvo(プエルトミンガルヴォ)」という村。なお、よく見るとマーカーが6つあります。なぜこの日は5つかというと、このプエルトミンガルヴォの左下(南西)にある村は、前々回に当ブログでご紹介した「Rubielos de Mora(ルビエロス・デ・モラ)」という村だからです。既に訪れているのでここには訪問しません。とはいうものの、実はちょうどテルエル方向からプエルトミンガルボへ向かう場合にはこの村を通過することになります。
基本的にこの辺りに城郭都市が幾つか存在したのは、やはり12世紀にイスラム勢力との争いの拠点が多く造られたことに由来しているそうです。どの村も歴史の記録がはっきり残っているのは12世紀頃のようです。
さて、前泊した極寒のテルエルを朝8時過ぎに出発。昨日と同様「ムデハル街道」と呼ばれる高速道路をバレンシア方面へ30分ほど運転、高速を降りて、ルビエロス・デ・モラを通過し、さらにそこから1時間ほどでプエルトミンガルヴォに到着しました。
途中、美しい村にはリストアップされてはいないのですが、このような素敵な村がいくつもあったのがとても印象的でした。以下は、途中で停めて撮影した一枚です。
村に入るとPのマーク(観光客用の駐車場はこちら)の指示に従って、クルマを進め、無駄に広い空き地みたいなところに駐車。観光客は僕しかいないようです。クルマなど1台も停まっていませんでした。まだ朝10時前ということもありますが、本当に誰もいません笑。
古く美しい街並もまだまだ閑散とした様子
そして、駐車後は早速、村の散策に向かいました。情報は全く無いので、村の入口付近にあったこの地図だけが便り。とはいっても情報といえるほどのものではありません。
観光客は皆無でした。時々地元住民を見るくらいでした。
一応街中にも古い時代の家だったといった解説がなされている場所もありました。スペイン語で全然読めないのですが…。
一応村の中には観光客向けのインフォがあったのですが、開くのは11時頃のようでした。しかし、11時になっても本当に開くのかはまったくわかりません。今日も予定が詰まっているので、ここで1時間以上も過ごすわけには行きません。
街にはもちろん協会がありますが、中には入れないようでした。このあと幾つか経験するのですが、どうやらスペインの最も美しい村では教会内部を見学できないところが比較的多かったと思います。
教会について説明しているプレートはあるのですが…。
そして、対イスラム勢との防衛拠点となったのでしょう、城郭への入口、そして城(といっても監視塔程度?)を見ることができました。
観光時間はゆっくり見積もっても1時間弱といったところ。どれくらい見どころがあるのかはわかりませんでしたが、まだスペインの最も美しい村協会が発足してから3年くらいしか経っていませんので、観光への活用はまだまだこれからといったところなのでしょう。もっともこれはフランスの最も美しい村でも時折ある光景です。
ちなみに、朝早くの訪問ということであったとはいえ、結構肌寒かったのですが、実はこのあたりは標高が1,450mもあるのです。スペインのテルエルあたりの内陸部は思った以上に標高があり、4月下旬でも特に朝晩は冷え込むので要注意です。
絶好の撮影ポイントの見逃してしまった!
ちなみに改めてこの投稿の構成を決めるためにいろいろ調べていたところ、以下のような写真が撮れるスポットがあったようです。なんてことだ!
出所:wikipedia
村の裏側からの訪問だから気が付かなかったといえばそれまでですが、このスポットのすぐ近くまでは歩いて行っていただけに、どうして気がつかなかったのか。また訪れる機会などおそらくないだろうからなあ、たいへん悔やまれます…。もっと想像力を働かして観光しなければいけません。
まだこの日の美しい村は始まったばかり。早速次の村を目指します。どうにか電波も入るのでルート検索も万全です。(続く)