訪問日時:2017年9月14日、午後12時頃
イタリア語圏最後の村のご紹介。2017年9月時点でスイスの最も美しい村に登録されている村は全部で27つ。そのうちイタリア語圏に属する村は5つです。
ベルニナ線上にドライブしてこの日最初の村「ポスキアーヴォ」を出発したのが9時30分ころ。このポスキアーヴォはスイスの最も美しい村の中で一番離れたところにあるいわば最も訪問しづらい村でしたので、ここへ行くのも次へ向かうのも一苦労でした。
そのポスキアーヴォとこれから向かうソグリョの位置は下のGoogleマップのとおり。
結局選んだルートはご覧の通り南側。北側29号線で一旦サンモリッツ方面へ戻るルートのほうが一見近そうですが、そう前回ご紹介の通り標高2,253mのベルニナ峠をまた超えなければいけません。天候はよくなかったのはすでに確認済み。流石にここを往復するほど元気はなかった、とはいえ覚悟はしていたのですが、グーグル先生が南側をおすすめしてきたので、素直にそれに従いました。
この南側のルートですが、117kmしかないのに2時間25分かかるということで見た目以上に道が険しいのかと思いましたが、実際この日最初に通過したベルニナ峠ルートとは対象的に一旦山を下ったイタリア側ルートは平坦な道でした。しかし、道が狭いうえ主要幹線道路が少なく、断続的な渋滞となっていたため、思った以上に時間を要してしまいました。しかしこれもグーグル先生の想定内だったようで、確かにこの村に到着したのは正午直前くらいでした。
さて、この村は、深い谷(Val Bregaglia)の中で一番高いところに位置しています。記録では16世紀頃から村が形成されたということです。村の教会はバロック様式にリフォームされたものとのことです。位置的に何らかの防衛拠点かと思ったのですが、実際村を歩いた限りでは、特段、城壁跡等も見当たらなかったので、城郭都市的な役割ではなかったようです。宗教的な理由から街が作られたのかな?あまり文献、参考資料などが見当たらないのでこのあたりよくわかりませんでした。公式サイトにもほとんど情報はなし。
情報といえば、一応村には観光案内所ありましたが、正午過ぎだったので閉まっていました。基本、田舎の村の観光案内所はいつ開いているのか不明だし、またほぼ確実にお昼は2時間ほど閉まっていることが多いです。
とはいえ、とても素敵な村でした。天候は残念な感じでしたが、歩いていて心地よかったです。確かにフランスの村ほどの洗練さを感じることはなかったのですが、家や路地の雰囲気は独特でこの地方ならではの空気感はあったと思います。
たまたまかもしれませんが、駐車場には観光バスが数台停まっていて村の中には思った以上に観光客がいました。しかし村へ至るまでの狭くて急な坂道をよく登りますね、観光バス。結構な人数(30名くらい?)がいたと思います。人口たった167人の村ですからね、規模ももちろん小さいので、この人数でも多く感じました。
ちなみに、僕が到着したのはちょうど正午くらいだったので、観光客のみなさん、この村でランチタイムだったようです。きっと予約をしていたことでしょう。しかし、そのおかげで村に2件ほどしかないレストランは満員状態、ランチ諦めました。そのかわり、ほとんど人が歩いていない村をゆっくり鑑賞することができました。
今回でイタリア語圏の村5つの紹介は終了です。次は最も多いフランス語圏の村(14箇所)を紹介します。