訪問日時:2017年9月11日、1泊
2017年は僕にとって忘れることのできない年でした。このブログをきっかけに転職をすることに、そしてこのときの転職までの有給休暇消化で約3週間ほどスイス・フランスを旅行。前回まで紹介してきました「スイスの最も美しい村巡り」もこの旅行で行いました。
ご参考:スイスの最も美しい村一覧
今回からは、同じくこの転職モラトリアム旅行時に訪れたスイスの最も美しい村以外の訪問に関して書き綴っていきます。
まず第一弾は「ラングル」という街のご紹介から。ここはフランスのシャンパーニュ地方にある地方都市です。シャンパーニュ地方はフランス東部、パリと更に東にあるアルザス・ロレーヌ地方の間にある場所です。シャンパンで有名ですが詳しい位置をご存知の方はどれほどいるのかな?
ラングルはシャンパーニュ地方ですが、実はシャンパーニュ地方の中でも最も南東に位置する場所にあります。地図を示しておきます。
地図を見てわかるようにパリとスイスを直線で結んで中間、いやどちかというとスイス寄りにこの街はあります。早速シャルル・ド・ゴール空港でクルマをレンタルしてできるだけスイスに近づいておきたいという理由でちょうどよい街はないのか探して見つけたのがこの街。実はスイスのバーゼルあるいはベルンあたりまで電車で行き、そこでクルマを借りることも検討したのですが、あまりよい電車が見つからず、結果的にクルマが早いということになりました。
今回お世話になったクルマはこちら。運転自体には支障ありませんがパフォーマンスは正直イマイチでした。
フランスに飛行機で到着したのは9月11日の13時頃、もうここでクルマを借りることにはなれて入るものの、いろいろ諸手続きもあり出発は結局15時頃でした。空港からラングルの街へ、ラングルまでの距離は297km、3時間ほどの道のり。ちょうど夕方18時30分頃にラングルのホテルへ到着。このホテルは日本から出発前に手配しておきました。市内中心部に位置していますが、値段は地方都市がゆえにリーズナブルでかつ敷地内駐車場があるという絶好の条件でした。
荷物を整えてから、夕食までまだ少し時間があったので、街を散策。ちょうど雨上がりで晴れ間が垣間見れるようになった夕暮れ時。雨がまだ乾いていない石畳の路面に反射する夕日に照らされる古い町並みが大変美しかったです。
翌朝も朝食後、出発前に街を散策しました。
城壁内に町があることから別名『北のカルカッソンヌ』(Le Carcassonne du Nord)などと呼ばれることもあるそうです。確かにこの街に到着する直前、遠くから立派な城壁に囲まれて小高い丘の上に佇む街並みを見ることができました。
ちなみにこの城壁はかのヴォーバンが設計したもの。19世紀になってシタデル拡張の際、強化され、普仏戦争時にプロイセン軍からの占領を逃れることができたそうです。この城壁から街並みその周りを見渡しますと、この街の城郭都市感がよくわかります。
街の大聖堂も立派でした。
こちらの大聖堂は「サン・マンメ大聖堂」という名前です。ファサードが作られたのは1768年、設計はパリの建築家クロード・ルイ・ダヴィリエということです。下に英語でも解説書いてありますが、フランス語のものの3分の1くらいしか情報がないです。フランス語のほうだとスポンサーのことやファサードについてのより詳しい説明(柱の種類、中央部分、その両脇部分の柱についての説明、かつてフランス王国軍の紋章があったがフランス革命で削られてしまったことなど)がかかれています。
外側には教会の回廊がむき出しになっていました。
夕食はホテル内のレストランで。値段も安いせいかグレードも普通、大したものではありませんでしたが、久しぶりの現地での食事を満喫。
ワインも安くて美味しかったです。こんな陶器のピッチャーで。現地っぽくてとてもいい。
ところで「ラングル」という街はフロマージュでも有名です。有名なAOCチーズ「ラングル」はまさにこの街の名産品です。ウォッシュタイプのチーズで人気も高いので、高級スーパーやデパートに限られるとはいえ、日本でも買うことができます。せっかくなので食後にフロマージュを頼んでみました。プレート一番下(手前側)がラングルになります。美味しかったです。
到着初日で疲れていたのでこの日は夕食後に軽くシャワーを浴びて熟睡。翌日朝も朝食後軽く街を散策。そしてクルマに乗り、スイスを目指しました。