夏に大きな演奏会が終わったこともあってこの秋はどちらかと言えば自分が所属している団体はオフシーズン。そんなわけで久しぶりにゆっくりと音楽を聞きに行く時間も増えてつつありました。
そんなこともあって、先々週末、そして先週末は、twitterを通して知り合った友人が所属しているアマオケの演奏会に行ってきました。アマオケの演奏会に行くのって久しぶりかも。
先々週は「オーケストラ・ニッポニカ」さん、そして先週は「鎌倉交響楽団」さん、こちらの2つの演奏会を聞きに行きました。
正直音楽ネタ苦手なんですよね。大した知識も無いし文才も無いので…。それにそもそも演奏の上手い下手とか技術的なことを偉そうに語るのは苦手というかあんまりすきじゃないんです。でもせっかくご招待いただいたのでせめてものお礼に聴きに行ったという記録は残しておこうかと思います。でもきっと面白くない日記になると思います(笑)
「オーケストラ・ニッポニカ」さん
Webサイトはこちら:http://www.nipponica.jp/index.htm
まずは団のご紹介を。パンフレットの文章を引用させて頂きます。
2002年9月設立。日本を代表する作曲家であり、かつその域にとどまらず多様な音楽的、社会的活動を実践して現代の日本音楽会に多大な功績を残した故・芥川也寸志(1925-1989)の志を継ぐべく誕生したオーケストラ。日本人の交響作品を積極的に演奏していくこと、内外の埋もれた作品に光を当てて紹介していくこと、さまざまな国(特にアジア)・分野において幅広く交流していくことなどを活動の柱としている。
なるほど。要するに「これぞニッポンのオケ!」ってことでしょうか。
そんな明確なコンセプトに基づいているのでしょう、今回のプログラムは以下のとおり。
2011年10月30日(日)14:30開演 紀尾井ホール
山田和男
- 大管絃楽の為の小交響詩「若者のうたへる歌」(1937)
- 交響組曲「呪縛」(1940)*
- もう直き春になるだらう(1938)城左門詩*
- 日本の歌(1944/1959) 深尾須磨子詩*
- おほむたから 作品20(1944)
- 大管絃楽の為の交響的「木曾」 作品12(1939)
ソプラノ 山田英津子*
指揮 田中良和
管弦楽 オーケストラ・ニッポニカ
山田一雄、お名前はなんとなく聞いたことあるような気がしますが、ごめんなさい、曲全部知らなかったです。でも逆に一切先入観なく聴けるのでかえっていいかもしれない。
(追記)
実はニッポニカさんのサイトを見ると「山田一雄」「山田和男」と併記されていので、変換ミス・誤植ではないかとご招待してくださった事務局さんにご連絡したのですが、実はこれがただしいのです!というご回答をいただきました。頂いたDMをそのまま引用で恐縮ですが、
”山田先生は和男が本名。数回の改名をして、指揮者では一雄で活動した期間が長かったのでした。山田一雄没後20年とした、ここあたりの作曲家と指揮者の二面性と言いますか、歴史的なところを汲み取っていただきたく思います。”
ということなのだそうです。ご教示いただきありがとうございました!
さて、そんな初めて聴く山田一雄の音楽ですが、とにかく「おしゃれで心地よい」、このひとことに尽きる感じでした。
日本のよさとは何か、と問われた時ってとりあえず京都なんかを思い出して、四季折々の景色の変化、とかそういうイメージあるじゃないですか?しかもその変化は諸外国にはない日本独特のものって。それが音楽に反映されている、西洋音楽にはない雰囲気や色を感じました。
でも、そこはオーケストラという西洋の伝統を用いた音楽であるわけですから西洋的でもある。
「おしゃれで心地よい」ってのはそうした背景があるのかと思います。
それから、オケがめっちゃくちゃうまい! いやアマオケとは思えませんでした。そうそう、こちらのオケは演奏会のLive録音をCDにしてたりするんです。普通にAmazonとかで買えるんです。
芥川也寸志:ヒロシマのオルフェ、音楽と舞 による映像絵巻「月」
芥川也寸志 オーケストラ・ニッポニカ 本名徹次 黒田博 腰越満美 加賀ひとみ 吉田伸昭 CHOR JUNE すみだ少年少女合唱団 オルフェ合唱団
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すごいなあ。
なんかアマチュアオケとは思えないですね。そういえばパンフ見てみると、スポンサーだったり協賛団体とかが結構すごいことになってる気がします。ある意味こうした団体はプロアマ通してそう無いですからね。協賛得られるのも理解できます。
そんなわけで、また新しい楽しみが増えたなあとしみじみ思いながら最後まで素敵な音楽を堪能させて頂きました。団員の皆様、ご招待くださいましたYさん、ありがとうございました。
「鎌倉交響楽団」さん
続いては鎌響さん。名前の通り鎌倉にあるオーケストラです。
Webサイトはこちら:http://homepage2.nifty.com/kso/
ニッポニカさんとはうってかわって創立シてから40年という歴史のあるアマチュアの市民オーケストラです。さすがは古都鎌倉って感じですね。
こちらもtwitterで募ったオーケストラ(いわゆる粒オケというやつです)でご一緒に演奏させていただいた数名の方が所属しておられるということで、お伺いすることにしました。まあ個人的にいろいろ思い入れのある街ですし、ここ大好きですからねー。
まあ会場は大船にあるのでちょっとあれーって感じでしたが(笑)
で、演奏家行くぞーってツイートしたら、なんかあれよあれよというまにホットケーキ食べに行くことになりました。「イワタ珈琲」というところで、結構有名なところのようです。
すっごいボリューム、そしてとってもおいしかった!あと珈琲もいろんな種類があって面白かったです。例えばマシュマロ入りのものとか。(これ、自分は頼んでいませんが…)
ということで、すばらしい喫茶を満喫していざ演奏会会場の「鎌倉芸術館」へ。
※写真はhttp://kamakura-arts.jp/institution/index.htmlより引用
すっごい綺麗なホールでした。こんなところで演奏できるなんて羨ましいです。
おっと、この日のプログラムは以下のとおり。
日時 2011年11月5日(土)13時開場 14時開演
13:30よりプレコンサート
場所 鎌倉芸術館 大ホール
指揮: 三原明人
Fl独奏 小出信也、Hp独奏 杉山敦子
曲目:
- リスト 交響詩「前奏曲」
- モーツアルト「フルートとハープのための協奏曲 ハ長調」
- ソリストによるアンコール グルック 精霊の踊り
- プロコフィエフ「交響曲第5番 変ロ長調」
こちらはニッポニカさんとうってかわってすべて知っている曲
目的はもちろんプロコですよ、プロコ。昔はよく聴きに行っていましたね。5番大好きです。モーツァルトも楽しみでした。ハープのソリストさん、実はうちのオケでもこないだおせわになったっけな。
さてさて、あれよあれよというまに演奏会が始まりました。ぱぱっと見た感想としては、やはり歴史があるのでしょうね。年齢層は少々高めな印象。大人の落ち着いた雰囲気はありました。演奏もそうでしたね。
もちろんこうした特徴は一朝一夕でもありまして、ちょっと演奏自体も落ち着きすぎてるかなあと。でもみなさんよく練習されてるなあ、そしてお互いのことよく知ってるなあって空気は伝わってきた気がしました。
うまく言えないのですが、オケって長く続けることが大事なんですよね。上手な人がいきなり集まってもアンサンブルになりませんからね。意外と単発のオケって個々が上手だったりしても聞き苦しいってこともありますし。
プロコやったことないですが、相当難曲じゃないですか。体力的にも精神的にもすっごい消耗すると思うんですよね。それでも聴かせられるところまで持ってきているわけですから、やっぱりすごいと思います。
ただ、プロコ、もうちょっとアツさが欲しかったなあ(笑) 某リトルみたいなところもあってもよかったかも。(まあリトルには逆に大人の落ち着きがほしい気がする。)
ちょっと失敗したのは、前の方に座り過ぎちゃったってことですかね。ついつい某Vaさんを見るためにみんなでこぞって前の方に座ってしまったのは良くなかったです。しかもまえすぎてよく見えませんでしたからね…。
ということで、あっという間の2時間でした。団員の皆様、大変お疲れ様でした。そしてこれまたご招待してくださったTさん、ありがとうございました。
ええ、やはりグダグダになってしまいましたね。本当につまらなくてすみません。音楽日記は苦手なのです。
でも、最初にも書いたとおり、感謝の気持ちとして記録には残しておこうと思って書いてみました。長文乱筆失礼致しました。
今後も数団体の演奏会に伺うつもりです。とっても楽しみです。
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