訪問日時:2015年5月8日
最後の宿泊地は首都ラバト。都会の雰囲気。
政治の中心、首都ラバトへ
ヴォルビリス遺跡を出発、一旦2日前に訪れたメクネスの街へ戻ります。さらに街中を通過し、街の南から高速道路に、そして西へと向かいます。2時間ほどで首都ラバトへ。さすがに首都だけあり、モロッコのどのエリアよりも道路が立派です。
そして、街中にはたくさんの警察官や軍人がいました。首都だからなのか、はたまたIS関連で警備が強化されている影響なのか。
そして、ラバト市内へ。
期待はずれ!?考古学博物館
はじめに我々は市内にある「考古学博物館」を目指しました。道路は広く、路上駐車スペースも多くありそうでしたので、駐車には困らなさそうでした。ただ、肝心の博物館らしきものが見当たりません。クルマでうろうろしていたら、左折禁止のところを左折してしまったらしく、警察官に止められてしまうも、よくわからない理由で見逃してもらえました。ちょうど考古学博物館があるあたりは、王宮が近いので非常に警察や軍人が多かったです。
結局、よくわからないのでガイドブックやGoogleマップが示す博物館の近くに路駐、歩いて探すことにしました。
そして、遂に発見。簡単に見つからない理由はわかりました。メインストリートにはない、さらに2階建ての小さな建物だからでした。
入場料はいくらか忘れてしまいましたが、そこそこ取られた気がします。にも関わらず見どころはほとんどないという非常に残念な博物館…。直前に訪れたヴォルビリス遺跡があまりにも素晴らしかったので、とってもがっかりしました。訪れる観光客も殆どいない感じでした。それも納得できます。
ムハンマド5世の霊廟とハッサンの塔
再びクルマに乗り、次は河口付近にある「ムハンマド5世の霊廟」へ向かいました。ここは広場前に路駐することができましたが、非常に込み入っており駐車は苦労すると思われます。我々は運がよくたまたま霊廟前についた時、ちょうど出るクルマに遭遇し、そのスペースに難なく入れることができました。ここも係員がいて出発時にお金を支払うタイプの路駐。
霊廟のある広場への入口を守る騎兵隊さんは、観光客向けなのでしょうか。
この霊廟の広場には入ることができましたが、霊廟内はどうやら入れないようでした。時間帯が悪かったのせいなのか、あるいは金曜日だっからか。ということで外からの鑑賞しかできませんでした。
ところでムハンマド5世ってどんな人?そういえば、モロッコの空の玄関口であるカサブランカの空港も「ムハンマド5世空港」という名前がついているくらい。[highlight]このムハンマド5世、フランスからモロッコ独立を勝ち取った時の国王[/highlight]だったんですね。それで現代のモロッコでは英雄とされているというわけです。
そして、同じ霊廟のある敷地にあるもう一つのシンボルが「ハッサンの塔」。しかし、ここは工事中のようで、四方を網(フェンス?)で囲まれていて、塔の外見すら見ることができませんでした。ちょっとついてなかったかも。
メディナへ、最後のホテルにチェックイン
首都ラバトはこれといって見どころは多くありません。霊廟のあるエリア、そして後はメディナ周辺くらい。我々のこの旅最後の宿は、このラバトのメディナ内に取りました。霊廟のあるエリアから移動。メディナ脇へと近づくと、首都に暮らす市民たちでごった返していました。タクシーにバスなど、よく見かけるイスラム圏の喧騒が漂っていました。やはり首都だけあり、活気があるなあと思いました。
我々はメディナ南東方向からメディナ城壁に着き、そこから城壁に沿って時計回りにぐるっと周り、メディナの北側の城壁側のあたりにクルマを停め、そこから歩いてメディナ内の予約しておいたホテルへと向かいました。
ホテルはメディナ内、やや北側にある比較的新しいリヤドタイプのホテル。マラケシュやフェズのような典型的なタイプではなく、普通のホテルをリヤド風にアレンジしなおした感じでした。部屋は普通のホテルと同じでした。
チェックインを済まし、少々ホテルでくつろいでから、メディナ内を散歩。これまでよく見てきたようなタイプでしたが、観光客は少なく、地元の人が利用する商店街的な雰囲気がありました。
そして、メディナを出て、ラバトの東を流れるブーレグレグ川に沿った広場を散歩。
スペースも広く過ごしやすい一角。どうやら市民の憩いの場のようです。観光客もよく見かけました。
多くの人びとで賑わっていました。ここに停泊している船はどうやらレストランのようです。
続いては、メディナの北東にあるウダイヤのカスバとその付近の街中へと向かいました。
中には博物館らしきものがあったようですが、閉館ギリギリだったようなので行くのは諦めました。
そして、このカスバの裏側には、何故か白と青で彩られた街がありました。今回は行きませんが、モロッコでも人気の観光地シャウエン的な雰囲気です。
ラバト観光はこんなところでしょうか。正直なところ、見どころは少なかったです。
ガッカリだった夕食
さて、街中を散歩したのは、夕食のためのレストランを探すという目的でもありました。正直なところ、タジンやクスクスのようなモロッコ料理には飽きつつあったので、前日のようにまたフレンチ的なもの、要するにモロッコ料理以外のレストランを探すつもりでした。しかし、なかなかお目当てのところが見つかりません。
結局、ワインやビールが飲める場所を見つけて入ったのですが、雰囲気もイマイチ、なんだかバブル臭のする建物、かつ食事自体はそんなに悪いわけではなかったのですが、特段美味しくもない。そして何と言っても店員があまりやる気のない感じのレストランで、非常に残念な選択となってしまいました。
ワインは悪くはなかったですが…。
この日はお昼は取らず、車内でお菓子を食べた程度だったので、夕食は少し早めに取りました。夕暮れ前には食べ終えたと思います。そして、徒歩でメディナ内のホテルへ。翌日はいよいよ帰国です。
カサブランカへ、空港へ、レンタカーを無事返却し帰国の途へ
夕食後は、翌日帰国のための荷造りを行い、シャワーを浴びて早めの就寝でした。目覚めは快適。いろいろと残念なラバトでしたが、ホテルの雰囲気はとてもよかったです。朝食も美味しくいただけました。
ホテルをチェックアウト、クルマへと戻り、いつもの様に突如ひょいひょいと現れた路駐監視の係員に20DHほど支払い、高速道路経由でカサブランカへ。そしてカサブランカから30分ほど南下して、約10日ぶりのムハンマド5世空港へと戻ってきました。クルマに関するトラブルは一切なく、故障もなかったため、返却は極めてスムーズでした。なお、ガソリンについては空返しなので、直前に満タンにする必要もなかったです。4分の1くらい燃料が残っていました。
飛行機のチェックインも順調。噂では時間がかかると聞いていた出国手続きもスムーズ。あとは空港でゆっくりおみやげを買ったりして過ごし、特段遅延することもなくカサブランカを出発。そしてイスタンブールを経由して、予定通りさらに翌日の日曜日に無事成田に戻ってきました。
これにてイスラエルから始まったモロッコ旅行は幕を閉じました。体調面で何度かピンチになったものの、事故や盗難には一切巻き込まれない極めて順調な旅だったと思います。モロッコ、まだ更に北側のスペイン対岸エリアには行くことができなかったので、別の機会にまた訪れる予定です。(2015イスラエル&モロッコ旅行完)