訪問日時:2017年4月22日、午後7時頃、1泊
まだ到着したばかりの日なのにはやくもこの旅通算5箇所目のスペインの最も美しい村。スペイン西部のフランシア山岳地帯には数多くの歴史ある美しい村が点在しているので、移動距離自体は、空港からこの地域までの距離さえ除けば、移動距離自体はそう多くはありません。 とはいえ、流石に5箇所目となるといくらスペイン西部の経度が西経であったとしても、日が暮れてきます。
5箇所目の村、今回ご紹介する「Ciudad Rodrigo(シウダッド・ロドリーゴ)」、この旅初日はこの村に泊まることにしました。ホテルは日本から事前に予約済み。
サラマンカ県にある古い城郭都市で、都であるサラマンカからは80キロくらいのところに位置しています。またポルトガルとの国境までも数キロ程度なので、交通の要所として栄え、そのため数々の争いの場にもなったという歴史を持っています。
シウダッド・ロドリーゴはこのあたりでは比較的大きな街、えっ?街なの?、実はスペインの最も美しい村に選ばれているのは、ご覧の城壁に囲まれた中の旧市街地区のようです。
ホテルは旧市街の中。この旧市街内にはクルマでも入ることができるのですが、残念ながら大きめな駐車場はなく、また路上駐車もできなかったので、再び城壁を出て、城壁すぐ外側に広がっていたスペースに駐車しました。
そこから必要な荷物だけを持って徒歩で再び城壁内へ。ホテルは僕が停めた側の城壁の門から徒歩10秒くらいのところにありました。
片言の英語しか通じないホテルでしたが、問題なくチェックイン。 この街はローマ時代から要塞として存在しているようです。そして、スペインがイスラム教徒に占領されていた時代、ここはベルベル人の占領されそして破壊されたようです。
しかし、レコンキスタが真っ盛りの世紀、アルフォンソ世時代に活躍したロドリーゴ伯爵の活躍でこの街を取り戻したとのことです。街の名前の由来はこの伯爵にあるようです。 宗教的なモニュメントが造られたのは15世紀から16世紀にかけて。現在の街はおそらくこの時代の頃に由来すると考えてよいでしょう。サンタマリア大聖堂、マヨール広場などが主な見どころです。
その他街中には小さな教会が点在しています。
カテドラルは、美しい村の規模にしてはとても立派なものでした。それだけ昔から由緒ある街だった言うことでしょう。
中には入れませんでした。翌日の10時以降まで待たねばなりませんが、そこまで待つ気はないです。スペイン、教会の観光は難しい。スペイン以外の国なら年中無休で朝早くから開いていること多いですが。
旧市街を取り囲む城壁はおそらく再建・修復を繰り返してきたと思われますが、いまもなお健在です。
いずれにしてもこの街は、ローマ時代からレコンキスタ、そしてナポレオン占領時代、そしてスペイン独立戦争などを経ても、その景観を維持し続けてきました。そのため、1944年にはスペインの重要文化財に選定、そして21世紀の最近になってスペインの最も美しい村にも選定されたというわけです。
このあとさらに一休みしてからレストラン(※このあたりのエリアだと20時30分からが普通)へ行こうと思ったのですが、旅初日から頑張りすぎたせいもあり、力尽きてしまいました。幸い3つめの村でハモン・イベリコをがっつり食べていたので、さほど空腹でもなく、爆睡することができました。あ、一応寝る前にシャワーは浴びておきました。
せっかくガストロノミー(地元の名物料理)もいろいろありそうだったのですが、とにかく到着初日ということもあって疲れていたため力尽き、全く食事を満喫できませんでした。
その他、普通に街を歩くだけでも面白そうでしたが、その時間もあまりありませんでした。というわけで、もう一度訪れたい村の一つとなってしまいました。
さて翌日です。疲れていたこともありその前の日は熟睡、さらに前夜にお酒を飲まなかったこともよく眠れた要因になったと思います。一気に疲れたが取れた感じでした。
おもったよりも朝の冷え込みはありませんでした。昨年のアラゴンは最低気温が3度くらいまで落ち込む寒さでしたが、今年行くエリアはそこまでは寒くないようです。
次の日はポルトガルへ、しかし、宿泊先は再びスペインに戻り、ここから北に離れた村、もちろんスペインの最も美しい村に選ばれているところに泊まりました。現地予約でした。次回はその村のご紹介となります。
(続く)