フランスで人気急上昇の出前サービス「Deliveroo」

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出所:Takeaway Delivery from Premium Restaurants near you – Deliveroo

しばらく投稿ネタが手持ち無沙汰ですので、引き続きフランス語サイトで気になったニュースを簡単にご紹介。今回はフランスの日刊紙「L’Express」で気になった記事をピックアップ。

イギリス発のウェブ出前会社

自転車で有名レストランの料理を配達するというサービスを展開している出前サービス「Deliveroo」がフランスで驚異的な大人気だそうです。この一年で注文量が6.5倍にも増えたみたいです。

このdeliveroo はイギリスを拠点とする会社で、いわゆる有名レストランなどの料理を自宅まで出前してくれるサービスを展開しています。料金もリーズナブル、30分くらい配達してくれるのが売りなのだとか。現在ではオランダ、フランス、ベルギー、ドイツなどのヨーロッパ諸国やドバイ、シンガポール、オーストラリアなどでも進出しているようです。

ウェブサイトを見ているだけでとてもお腹が空いてきそうです。お寿司もあるようですね。やはり出前の定番なのか。(以下はフランス版)

Deliverooのサイト(フランス)より:https://deliveroo.fr/fr/

旅行中にホテルとかに泊まってても使えるのかなー?もし今度フランス行ったときには、勉強がてら(単なるネタ収集?)試してみたいと思います。

L’Expressでの配達員インタビュー内容

さて今回の投稿の元ネタとなる投稿には、deliverooで実際に働く配達員のインタビューが掲載されていました。

それによると、あるベテランの配達員で週80時間働いて月4,000ユーロ以上も稼いだ人もいるのだとか。もっとも朝11時から夜中まで働いたからのようですが。この方は、ここだと働いている感覚が、従来のアルバイトのような雇われ人というよりも、ややオーバーですが、独立して働いている起業家みたいな感覚で働けるところが気に入っているのだということです。

利用者側ももちろんのこと、従業員、配達員側もスマホアプリを使って効率的にスケジュール管理が、できる仕組みを作っていて、これが自分のペースに合わせて自由に働くことができるプラットフォームを提供しているのでしょう。

この方は極端ですが、別の従業員は19歳のフリーターさんは、アルバイトとしてこのDeliveroo で働いているということです。レストランやお店などでの従来のアルバイトは性に合わなったとこ。しかし、彼は自転車に乗るのが好きなので、運動しながら働けるというこの仕事がとても気に入ったみたいです。

では実際にどんな感じで運んでいるのか。以下は、L’Expressからの引用写真ですが、こんな感じみたいです。でもこんな運び方だとどう考えても料理はぐちゃぐちゃになってしまう気もしますが…。どうなんでしょうね。

Un employé de la plateforme de livraison de repas Deliveroo à Camden Town, dans le nord de Londres, le 17 novembre 2016. En France, l'application cartonne. Elle est plébiscitée par les restaurateurs et les livreurs. afp.com/DANIEL LEAL-OLIVAS

出所: “Avec Deliveroo, j'ai gagné 4000 euros par mois pour 80 heures par semaine" – L'Express L'Expansion

今回のインタビューでは従業員側の意見しかありませんでしたが、その需要の拡大を考慮すると、今のところ、利用者側も満足しているようですね。

日本にも進出するのか

さてDeliverooですが、日本への進出はあるのか。しかし、日本における出前関連はすでに激戦。従来の出前サービス、ピザの宅配に加え、最近ではUberEATSなどもあります。

UberEATSのサイトはこちら:https://www.ubereats.com/tokyo/

そういえば出前館などもありました。

ヨーロッパではUberEATSよりもこちらが流行ったのは、そもそもDeliverooが先行したからでしょうし、さらにはUberは保守的なヨーロッパではあまり歓迎されていないからだと思われます。

しかし、スマホ等で気軽に注文ができるし支払いも当然ながらカード決済なので、日本の従来の出前よりもずっと楽かもしれません。すでに配達ピザではこういったウェブ化は進んでいますけどね。

もっとも日本の場合は利用者も保守的だったりするので難しい面もあるでしょう。例えばちょっと料理が崩れただけで文句言う人は多そうです。前述しましたが、記事の写真を見た限りではちょっと日本人にとっては乱暴な運び方をしているようにも感じ取れてしまいます。

外国人の場合はこの辺がゆるそうなところも、こうしたDeliverooのようなビジネスが発達する理由につながっているような気もします。

ちなみに、最近は知り合いのお店などでも時折見かけるのですが、店舗を構え、構えるだけでなく、ケータリングなどにも積極的に進出してビジネスの幅を広げているレストラン、料理人の方も多いようです。もし機会があったらこういったビジネスにどの程度関心があるのか聞いてみたいものです。

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