iOS5.0.1のアップデート
最近のクラウドの話題といえば、iOS5.0.1のアップデートでしょうか。
こちらがリリースされた翌日(といってアメリカ時間なので日本時間の深夜)の朝、枕元にあるiPhoneが異様に熱くてびっくりしたんです。
iPhoneを見てみると、
という表示が立ち上がっていました。
あらためてよく見ると、設定アイコンでは見たこともない右上の?
iOS5.0.1からは、はじめてPCに接続せずにアップデートされるようになりました。しかも、アップデートデータはすでに定期的なiCloudへのバックアップ作業時にダウンロードされていたみたいなんです。
iPhoneが異様に熱くなっていた原因は、はじめはiOS5カラ始まったiCloudへの自動バックアップ中(自分の場合は深夜の1:50前後)になにかトラブルがあったんだろうと思いましたが、実はこのことが関係していたのかもしれません。
ということで早速更新! といきたいところですが、更新のお知らせを受けたのは平日ということもあり更新は家に帰ってからのほうがいいのかなあと思いました。
しかし、twitterを見ている限りでは10分程度で終わるとのことでしたので、PocketWIFi経由でその日の通勤中に歩きながらやってみることに。
確かに問題なく、みなさんがおっしゃるとおり10分程度でアップデートは終了。会社に到着する前に余裕で終わっていました。いつも遅刻覚悟でPCで更新していましたので、それから思うとほんとうにすばらしいことですよね!
あらためて「クラウド」を理解するのにオススメの一冊
突然ですが、本の紹介など。
クラウドは、仕事以外ではいまや当たり前のように生活の一部、いや場合によってはその大部分を閉めるようになってきた概念でもあります。
「クラウドコンピューティング」という言葉が聞かれるようになったのは、自分の記憶では2008年くらいからだと思います。丸善なんかのコンピューター書籍コーナーに特集スペースが組まれ始めたのも2008年の秋から2009年の冬位だったと思います。ちょうど3年前でしょうか。
そんなときに出会った本がこちらでした。
クラウド・コンピューティング ウェブ2.0の先にくるもの (朝日新書)
西田 宗千佳
朝日新聞出版 2009-01-13
売り上げランキング : 188245
この本を読んでEvernoteを始めましたし、さらにはiPhoneを購入したまでに至ったといっても過言ではありません。
発売されてからまもなく3年がたとうとしていますが、クラウドのポイントを見事に説明している名著だと思います。
この頃の自分は、ちょうどテレビも壊れ、新聞も止めて、完全にネット中心の生活に移行しようとしていた時でもありましたから、本当に絶妙のタイミングでクラウドの本質を知ることができたのは幸運だったと思います。
クラウドという用語は、最近でこそあちこちのメディアであたりまえのように使われるようになり親しみある用語になったわけですが、その本質的な意味合いについては実はよくわからなくなっている気がします。
少し前の本ではありますが、今一度クラウドとはなにかを知るにはオススメの一冊です。
スマートフォンの威力とは
さてさて、クラウド時代には欠かせないスマートフォンですが、そのよさとはなにか。主に「バックアップ」「OSの進化」ではないかと思います。
- 「バックアップ」:iPhoneを壊したり紛失したり、あるいは新機種に変えたりした場合にその威力を実感。
- 「OSの進化」:マルチタスク化、写真機能の進化など初期からは大幅に進化していることを実感。
これらを実感し理解しないとスマートフォンも宝の持ち腐れのような気もします。言いすぎかな…。
そしてまさにここに掲げた項目こそクラウドの本質だということを教えてくれたのが上記でご紹介した本だったんです。
自然にクラウドという概念に接することができ、スムーズにiPhoneに移行できたのも、この本のおかげだと思っています。
あらためてiOS5を考えてみる
はなしをiOS5に戻します。その最大の特徴の一つであるiCloudについて、あらためてどういう意義を持つのか考えてみました。
上記で掲げた威力という視点ではこのような感じでしょうか。
- 「バックアップ」:そのデータは今まではPCにあるiTunesだったが、iOS5以降はiCloud上に。
- 「OSの進化」:各端末OSの最新情報がiCloud上に記憶されているため、随時同期時に確認、自動的に更新情報を通知。そしてワイヤレスで更新が可能に。
iCloudがリリースされたときって、正直今更クラウドってのもねえと思ったのは事実ですが、今回ワイヤレスでのOSアップデートを経験して、実はiCloudってスマートフォンの本質を見事に突いたクラウドなんだなあと思いました。
iPhoneでのクラウドというのは、別にiOS5に始まったわけではないことは言うまでもありません。しかし、iOS5登場の前は、それぞれのアプリごとのクラウドといえるでしょう。
そう考えると、iCloudってやっぱり一味違ったんだなと思うわけです。
これからPCはどうなっていくのだろうか
ということで、これでますますPCが、特にハイスペックなPCは必要がない、あったとしてもクラウド化されているのでアプリはほぼブラウザでの利用で十分になってくるのでは?、などという話がさらに活発化するのかもしれません。
しかし、やはりそうはいってもPCってゼッタイ必要。そもそも映像や画像系などは、PCでないと取り扱うことができませんし。
特にこの1年でデスクトップやノートをすべてMacにしたときに、あらためてローカル環境でのMacクライアントソフトが使いやすさを実感したわけですからなおさらです。
ということで、なんでもクラウドやスマートフォンというわけにはいかないんですよね。
だからこそローカル端末をより有効利用できるための「なにか」がまだまだあるんじゃないかと思えるんです。
個人的には次にAppleに期待することは、スマートフォン&クラウド時代における「PC=ローカル端末」の新しい活用方法についてのブレイクスルー。
自分でも使いながらいろいろと考えているのですが、そこはハードにOSに絶大なる競争力を持つAppleさんに素晴らしい世界観の想像をお願いしたい所でもあります。
なによりもAppleさんにとっても、Mac自体の売上を伸ばすためにも避けて通れないことですからね、きっと何かを考えているに違いない(笑)
今後の進化、大いに期待です。