金沢マラソンに出場してきました:第一回「前日編」

kanazawa marathon 2015
kanazawa marathon 2015running

11月15日に金沢マラソンに出場してきました。自身6回目のフルマラソン。前日から翌日まで金沢を満喫。数回に分けてレポート。

おさらい:出場権付きツアーでの申し込み

今回はじめて開催される金沢マラソン。この大会も他の多くの大会同様抽選なのですが、僕は3月に地元の旅行会社とタイアップした[highlight]「出場権付きツアー」[/highlight] で申し込むことにしました。

金沢マラソン2015、出場権付きツアー申し込んでみた | my lifelog yuu-koma.jp https://www.yuu-koma.jp/?p=9391

ただし、このツアーにすると、日曜日も金沢に宿泊しなければなりません。しかしレース後はシャワーを浴びてゆっくりしたいですし、翌日も会社をお休みしたいので、無問題です。1泊一人15,000円と少々高めのホテルですが、無駄に抽選結果に右往左往されることもないため、今回は確実性を取りました。やはり第一回大会は狙いたいものです。

事前調整:正直あまりできていませんでした

金沢マラソンのよいところは、なんといっても[highlight]制限時間が7時間[/highlight]であること。これは東京マラソン並に緩いです。私のような意識の低いランナーには最適です。さらに、コースのアップダウン図を見ると、前半12km手前の数kmのみ上り、それ以外は基本平坦もしくは下りという絶好のレイアウト。

コースも金沢の中心の良いとこどりな感じがしてとてもよい感じです。

しかし、こうしたレース自体の「緩さ」に甘えてか、実は今回あまり練習できていませんでした。本番前に2回も海外旅行に行ったりもしましたからね(笑)。そういえばこのブログでも旅行記ばかりでランニング・マラソン関係の記事がなかったですね…。ということで、これまでの経験から大丈夫だとは思ってはいましたが、少々不安な気持ちで本番に臨みました。

初開催:いろいろ遅い?

書類が届くのはギリギリ1ヶ月前。まあこれはどの大会でも同じでしょうか。しかし、旅行会社の手配がなんとなく遅いというか混乱している感じを受けました。書類が沢山来る割にはなんだかまとまっていないんですよね。いったいどれをどう見て良いのやら…。とはいえ、こちらとしては最低、出場権と宿泊場所さえ確保できてさえいれば安心です。

北陸新幹線が激混み

もう一つ油断していたことが。それは金沢までの交通手段。数日前に新幹線のチケットを購入すれば大丈夫だろうと思っていましたが、考えが甘かったです。3日前くらいに切符の手配をしたのですが、午前の電車であいていたのは10時のかがやきのみでした。しかし、幸いな事にこの電車は13時ジャスト到着なので、旅行会社に指定された前日のコース下見ツアー参加のための集合時間13:45には間に合いそうです。

それにしても北陸新幹線の人気にはびっくり。もし北陸金沢方面へ行かれる方、はやめの手配必須なのですね。

さて、この北陸新幹線ですが、なんだか東海道新幹線よりも狭いせいなのか、なんだか落ち着きません。もっとも僕は最近の新幹線はいろいろとキライでしてね。というかJR自体に不信感を持っています。実は飛行機で良い便はないかと探しては見たのですが、利便性に負けて新幹線にすることにしました。新幹線、はっきり言いまして「人がうるさい」んですよね。いや飛行機だって、という意見もありそうですが、うるさいのはジェット音であって人の騒ぐ声ではありません。宴会を始めるおっさんたち、騒ぐ子供にそれを注意しない親たち…、なんだかはっきり言いましてリテラシーが低いと最近強く思います。

今回いろいろと油断して準備が遅くなってしまいましたが、次回以降はたとえ小松空港経由で遠いとはいえども、金沢へ行くときは飛行機にしたいと思いました。

雨の中の下見ツアー

新幹線は、日本海側の強風の関係で10分ほど到着が遅れはしましたが無事に金沢に到着。当初は、もう少し早く行って、金沢駅で軽く何かを食べ、受付をサクッと済ませてから、下見ツアーに向かおうとしましたが、残念ながらその時間はなさそうなので、西口にあったパン屋で焼きたてのパンを立ち食いすることしかできませんでした。

軽い食事の後、指定されたバスのりばへ向かいました。団体バスの発着所です。たくさんの観光バスが停まっていましたが、ちょっとキャパが小さめ。そのせいもあるのでしょう、いろんなツアー客がごった返していて大混雑状態。集合時間の13:45には十分間に合ったものの、出発時間の14時になってもまったく僕の指定された6号車が来る気配なし。やはり初めての試みということで、大混乱していた模様。結局、15分遅れでスタート。

さて、コース下見ツアーをガイドしてくださるのは地元のボランティアの方。御歳80歳とは思えないくらい見た目が若くて元気な年配の方でした。ランニング、マラソン好きでご自身も走られるそうです。大渋滞の中、まったりとした感じでコースとその周辺にまつわるお話をしてくださいました。

そんなガイドをききつつ、事前に旅行会社からいただいたコースガイド図とともにコースを眺め、明日走る姿を想像していました。

この辺りはスタート地点の「しいのき迎賓館」付近です。雨が結構降ってて暗いです。

スタートまもなくの地点兼六園。

金沢の繁華街片町。5km付近です。

 

残念ながら雨の中の下見、さらに暗い中での下見になってしまい、外が少々見えづらかったりはしたものの、土地勘がない人にとっては、事前の走るシミュレーションができるのはありがたいものです。

大渋滞&大幅な遅れ:途中で下見中断を交渉

それにしても、金沢市内は大渋滞は想像以上。ビッグなイベントを控えているせいでしょうか。この街って一度信号が変わると結構長い時間青信号が続くみたいで、かえってそれが渋滞を悪化させているようにも感じられました。

ということで、当初この下見ツアーは2時間30分の予定でしたが、そもそも開始が遅れただけでなく、その後の予定も思ったように消化できず、その結果、とうに日が暮れた17時過ぎても30km地点あたりまでしかたどり着くことができません。まだ、ここからコースは一旦駅に戻り、さらに10km弱離れた陸上競技場がゴール。ということで駅から競技場までは距離があります。

ということで、こんな渋滞が続く中の下見では一体何時に駅まで戻ってこれるかわかりませんでした。19時を過ぎてしまうかもしれません。しかも到着がツアー開始ギリギリだったので、まだ受付を済ませていませんでした。20時まで受付しなければいけない。さらには、夜、知人に紹介されたお店に食事に行く予約もしています。最悪それは遅らせることはできるとはいえ、レース前日にあまり夜遅くまで行動したくないし早く寝たいのも本音。

これは非常にまずい…。受付は済んでいないし、このあといくつか予定があり、流石にこのまま渋滞で身動きできず19時、20時に解散されると非常に都合が悪い。予定が1時間2時間程度遅れるならまだしも、それ以上遅れるのは、さすがに問題だと思うので、臨機応変になんとかならないかと。

そこで、駅近くで渋滞に捕まっている時に、途中でおろしてもらえないか、わがままを承知しつつバスの運転手さんとガイドさんに交渉してみました。その結果、西口近くでおろしてくれることになりました。助かったー。

ちなみに、我々夫婦が降りようとすると、バスに乗っていた大半のお客さんも同時に降りだしました。なんだよー、やっぱりみんなそう思っていたんじゃん!

無事受付完了

そんなわけで、交渉のおかげで17時30分には駅前にてツアーから開放されました。この時間であれば、受付、買い物そして、予約していたお店への移動を含めて十分に余裕が持てます。ということで、まずは、金沢駅近くの音楽堂地下で行っていたランナー受付へと向かいました。

夕方のギリギリの時間帯だったせいか、受付会場はまったく混んでなく、非常にスムーズに受付することができました。受付方法は、よくある市民マラソン大会と同じ感じ。事前に送付されてくる書類にゼッケン番号が記されているので、その該当する番号のカウンターへ進み、ゼッケンと当日荷物を入れて預ける袋を受け取ります。

そうそう、[highlight]このランナー受付会場入口で「本人身分確認証」が必ず必要[/highlight]ですので、運転免許証などを持参するようにしてください。私このことをすっかり失念していましたが、普段からお財布に免許証を入れているので事なきを得ました。

 

さて、マラソン大会といえば記念Tシャツですが、こちらはメッセ会場での配布となっていました。メッセ会場といっても駅の地下のスペースにちょこっとある程度の小さなもの。その一番奥にTシャツを受け取れる場所がありました。Tシャツ引換は先ほど受付でいただいたゼッケンをスタッフの方に提示すればOK、あとは申込時に指定したサイズのTシャツが置いてあるテーブルに案内されるので、そこでTシャツを受け取って完了です。

その後は、メッセ会場をさっと視察。じつはここで[highlight]「ウィンドブレーカー」[/highlight]購入しようと思っていました。翌日も雨が振りそうでしたので、それを凌ぐためです。過去、東京マラソン、京都マラソンで雨に振られたことがありますが、ウィンドブレーカーがあると体が直接濡れることがなく、かつ風が吹いた時に急激に体熱を持っていかれることもないので、非常に大事なのです。大抵の大会では、スポーツメーカーがスポンサーになっているので、こうしたグッズがメッセ会場で売っています。しかし、確かにアシックスのブースでいろいろなランニンググッズが売っていましたが、なんとウィンドブレーカーはありませんでした。これは困った…。

そこで、駅前のモールへ。ここにはスポーツショップにこそありませんでしたが、アウトドアウェアの売っているお店を発見。金沢都会で助かった!そのお店でもっとも軽いウィンドブレーカーを購入しました。結構しっかり防水機能がついた立派なものです。ランニングには若干おおげさなものでしたが、ないよりずっとマシですし、使わない時は腰に巻いておけさえすれば、ゆっくり走る分にはじゃまになりそうにありません。

これで最低限のタスクは完了。一旦、これら荷物を置きにホテルへと向かいました。そういえばチェックインまだでした。

ホテルは、金沢の新市街側西口にある「ホテルマイステイズ金沢」。ここに2泊お世話になります。ビジネスホテルですが、非常に広い部屋、そして、内装も新しく便利。お風呂も浴槽があり十分な広さがありました。

この質ならばゆっくり眠れますし、完走後、ゆっくりお風呂にもつかることができそうです。すばらしい。

紹介いただいた加賀料理を満喫

ホテルで一呼吸、その後、翌日の服装のチェック、会場に持っていくものなどを準備、そして、前日の一番の楽しみ「お食事」、両親の知り合いで金沢にお住まいの方から教えていただいたお店へと向かいました。

こちらのお店です。

食べログでの評価は3.0とまあ低め。ですが、よく見ると低評価をしているのはランチ組。夜組の評価は割りと高めのようです。わかりやすいなあ、ランチ組(笑)。

さてさて、ここは駅から結構離れていた(一度行ったことがある母親曰く、駅から近いよ、とのことでしたが、やはり適当で間違っていました。よくあることです。)、そしてまだ雨が降っていたので、西口からタクシーで向かうことにしました。お店の場所は寺町というエリアにあります。当初お店は18:30から予約していましたが、下見バスツアーが遅れてしまったので、ツアー中に1時間遅らせての19:30に変更してもらうように電話をしておきました。

結局、ツアーを途中で離脱できたので、時間的余裕ができ、受付や買い物(ウィンドブレーカー)も卒なくこなすことができ、予約時間より少々早いお店に到着。

さてこの日のメニューですが、事前に予算(お食事とお酒含めて1万円くらい)を伝えておいたので、その予算に従って料理が順に出てくるスタイルでした。いちいちメニューを選ばなくてもよいのでかえってよかったです。というかまあそういうお店だということです。基本的には懐石料理。

11月7日からカニ漁が解禁されたようです。金沢のこの時期の蟹といえば「香箱ガニ」。以前、こちらでいただいたことがあるのですが、やはり本場でいただく[highlight]香箱ガニ[/highlight]はとても美味しかったです。おそらく特に良い蟹をご用意いただいたように思います。

その他のどぐろの焼き物もとても美味しかったです。北陸金沢グルメ、さすがです。

となるとやはり日本酒が欠かせません。翌日レースなのですが、やはり我慢できず…。金沢のお酒菊姫と天狗舞をいただきました。漆の器がすてきでした。

ちなみに我が家ご愛顧のご近所の某居酒屋さんには金沢のお酒がそろっていますね。僕はどちらかというと東北のお酒よりも北陸のお酒のほうが好みでしたので、とても嬉しかったです。

今まで以上に満喫した前日を過ごすことができたと思います。ホテルのベッドも寝心地がとても良さそうです。睡眠に関しては問題なさそう。21時過ぎにホテルへ戻ってきてすぐシャワーを浴びました。

翌日の天候、そして若干の飲み過ぎが懸念されますが、明日は悔いの残らないようよいレースができることを祈って眠りにつきました。(「当日編」へ続く)

タイトルとURLをコピーしました