訪問日時：2017年4月22日、午後3時頃
この旅2箇所目の村は、Candelario（カンデラリオ）から続く一般道のSA-220に沿って約1時間ほど行ったところにある村でした。このあたりはシエラ・デ・フランシアという山岳地帯と呼ばれる地帯なので、村までは山道がずっと続くと思ったのですが、意外にも道は平坦だったので、運転はとても楽でした。さらには天候も良好、快適なドライブができました。
最初の訪問地カンデラリオに到着した時は、まだ少々肌寒さを感じましたが、こちらの村に到着した時は午後3時前、とても熱くなっていました。ここからは上着を脱ぎ、Tシャツでの観光となりました。
クルマは村の中央広場のスペースに簡単に停めることが出来ました。
とても静かな街でした。しかし街には入口にカフェがある程度、特におみやげ屋さんといった観光客向けの施設はほとんど見られませんでした。 それもそのはずなのか、実は、こちらの村、まだスペインの最も美しい村に選ばれて間もないのです。昨年僕がスペインに訪れたときにはまだ美しい村に選ばれていませんでした。その証拠に、昨年現地で購入したガイドブックには載っていませんでしたからね。
新しく選ばれた村だからなのでしょうか。観光客は全くと行っていいほどいませんでした。もしかして僕だけだったかもしれません。一応村の役所っぽいところに観光案内所があるようなのですが、開いている様子は全くありません。まあスペインの最も美しい村ではよくあることです。せめて村の簡単な歴史くらいしるために、なにか地図とかパンフレットとかあったらよかったのですが…。
正直何があるのかさっぱりわかりませんが、適当に村を一通り歩いてみました。ところどころに見られる木造のテラスは、この地方独特の建築様式なのだそうです。こうした造りはフランスのアルザスなどでも見られるような気がしますが、デザイン・雰囲気はまた随分と違った感じがします。
そして、生活感を感じるというか、村のメインストリート、といっても所詮クルマが一台通る程度の広さなのですが、そこに思いっきり駐車して住民同士が語り合っていましたからね。すごくクルマの色がお洒落で村の景色と溶け込んでいて美しいのですが…。
それ以外には城郭都市を思わせるような街並みを見ることができました。
なお、レストランとかあったようですが、確かにこの村に着いた時は午後3時過ぎだったのでその時は開いていないのは当然としても、本当にここはお昼にそしてこのあと夜に開くのかさっぱりわかりませんでした。（それだけ観光客がいなかったということです。）
村の中心にはカステロがありましたが、中には入れませんでした。スペインの最も美しい村のこうした施設は入れないことが結構多い気がします。フランスやイタリアではこのあたり結構オープンなんですけどね。
ところで前述しましたが、この村がスペインの最も美しい村のひとつに選ばれたのは2017年、つまりまだ選ばれてほやほやだったようです。現地語のニュースサイトを見つけました。（スペイン語なので読んでいませんが、おそらく今年選ばれたということはあっているかと思います。）
このニュースによれば2017年に以下の13の村が新たにスペインの最も美しい村に登録されたようです。
Grazalema (Cádiz), Villanueva de Los Infantes (Ciudad Real), Miranda del Castañar (Salamanca), Capileira (Granada), Caleruega (Burgos), Fornalutx (Islas Baleares), Ujué (Navarra), Sajazarra (La Rioja), Chinchón (Madrid), Yanguas (Soria), Hita (Guadalajara), Covarrubias (Burgos) y Puebla de Sanabria (Zamora).
よく見るとこの後に訪問予定の「Chinchón (Madrid)」や「Puebla de Sanabria (Zamora)」がありますね。これらの村の新規登録により、スペインの最も美しい村の総数は57となったようです。これはコンプリートするのにまだまだ時間がかかりそうですね。
結局、ただ散歩しただけで何もせずに観光終了。それでも村の雰囲気を感じることができたのでよしとしましょう。美しい村巡りってだいたいこんな感じですからね。
もう夕方になりつつありますが、まだまだ日の高いスペイン西部、すぐ近くにまだ2つも美しい村があるので、休むことなく次へと向かいます。30分ほどで着くみたいです。
（続く）
