Navarrenx(ナヴァラン)- フランスで最も美しい村巡り2016 No.1 -★★★☆☆

フランスの最も美しい村
フランスの最も美しい村フランスの最も美しい村巡り

訪問日時:2016年5月2日 午後2時頃

この2016年のゴールデンウィークは、スペインを中心とした旅行でしたが、1日だけフレンチバスクも散策してきました。そこで、2014年に新規に追加されたフランスの最も美しい村を訪問してきたのでご報告します。

それにしても、このフォーマットで文章を書くのは実に2年半ぶりです。その前に書いたのはこちらでした。

このエル・ブールの訪問でフランスの最も美しい村訪問コンプリート!と思っていたのですが、そのわずか8ヶ月後の2014年9月に、アキテーヌのピレネー=アトランティック県に[highlight]「Navarrenx(ナヴァラン)」[/highlight]という村が新規登録されました。それによって私のコンプリート状態はわずか半年で終了していたのです!

しかも、この2014年は、9月にメドックマラソンに参加、その後少し時間があったのでルルドとポーを観光。ところがこのナヴァランという村はポーからクルマで1時間もしないところにある村なのです。知ってたら絶対行ったのに…、なんというタイミングの悪さでしょう。

しかし、今回の2016年のGW旅行で遂に念願の訪問を実現しました。これで正真正銘私はフランスの最も美しい村訪問のコンプリーターです。

このナヴァランという村は、世界遺産にも認定されている「サンジャックドコンポステーラの巡礼路」上にある村であり、しかもフランス側でおそらくもっともポピュラーといえる「ル・ピュイの道」上にあります。その影響もあり、毎年12,000人もの巡礼者がこの村を訪れるそうです。美しい村にエントリーされるよりずっとまえから巡礼者にはお馴染みの村だったようです。

ちなみに、この先には同じく「ル・ピュイの道」上にある、ピレネー山脈超えの拠点の街「サン・ジャン・ピエ・ド・ポー」という街があり、ここに立ち寄る前に行って来ました。ここもまた素敵な街でしたので後日ご報告します。

さて、その「サン・ジャン・ピエ・ド・ポー」からおよそ1時間弱で、ナヴァランに到着。駐車スペースを村の中央広場に発見したのでここに停めました。村の外側にも簡単に停められそうなスペースがいくつかありました。駐車に関しては苦労することはないといえるでしょう。

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この中央広場には観光案内所がありまして、結構しっかりとしています。到着した時は13時過ぎ、お昼休みは閉まっていましたが、14時からまた開いた帰りに立ち寄っていきました。インフォの人は英語も話せるしっかりとした若い女性でした。

なお、ここに美しい村公式ガイドブックも売っていました。およそ5年ぶりに買ってしまいました。随分とかっこよくなっています。

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観光には結構力を入れているようです。その証拠に村の公式サイトが他のフランスの美しい村よりもすごくしっかりとしておしゃれです。

ここナヴァラン村は、南西フランスにはよく見られるいわゆるバスティード形式の村です。

こちらのサイト情報では、この村のルーツは12世紀まで遡ることができ、1316年になってMarguerite Mathildeという公爵夫人の指導のもとバスティードが建築されたとのことです。観光案内所にあった模型を見ても、バスティードの雰囲気を感じます。

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さて、街の景色ですが、建物などは確かにフランスらしいかわいらしいデザインなのですが、やや現代の生活に即した感じになりすぎといいますか、あまり古い感じはしなかったです。また、ヨーロッパのこうした小さな村で多く見られる石畳の道もほとんど無く、村の中の多くの道路はアスファルト加工されており、ちょっと残念な印象でした。

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村の中有心にはもちろん教会が。「Saint-Germain教会」というそうです。

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そして、このブログでも時折取り上げておりますが、教会の前には「第一次世界大戦で犠牲になった子どもたちの追悼碑」が他の美しい村tと同様に設置してありました。

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ちなみに、このモニュメントは、スペインではあまり見かけなかったです。フランス特有のものなのかもしれませんね。

そして、サンジャックドコンポステーラの巡礼路上の村ということで、その関連のお店や標識が村のいたるところにありました。宿泊施設もいくつか見つけることができました。

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ちなみにゴールまでの距離はご覧のとおり。まだまだ長い…。クルマでもすごく時間がかかりそうです。

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なお、この村も、ほぼ例外なくバスティード形式であることは既に述べましたが、ここは合わせて要塞色も強い村でしたね。立派な門や城壁が残っているからです。実際、Gaston7世という人がこの村を要塞化したようで、現在我々が見ているのはこのころの要塞の名残とのこと。この要塞は当時としてはとてもユニークだったそうで、17世紀に活躍したヴォーヴァン(人物名、フランス各地に要塞を作る、それが世界遺産になっています。)にも影響を与えたようです。(こちらのサイトを参考に意訳して記述)

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村の入口の門は「サンアントニー門(Porte Saint Antoine)」といいます。とても立派です。

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なお、この門の中側には、作曲家リストが1828年に来ましたということが書かれたプレートがありました。

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そして、最後に巡礼者がこの門をくぐって渡る橋を眺めて観光は終了。

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ゆっくりと散策しながら一通り村を一周、時間としては40分程度でした。程よい時間と言えるでしょう。フランスの最も美しい村は、その選出条件として「人口2,000人以下」という縛りが大きく影響しているため、スペインやイタリアの美しい村と比べると短時間で散策できるのがとてもいいです。スペイン(今後たくさんアップします!)とイタリアの美しい村は、こうした縛りがないため、ちょっと規模が大きすぎて回るのに時間がかかります。フランスくらいがちょうどよい規模だと思っています。

これでようやく胸を張って「フランスの最も美しい村全制覇!」と自慢できますね!そんな思いに浸りながら次なる目的地へと向かいました。実はこのあともう一つの美しい村を再訪します。その理由は?次回の投稿でご報告したいと思います。

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