日時:2015年9月21日
「Google Timelineによる軌跡」
天気の関係で1日前倒しでドロミテ入り
当初9月21日は、午後イチでヴェローナ入りしゆっくりと半日観光し宿泊、そして翌22日にドロミテ入り、そしてさらに次の23日にトレチーメハイキングという予定にしていました。しかし、どうやら22日の午後から天候が崩れ始め23日は終日雨という天気予報。長時間ハイキングを予定している23日が雨なのは大問題。そこで、急遽ヴェローナを諦め、ドロミテへ行く予定を1日前倒しすることにしました。
午前中、マントヴァでSIMを買う用事などを済ませ、高速道路でヴェローナを通過、ドロミテ方面へと一気に向かいました。その間、ヴェローナが属するヴェネト州はずっと曇りで時折雨。天気予報では、ドロミテの属するトレンティーノ・アルト・アディジェ州は晴れるとのことでしたが、それは本当なのか。やはりドロミテは諦めてヴェローナをゆっくり見るべきか…。いろいろ不安になりながらも北へと向かいます。
ところが、ヴェネト州からトレンティーノ・アルト・アディジェ州へ入った途端、一気に天気が回復!素晴らしい快晴!これは期待できます。
トレンティーノ・アルト・アディジェ州に入って一旦給油のため休憩した後、オーストリア国境に近いエリアまでひた走ります。
ドロミテといえば…、最高の写真撮影場所「サンタマッダレーナ村」一望のスポット
まずドロミテエリアで最初に向かったのは、[highlight]「サンタマッダレーナ村(Santa Maddalena)」[/highlight]という小さな村。特段ドロミテ観光で有名でもなく、ガイドブック等には書いていなかったりもするのですが、実はこの村、知る人ぞ知るドロミテの写真撮影スポットなのです。
このような景色を撮ることができます!
感動的な光景です。逆光でしたが大変よい写真が撮れたと思います。
正確に言いますとこの写真を撮るスポットは、「サンタマッダレーナ村」の中ではありません。その村を一望する高台です。
ここへ向かうにはサンタマッダレーナ村の隣の村からクルマ1台しか通ることのできない道をひたすら登っていきます。対向車が来たら適当に対処するしかないです。まあなんとかなるものです。
ポイントとしてはこのあたりです。
この旅の目的の一つを達成し、次へと向かいます。
アルペ・ディ・シウジで気軽なハイキング
続いて向かったのは、「アルペ・ディ・シウジ」(Alpe di Siusi)。ここは広大な丘陵地帯となっているドロミテ西側のエリアでも特に人気のあるスポットです。このスポットへは、シウジという街からロープウェイで行く方法と、クルマ等で直接向かう方法の2つがあります。
クルマの場合は、アルペ・ディ・シウジのほぼ中央に位置する拠点となる「コンパッチョ(Compatsch)」まで行くことができます。ここに無料の大きめの駐車場があります。ただ、ここまで向かう道路は、は9時から17時まで。ただしアルペ・ディ・シウジから戻れなくなっても、この中にいくつか宿泊施設があるから大丈夫のようです。道路入口の小屋はどうやら観光案内所になっておりホテルの斡旋をやっているようでした。
この入口からコンパッチョまで8kmくらいの距離があります。山道ではありますが、道は十分広くよく整えられていました。ドロミテは全体的に運転しやすい道が多かったです。
そして10分ほどしてコンパッチョに到着。駐車場にクルマを停めて、日本から持ってきたシューズに履き替えてハイキング開始。
これがコンパッチョの光景。この後登ったパノラマから乗ったリフトからの眺め。
ハイキングとして選んだルートは「パノラマ」という展望台までの40分程度のコース。おそらくいちばんユルいこーすかもしれません。本番は明日ということで。アルペ・ディ・シウジは基本的に普通に道路がアスファルトで舗装されているので、周りの素晴らしい景色を見ながらゆっくり歩いて行く感じです。
これだけ整備された道なので、普通の運動靴で十分な気もしました。とはいえハイキングシューズがあったほうがもちろん歩きやすいです。
ゆっくり歩いて40分程度でパノラマ展望台に到着。
そして、帰りはリフトを利用しました。高いところ基本OKな私ですが乗り慣れていないので最初はちょっと怖いと思いました。高所恐怖症の人はゼッタイだめそう。慣れてくれば楽しかったです。あと寒いのは要注意。
もう少し奥にも行けたようですが、おおよその景色は堪能できたと思うので、アルペ・ディ・シウジ観光はここまで。靴を履き替えて次の目的地へと向かいました。
峠を超えて、本日の宿泊地、コルティーナ・ダンペッツォ
向かったのは、コルティーナ・ダンペッツォというドロミテの東側エリアにある街。この街の宿は事前予約していたのですが、一日前倒しでドロミテに来たので予約していたのは翌日。しかし、一日前倒しでもなんとかなるかもということで、予約した宿にそのまま向かってみることにしました。過去の経験では前倒しの変更ならば問題ないはずというのは経験から。
アルペ・ディ・シウジからシウジの北側にあるオルティセイを経由、ヴァルパローラ峠を通って、コルティーナ・ダンペッツォへ。峠道ですが、やはりドロミテはよく道が整備されており運転は快適でした。どこを通ったのか後から確認できるGoogle Timelineすごい便利。
そして、2時間30分ほどでコルティーナ・ダンペッツォへ到着。どうやらホテルには駐車場がないようだったので近くの公共スペース(路駐に該当するのでパーキングチケットあり)に停めて、最低限の荷物だけもってホテルへ。一日前に来てしまったけど大丈夫かと聴いたところOKだったので、問題なくチェックインできました。
ホテルからの眺め。明日の天気は大丈夫かな?
ドロミテはドイツ語圏(オーストリア)、食事も影響が
ところで、ドロミテがあるトレンティーノ・アルト・アディジェ州、ヴェネト州の北部というのは、歴史的には[highlight]「南チロル」[/highlight]と呼ばっれうエリアで、過去長い間オーストリア領だったこともあってか、このあたりの公用語は[highlight]「ドイツ語」[/highlight]のようです。サンタマッダレーナ村へ向かう途中に利用した高速道路の出口の人やガソリンスタンドの人は、普通にドイツ語を話してびっくりしたのですが、それがこのあたりでは普通のようでした。観光客もドイツ語を話す人ばかり。逆にイタリア語は全くと言っていいほど聞きませんでした。
さらに面白かったのがその夜の食事。レストラン自体は大したことがなかったのですが、メニューの一部がオーストリア・ハンガリー風でした。ついついグヤーシュを注文。
ヴェローナから200km弱北に言った程度なにのこんなにも文化圏、そして言葉が異なるって、日本では絶対に体験できない感覚。これぞヨーロッパ田舎旅行の醍醐味と言えるでしょう。しかし料理の味は普通でした(笑)。
この日は、明日に備えて軽めの食事。早めに就寝することにしました。さあ明日の天気は大丈夫か…。続く